女性向けライトノベル(少女小説)はどこにある? レーベル探しのすすめ


以前、女性向けラノベ(少女小説)レーベルの紹介記事を書いたことがある。

 

あれから4年半以上が経過し、少女小説やそれに近い作風の小説を探す際にチェックするレーベルが変わってきたので、自分なりに情報を更新したいと思う。

定義は人それぞれだということを前提に、ここで私が言う少女小説ないし女性向けラノベとは、主に10代の少女を主人公として、恋愛、友情、冒険、謎解き、成長などを描いた物語のこと。
個人的趣味からファンタジー要素と恋愛色が強めだと更に良し。TLやBLは含まない。

で、そういう作品って今はどこのレーベルを探せば読めるんだ?というのを改めて考えてみた。
少女小説好きの琴線に触れそうな作品を刊行するレーベルを、ざっくりと①従来型、②混在型、③ライト文芸擬態型に分けて整理していこうと思う。

 

①従来型

主に女性読者を想定したライトノベルのレーベル。
ここから刊行される作品が少女小説と呼ばれたりする。
年々規模が縮小傾向にあり、現役少女小説作家の新作が従来のレーベル以外の所から出たりしている。

 

公式サイト → http://cobalt.shueisha.co.jp/
少女小説の代名詞といえるほどの老舗レーベルだが、現在は電子書籍専門となっている。なので新作を本屋で買うことはできない。
ただし電子オリジナル作品は月に2点ほど新規に配信されており、レーベルはちゃんと続いている。
旧作の電子化も順次進めているので(現在は前田珠子作品のターン)、往年の名作に電子版で挑戦するのも良いと思う。
コラフェリの電子化も待っています。

〈私のオススメ〉

 

公式サイト → https://beans.kadokawa.co.jp/
旧来の少女小説だけでなくボカロ小説なども刊行する女性向けラノベレーベル。
女性向けコンテンツのノベライズや高校生の学園青春ものなど、ラインナップの多様性は他の女性向けラノベレーベルに比べると随一だと思う。
ちなみに現在アニメ放送中の「厨病激発ボーイ」はボカロ楽曲を原案としたビーンズ文庫の小説が原作である。

〈私のオススメ〉

 

 

公式サイト → http://wh.kodansha.co.jp/
かつて「十二国記」を出していた老舗レーベルのひとつ。BLやTLも一緒にひとつのレーベルから出しているのが特徴(ある意味「混在型」)
BLのイメージが強いかもしれないが、今も少女小説作品を出し続けている。たぶん。最近あまり刊行してないけど。
ラインナップの中から少女小説だけひっそり消えそうで怖い。

〈私のオススメ〉

 

 

公式サイト → https://bslogbunko.com/
単巻読み切りや2巻3巻で打ち切られる作品が多い少女小説界隈で、比較的巻数を重ねた長編シリーズを抱えるレーベル。
ここも規模は縮小傾向にあるが、それでも最近はコミカライズも増えたし、踏ん張っているのを感じる。

〈私のオススメ〉

 

 

公式サイト → https://www.ichijinsha.co.jp/iris/
私見だが、女性向けラノベレーベルの中では現在最も勢いを感じている。
一迅社文庫アイリスからは「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」が2020年にアニメ化する。
また、姉妹レーベルのアイリスNEOはWEB小説を書籍化し、その続編を書き下ろす形で長編化してヒットする作品が多い。
コミカライズも連発し、軌道に乗っているシリーズが増えたレーベル、というイメージ。

〈私のオススメ〉

 

 

公式サイト → https://www.shinshokan.com/comic/
流行にとらわれない独自路線を突き進む女性向けラノベレーベル。
刊行点数はとても少ないものの(現在は隔月で1冊程度)、新鮮な気持ちで楽しめる作品が多い。
最近電子化に積極的に取り組み始めた様子で、昔より作品を入手しやすくなった。

