異世界拷問姫8 /綾里けいし



異世界拷問姫8 (MF文庫J)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


2019年9月刊。
評価:★★★★☆
今回もまた表紙が美しい・・・!
この醜悪な世界で異質な輝きをみせる彼女たちの愛にときめいた第8巻。
いよいよ次が最終巻ということで、クライマックスに向けて物語が加速しています。
この先に待つのは果たして悲劇なのか喜劇なのか。

☆あらすじ☆
「エリザベート・レ・ファニュはセナ・カイトを愛している」大人気ダークファンタジー第八弾!
『断罪を止めたくば、代償を、犠牲を、生贄を。我々は結晶化した【狂王】とその花嫁。及び、【拷問姫】エリザベート・レ・ファニュの身柄をお前達の命の代わりに求めよう』各地での殺戮を煽動するアリスとルイスの要求に対し、三種族は救世の英雄を生贄とする決断を下す。「……貴様ら夫婦を相手取る羽目になろうとはな。流石に予想せぬわ」再び世界の敵となったエリザベートの前にはジャンヌとイザベラが立ちはだかり、「さぁ――父性愛の勝負といこうじゃないか!」愛娘の道を切り開くためヴラドはルイスを迎え撃つ。綾里けいし×鵜飼沙樹で贈る至高のダークファンタジー第八弾。彼らは戦う。各々の何かを守り抜くために。

以下、ネタバレありの感想です。

 

再び終末に向けて転がり始めた世界。
何度破滅を回避しても、結局最後はみんな死んでしまうのか。
エリザベートやカイトたちがやってきたことは無意味な時間稼ぎにすぎないのか・・・・・・

 

物語の行く末に不安が募る中、今回はまず表紙の二人がとても可愛く目立っていました。
ジャンヌとイザベラ、夫婦なのか夫婦じゃないのかよくわからない距離感にいたのだけど、ようやく・・・!ようやくですよ・・・!!おめでとうございます!!

いやぁ、表紙がこの麗しさで、本編でも序盤から嫌なフラグがちらちら見えていたものだから、正直ちょっと不安だったんですよね。

だってこのシリーズは、誰もがあっさりといなくなる。

ジャンヌが傷を負った瞬間なんか「やっぱり!」と泣きそうでした。

・・・・・・でもそれにしてもよく喋るなぁ。なんか死にそうになくない?と思っていたら案の定でした(笑)

シリアスブレイクを華麗に決めたバカップルに幸あれ。
まだ1冊残っているけれど、この調子だと二人揃って生き残りそうですね。
いやそうであってくれ。そしてエピローグに華やかな結婚式を!

 

ジャンヌとイザベラに次いで強烈な印象を残したのは父親対決。

父性愛?どの口が言うの???

でもヴラドって登場する度に好感度をあげてくる姑息なイケオジなので、くそぉ、うっかりその結末に感動してしまったじゃないか。
彼の言葉は全て戯言で、常人には理解できずとも、真実でもあった・・・・・・ということなのか。

自らの死で消えない傷を残そうとしたあたり、とてもヴラドらしい末路でした。ずるいなぁ、ほんと。

 

さて、憎悪が憎悪を生み、復讐は連鎖し、愛する者が誰かを愛した者に奪われる混沌のなか、この物語はどこに辿り着くのでしょうか。
エリザベートがカイトへの愛を認めたシーンはとても切なくて、二人の再会を願わずにいられないけれど、でもラストシーンを見るに喜んでいいのかまだ分からない。

 

このまま人類は滅びるのか。それとも神と悪魔から世界を切り離せるのか。
エリザベートは、カイトは、ヒナは、他の良き人々は救われるのか。

 

いよいよ次でクライマックス。
固唾を呑んで結末を見届けたいと思います。

 

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