七つの魔剣が支配する4 /宇野朴人



七つの魔剣が支配するIV (電撃文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2019年10月刊。
恐ろしく闇が深い魔法学校を舞台にしたファンタジー第4弾。
いよいよ今回から二年生編がスタートです。
過酷な1年間を走り抜いた剣花団メンバーの成長を感じつつ、少しずつ変化する彼らの関係から目が離せません。
交流を深め、切磋琢磨し、絆を育んだ先にあるのは、果たして・・・・・・
続きも楽しみです。

☆あらすじ☆
運命の魔剣を巡る魔法バトルファンタジー、待望の第4弾!
新入生の季節を迎えたキンバリー魔法学校。オリバーたちも二年生に進級し、苛烈さを増す授業や日常の中で、魔法使いとしての現実に直面していく。
つかの間の休息を魔法都市ガラテアで過ごすことにした6人。魔法の絨毯に乗り、買い物や名物料理を楽しみ、魔法生物のお店を覗く。そんな穏やかな夕食の席でキンバリーと対立関係にある、フェザーストン魔術学舎の生徒たちと激突することになり──。
さらに、シェラの父であり、ナナオをキンバリーに迎えたセオドールが現れ、ナナオと話がしたいと誘う。この街には「人斬り」が出ると言うセオドールに、真意を測るオリバーだが──。

以下、ネタバレありの感想です。

 

オフィーリアの事件を乗り越え、二年生に進級したオリバーたち。
下級生に先輩顔する6人に思わずニヤニヤしてしまうのだけど、それに相応しい成長ぶりを見せてくれる第4巻でした。

 

特にカティ、ガイ、ピートの成長ぶりが著しい。

今も変わらない美しい理想のために、現実的で手法で自らを容赦なく鍛えていくカティ。
知識面での研鑽を積み、ついには一分野においてオリバーたちを上回ったピート。
これまで少し存在感が薄かったガイも、人一倍強い仲間意識を発揮して迷宮での修行を重ねている。

剣花団が仲良しサークルを超えて、切磋琢磨する仲間関係へ変化していく様子を如実に感じます。
前巻の救出作戦にカティとガイが置いてけぼりを食らったのは、傍から見ても切なかったですからね。
「次は絶対におまえらだけで行かせねぇ」っていうガイの決意に胸が熱くなる。こういう仲間関係、ほんと気持ちよくて好き。

 

さて、そんな頼もしい仲間たちなんだけど、冒頭の「性教育の時間だ」には目ン玉ひん剥いちゃったよ・・・!
オリバーとシェラは仲間たちのパパとママなの?友人に性教育を施してもらうって何事??って混乱してしまったじゃないですか。
まぁ事情を聞いて納得したけど。いやいや納得すると同時に困惑したけど。解禁される三年生って何歳だよ!
でもそういえばオフィーリアも何度も妊娠してたわ・・・・・・あれって普通に人の子も生んでたのか??

 

なんか、そういう感じの校風(オブラート)らしいけれど、剣花団メンバーもいずれそういう感じ(オブラート)になっちゃうの・・・?

 

仲良し6人組の中でドロドロデロデロする可能性が高いのか。うう、今みたいにぴゅあぴゅあな関係でいてほしいなぁ。
だって、この6人の中でコトを済ませようとすると、ガイを除く全員の矢印がオリバーに向いて、ガイがぼっちになったりしない?(何の心配だ)
オリバーの相手はナナオだけにしようよ〜!ラストのご褒美ハグシーン、最高でしたよ・・・!

 

ナナオといえば、オリバーへの恋慕と殺意が渦を巻いてるシーンがとても印象的でした。
普段の天然なサムライガールの顔ではなく、心を戦場に置き続ける女剣鬼の顔。
ひどく歪で、危ういけれど、ゾッとするほど美しいとも感じる。
ナナオは6人の中で最も底知れない子ですよね。
本人があまり自覚的でないので、なおさら今後の変化が読めなくて怖いです。
カティが手を汚す結末にならないと良いけれど・・・・・・

 

オリバーとナナオの関係はどこに行くのか。
オリバーは再び「王」として動き出したけれど、彼の未来はナナオとどんな形で交わるのか。

 

次の敵はエンリコ老?
続きもとても楽しみです。

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「七つの魔剣が支配する4 /宇野朴人」への2件のフィードバック

  1. ベクトルがオリバー一人に向いてて、それをうまく回避しつつ、仲間を誰も死なせず、他の誰も知らないミッションをコンプリートするとか、一途だけどウブなオリバーの負担大きすぎますね…それにナナオを闇堕ちさせずに添い遂げるまで加えるとミッションがさらにハードなものになってる感(苦笑)

    シェラもカティもほかのみんなも抱えてる想いが複雑すぎてこじらせそう。それにナナオとの決着はやっぱり不可避なんですかね…でも彼には苦難を乗り越えてぜひハッピーエンドに導いてほしい。そこまでやったらたぶんこの作品は伝説になりそう…みかこさん的に(ぇ

    ガイは一人だけ力不足で注目されてなくてベクトルにも絡んでなくて、絆の中で微妙に浮いちゃってますね…カティあたりとか誰かかばって簡単に死んじゃいそうだし、もしかして彼を死なせないことが一番難しいのかもしれないですよ(違

    1. よっちさん、コメントありがとうございます。

      オリバーが背負ってるミッション、そういう風に列挙されると確かにかなりのハードモードですね。
      彼の未熟さが丁寧に描かれているだけに、全部クリアするのはかなり難しそう・・・・・・
      最低でもナナオ闇落ちは回避してほしいけれど、物語を盛り上げるためなら何でもやりそうなのが宇野先生ですし(泣)

      全ての苦難を乗り越えてナナオと決着をつけた上でハピエンまでこぎ着けたら名作認定間違いなしですね!!

      ガイはマシュー的なポジションなのかな、と。
      これから少しずつ格好いいところを見せてくれるんじゃないかな!と期待してます。主に迷宮探索で。そうだと良いなぁ。これで死んじゃったら寂しすぎますし。。。

      返信が遅くなってしまいましたが、(その上こんなところで書くのも微妙かもしれませんが)、台風、お気をつけ下さいね・・・・・・本当に、どうかご無事で・・・!

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