〈私のオススメ〉

 

 

公式サイト → http://www.regina-books.com/
アルファポリスの系列で、女性向けWEB小説の書籍化作品に特化したレーベル。
性描写を含むTL作品はロゴマークが赤い指輪なので苦手な人は要注意。それ以外で恋愛メインの作品はピンクの指輪、冒険活劇メインの作品は剣、異世界ものは翼のマークである。

〈私のオススメ〉

 

公式サイト → http://arianrose.jp/
女性向けWEB小説の書籍化作品に特化したレーベルのひとつ。徐々にイラストのパワーが増している。
最近の女性向けラノベの流行を反映し、異世界トリップ、悪役令嬢転生ものが主流。

〈私のオススメ〉

 

公式サイト → http://www.j-publishing.co.jp/fairykiss/
性描写ありの「ピンク」と性描写なしの「ピュア」に分けて女性向け恋愛小説を刊行しているレーベル。
全年齢少女小説が読みたい場合はレーベルのロゴマークが薄い桃色の方を選べばOK。
WEB小説の書籍化もするし、書き下ろし作品もある。

〈私のオススメ〉

 

公式サイト → https://www.eastpress.co.jp/series/index/13
たぶん廃刊した・・・?
WEB小説の書籍化作品や書き下ろし作品などを刊行していた女性向けラノベの単行本レーベル。
ちなみに最近「華鬼」が講談社文庫から復刊した。

〈私のオススメ〉

 

公式サイト → https://muchubunko.info/
電子書籍専門のレーベル。クリスタル、セレナイト、ペアーレ、プランセなどの下部レーベル?が山ほどあり、オフィスラブやTLを中心に配信する中でひっそりと少女小説もある、らしい。
追っていた作家さんがここから新作少女小説を発表したことで初めて認識したレーベルなので、正直まだ特徴を掴めていない。誰か教えて。
今後はチェックしていくと思うが、これってレーベル内での分類はどうなっているんだろう?

〈私のオススメ〉

 

公式サイト → https://www.shogakukan.co.jp/books/series/B30002
既に刊行が途絶えたレーベルだが、過去に出された作品のほとんどが電子化済みである。不定期にセールも行われている。
名作が多いので、ぜひ電子版で色々と挑戦してほしい。

〈私のオススメ〉

 

②混在型

男性向けっぽい作品も女性向けっぽい作品も仲良く同じライトノベルレーベルから出しているタイプ。
Web小説の書籍化を専門とするレーベルで見かける。
このタイプのレーベルは多種多様な作品群の中にしれっと好みな作品があったりするので要注意である。

 

公式サイト → https://kadokawabooks.jp/
帯の色で女性向けと男性向けを分けているらしい。女性向けはピンクだっけ。
電子書籍ユーザーには帯が分からないし、公式サイトで特に区別されているわけでもない。頑張って好きそうなものを探そう。

〈私のオススメ〉

 

公式サイト → https://www.futabasha.co.jp/monster/index.html
兄弟レーベルのモンスター文庫は少年向けラノベのみを刊行しているが、単行本のMノベルスになると女性向けが混ざってくる。
Amazonでは「女性向けMノベルス」と表記されているが、公式サイトでは区別されていない(ツイッターでは「f」表記がされている?)
でも表紙とタイトルでどれが女性向けかはだいたい分かる。

〈私のオススメ〉
 

 

公式サイト → https://herobunko.com/
大半が少年向けラノベだが、なにげに少女主人公のラノベも結構あるレーベル。
大ヒット中の「薬屋のひとりごと」などは、少女小説読みは絶対に好きだと思う。

〈私のオススメ〉

 

公式サイト → https://pashbooks.jp/
当初は女性向けWEB小説を書籍化するレーベルだと思っていたのだが、次第に男性向けっぽい作品が増え、ごちゃ混ぜ感の強いラインナップになってきた。なのでここに分類。

