指輪の選んだ婚約者6 新婚旅行と騎士の祝福 /茉雪ゆえ



指輪の選んだ婚約者6 新婚旅行と騎士の祝福 (アイリスNEO)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★☆
2019年10月刊。
今回もとても面白かった!
敵側の動きが活発化し、物語が不穏に動き出しています。
おかげでストーリーに読み応えが生まれ、私の心は高揚感でいっぱいです。
「刺繍」と「魔術」と「旧き森の民」によって織りなす世界観は今まで以上に美しく、イチャラブ夫婦の新婚旅行回としても最高でした。
延々と砂を吐き続けるような糖度の高さ。甘さだけではなく夫婦の絆を感じる展開もあり、それもまた良し。
続きもとても楽しみです。

☆あらすじ☆
新婚早々の騒動も落ちつき、近衛騎士フェリクスとますます仲睦まじい日々を過ごすアウローラ。そんなある日、王太子妃リブライエルの故郷に『森の祝福』と呼ばれる珍しい刺繍があることを知る。未知なる刺繍にときめきを隠せないアウローラは、フェリクスにおねだりをして、新婚旅行へ出かけることに! ところが、旅先では不穏な出来事が待ち受けていて……!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

「旧き森の民」の末裔が受け継いできた「森の祝福」と呼ばれる図案。
アウローラの刺繍の効果に似ていると言われる、その珍しい刺繍を何としても見たい!と興奮したアウローラは、フェリクスにと共に新婚旅行に出かけることになり―― というシリーズ第6弾。

 

というわけで、アウローラとフェリクスの新婚旅行回。
このシリーズは刺繍オタクのアウローラのおかげで服飾関係の描写が豊かで華やかなのだけど、今回は旅先でのお話ということもあり、いつも以上に衣装替えが多く、そのレパートリーも豊富だったように感じました。
旅先にあった珍しい刺繍のモチーフとか、動きやすそうで可憐な村娘仕様のアウローラとか、エルフっぽい民族衣装を身にまとうフェリクスとか。
旅の空気に浮かれつつ趣味を満喫するアウローラにつられ、読んでる私まで楽しくて仕方なかったです。観光旅行の感じが出ていて、すごく良かった!

 

今回の舞台となる「隠れ里」も素敵でした。
観光事業に力を入れ始めた辺境の里っていう設定、とても秀逸なのでは?
まだ観光地として熟れた感じはないのに、観光客を歓迎するムードに満ちたアットホームな温かさがあるというか。
要するに私も行ってみたい。
刺繍工房見学とか絶対おもしろいし、古いアイテムが揃ってるお土産屋さんとかで買いあさりたい。

 

それはさておき、この新婚旅行、なんと上司同伴です。

なぜ!?エーリク様、なぜついてきたの!?!?笑

むしろエーリク様のために新婚旅行が組まれたようなものなんだけど、それはそれとして新婚ムーブをかますクラヴィス夫妻はハートが強い。
フェリクスが周囲の目をガン無視するのは前からだけど、アウローラもだいぶ毒されてきたような・・・・・・まさか「口づけくらい良いじゃないの」とか言い出すとは。
羞恥心を取り戻して主人公!

 

そんな羞恥心が死んでるクラヴィス夫妻の前に立ちはだかるのは、徐々に存在感を増しつつある「魔術を廃し、魔法を正しい状態に戻そう」とする一派
その首領らしき古の魔女カーヌスの登場により、甘くて浮かれた物語に一気に緊張感が走るのです。ここの緩急の付け方が最高でした。
カーヌスが目指すのは「魔法を使う者たちの楽園」らしいけれど、今回の一連の騒動をみるに、目的のためなら手段を一切選ばない様子。
今回だってフェリクスたちが気づかなければ相当数の人が苦しんでいた・・・どころか人死にが出ていたのでは?

 

恐ろしい敵が出てきたものです。
純粋な目的のためにひた走る狂気の人って感じがして怖い。
こんな相手にアウローラは身柄を狙われているんだよなぁ・・・・・・

 

敵側についた可愛い幼女にほっこりしたけれど、今回一番恐ろしいことをしでかしたのはこの幼女なので、彼女が今後どんな動きをするのか目が離せません。
保護してほしい気もするけれど、「あにじゃーあねじゃーおしさまー」って言うウィリデは可愛いんだよなぁ。やっぱりほっこりしちゃう。

 

ともあれ、カーヌス一派との戦いは、新設された「特別小隊」の仕事として、今後もフェリクスとアウローラは関わらざるを得ないのでしょう。期待ですね。

 

あとは、今回しれっと恩を売れた新王家派閥との繋がりがどういう形で影響するのかも気になります。
面倒くさいことが起こりそう。楽しみです。

 

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