〈私のオススメ〉

 

公式サイト → http://www.tobooks.jp/
看板作品である「本好きの下剋上」が現在アニメ放送中。
私はまだ読んだことがないのだけど、尊敬する少女小説読みの方が推していたので、きっと私も好きになると思う。
なので一応ここに挙げたが、ラインナップの中で少女が主人公のラノベはそこまで多くない。
刊行予定は毎回確認しているが、実はあまり買ったことがないので傾向をよく掴めていない。

〈近いうちに読みたい〉

 

③ライト文芸擬態型

元々ライト文芸は女性読者に好まれそうな作品が多いのだけど、より「少女小説」に近い内容のものを稀に見かける。
そういう作品を読むと「ライト文芸とは…?これ少女小説って呼んじゃだめ?」と少し悩むが、私の趣味嗜好に合うものが少女小説であり、ライト文芸として出ていても擬態しているだけである。ということにした。
ライト文芸と少女小説は(レーベルカラーとしては)似て非なるものだけど、少女小説好きの琴線に触れる作品を出してくれるところも割とあるんだよ、という話。

 

公式サイト → http://orangebunko.shueisha.co.jp/
元々コバルト文庫から派生した姉妹レーベルなので、少女小説っぽい作品が現れるのも自然な流れかもしれない。
下に挙げたのは特に少女小説との親和性が高い作品。今度アニメ化する「宝石商リチャード氏の謎鑑定」は省いたが、面白いからよろしくね!

〈私のオススメ〉

 

公式サイト → https://lbunko.kadokawa.co.jp/
個人的に、ライト文芸レーベルの中で一番好き。
ここから刊行される女性主人公のファンタジーは、まるで少女小説を読んでいるかのような気分に浸らせてくれる。
特に看板作家である友麻碧さんの作品は全部いいぞ。アニメ化した「かくりよの宿飯」も、コミカライズも最高な「浅草鬼嫁日記」も、最近出たばかりの新作「メイデーア転生物語」も全部読もう。
少女小説好きには特に新作を推します。超面白いよ。

〈私のオススメ〉

 

少し疲れたので、後は、ごく稀に少女小説っぽい作品を出すから定期的にチェックしているレーベルをまとめて挙げておく。
SKYHIGH文庫
ポプラ文庫ピュアフル
ポルタ文庫
角川文庫

一迅社メゾン文庫
小学館文庫キャラブン!
下2つのレーベルは、現在のラインナップ的には少女小説にそこまで近くないのだけど、所属作家に少女小説出身者が多いのが特徴的。
なのでそのうちコテコテの女性向けファンタジーを出してくるんじゃないかと密かに注目している。

 

オマケ 少女小説好きにオススメの翻訳小説

上で挙げたような少女小説的作品が好きな人、こういう海外FTも好きじゃないかな?と思う作品も列挙したい。
いずれも女性主人公のファンタジーで、恋愛要素が強い物語。全部おすすめ。

 

 

 

 

 

更にオマケ 和製魔法学園ものはどうですか


上で書影を載せている「ぬばたまおろち、しらたまおろち」は、個人的にめちゃめちゃ少女小説だと思っている。
ハリポタで育った少女小説好きにオススメしたい、魔女学校に通う少女の恋と冒険と魔法のお話。

 

ざーっと書いてみたが、多分これで私が頻繁にチェックしている少女小説系とその周辺のレーベルは全部。
ここ数年、レーベル休止や刊行点数の減少など少女小説界隈の衰退を強く感じて落ち込んでいたのだけど、より広い視野で見渡せば好みの作品は世の中にゴロゴロと転がっているのだと思う。
問題はそういう作品とどうやって出会うのか、だけども・・・。
とりあえず今回列挙したレーベルの刊行予定とにらめっこするしかないんだろうなぁ。
他に少女小説好きにおすすめのレーベルがあれば、こっそり教えていただけると喜びながら飛びつきます。

 

スポンサーリンク
 
8

「女性向けライトノベル(少女小説)はどこにある? レーベル探しのすすめ」への8件のフィードバック

  1. こんばんは。

    夢中文庫、私も山本さんの作品で知りました!もふもふ良かったですよね。
    気になる作品はあるものの、好みじゃなかったら嫌だなぁとなかなか手を出し難い状態です。

    みかこさんが挙げられているレーベルと睨めっこをし、考えてみたものの……他にが出てこなかったです。力及ばず。(昔、f-Clan文庫があったものの、電子書籍化されてませんし……)

    あ、今度GAノベルから「エリスの聖杯」という作品(なろう発)が出るのですが、女の子のバディ、陰謀、勿論ロマンス有りで少女小説好きな方にお薦めです!

    1. ことりさん、コメントありがとうございます。

      山本さんのもふもふ良かったですよねー!
      電子書籍の配信予定でお名前を見つけたとき「夢中文庫・・・?とは??」となりました(笑)
      レーベル内で色々ジャンルが混ざっていると冒険しにくいので、知ってる作家さん経由で少しずつ掘り進めていくしかないかなって思っています。

      >昔、f-Clan文庫があったものの、電子書籍化されてませんし……

      あ、f-clan文庫といわれて、そう言えばC★novelsもあったな!と連想で(?)思い出しました!!
      でもC★novelsの本が少女小説的なのか、いまいち種類を読んでないので自信がなく。。。(茅田砂胡作品と田崎礼作品しか読んだことない)(あのお二方の作品は女性ウケ抜群ですが)

      >あ、今度GAノベルから「エリスの聖杯」という作品(なろう発)が出るのですが、女の子のバディ、陰謀、勿論ロマンス有りで少女小説好きな方にお薦めです!

      おお〜〜!オススメありがとうございます!
      完全にノーマークでした。めちゃめちゃピンポイントに好きそうな感じなので、買います!(^o^)

  2. ココアさん、拍手コメントありがとうございます。
    すみません。書き方が分かりにくいですね(焦)
    和製魔法学園ものは、その下に書影で挙げている「ぬばたまおろち、しらたまおろち」(白鷺あおい著/創元推理文庫)のことです。タイトルも示さず不親切でした・・・申し訳ない!
    でも面白い作品なので、ぜひぜひ興味をもっていただければ(^o^)
    記事を楽しんでいただけて、こちらこそ嬉しいです。ありがとうございました。

    1. 追記
      書影が表示されなかったのはキャッシュの不具合があったのかもしれません(色々と動作が重いブログなので、ご迷惑おかけします・・・!)

  3. みかこさん、Twitterへもおかえりなさい!

    六つ花えいこさんの「泣き虫ポチ」はレジーナでないアルファポリスレーベルから出てまして、少女小説かというと微妙ですが(ヒロインはOL)、「ごく稀に女性向けも出す」位置付けかと思います。

    あと、宝石商リ氏あたりまで広げちゃっていいのであれば、現代日本のお仕事やあやかし系ファンタジー多めの毎日出版ファン文庫あたりいかがでしょうか。以前感想書いていらした編乃肌さんも何冊か出していらっしゃいます。

    今後ともいろいろ教えてくださいね!

    1. m-bookmarkさん、コメントありがとうございます!

      Twitter復帰しました!またよろしくお願いします(^o^)

      「泣き虫ポチ」了解です。アルファポリスから出ていても女性向けっぽい感じなんですね。
      というかアルファポリスも混在系なんですね!
      WEB小説用のレーベルは男性向け女性向けという区別に拘らないものなんですねぁ。

      ファン文庫は、まだ(たぶん)買ったことがなくて傾向を知らなかったので情報ありがとうございます。
      編乃肌さんも書いていらっしゃるんですね。チェックしてみます!

      こちらこそ、今後ともよろしくお願い致しますm(_ _)m

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。