女魔王は花嫁修業に励みたい なぜか勇者が溺愛してくるのだが? /jupiter



女魔王は花嫁修業に励みたい なぜか勇者が溺愛してくるのだが?【初回限定SS付】【イラスト付】 (フェアリーキス)【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★☆
2019年8月刊。
こういうの好きだ〜笑
敵対する魔王と勇者が一緒に別の世界へ召喚され、新天地で共に生きるため「人間」になることを目指すラブファンタジーです。
絶世の美女だけど天然で激ニブな魔王と、無表情のまませっせと外堀を埋めていくイケメン勇者。
「美男美女の切ない恋とか、大、大、大好物!最高に尊い!」と作中の誰かも叫んでいたが、私も全力で同意したい。まぁこれラブコメなんですけど。
クールべったり×クールぽんこつ。人外×人外。最強勇者×最強魔王。
そんな二人の恋を砂糖たっぷりに楽しめる作品でした。
綺麗に終わっているけどシリーズ化しないかなー?

☆あらすじ☆
敵同士でありながら互いに憎み切れないままだった女魔王アルテミシアと勇者クレイオス。そんな二人が突然別世界に召喚!?
そこでクレイオスは新たな魔王討伐、力を封じられたアルテミシアは憧れていた“人間”の生活をすべく掃除洗濯掃除の修業をすることに。けれど普段無表情・無感動なクレイオスが事あるごとに甘々な恋人扱いしてくるものだから、いつしか家事修業は花嫁修業のように!?
世界を揺るがすクールな二人のちょっとおかしな婚前ライフ!

以下、ネタバレありの感想です。

 

闇の神によって作られた魔王アルテミシアと、光の神によって作られた勇者クレイオス
人類と魔族の命運を二人に託した神の意向により、アルテミシアとクレイオスは500年にわたり戦いを繰り返してきた。
しかし、人間を滅ぼす役目を負いながら人間に憧れたアルテミシアは、クレイオスに勝ちを譲り、自分は彼の手で滅びようと決めてしまう。
いざ決着が付くかと思われた瞬間、別の世界の神による召喚に巻き込まれ、アルテミシアはクレイオスと共に別の世界へ飛ばされてしまい――  というのが序盤の流れ。

 

異世界→異世界の勇者召喚もの。
とはいえ、魔王討伐の役目を受けたのはクレイオスのみで、「元魔王」となったアルテミシアは魔力を封じられた状態でお留守番。
その間に彼女が何をするかというと、なんだかクレイオスの口車に乗って、よくわからないうちに花嫁修業をすることになっているという・・・・・・だ、騙されてる!!!笑

 

そんな序盤が象徴的なのだけど、無表情・無感情がデフォルトのクレイオスは新天地で生き生きと外堀を埋めていきます。
彼は500年モノの片思いという、ちょっと発酵気味な「運命の恋」を拗らせてる人で、拗らせすぎて神殺しを画策する程度には思い詰めていたわけで・・・・・・

私的にはヤンデレに属するヒーローだと思うんだけど、どうかな?ちょっと違う??
というか、アルテミシアのためなら無辜の人間を万単位で犠牲にしそうって言われる勇者ってそれ勇者か〜〜〜?????(好き)

幸いにも(?)神殺し実行前に神の手が届かない異世界に召喚されたわけですが。

 

クレイオスって、アルテミシア視点だと無表情だし寡黙なのに彼視点になると滔々とアルテミシアへの執着が垂れ流されていくところが印象的なんですよね。
その想いの切実さがとても良かった。
どちらか一方が死ぬことを運命づけられた宿敵に対して抱いた感情が、「恋と呼ぶにはあまりには激しく、愛と呼ぶにはあまりにも身勝手」というのがね・・・・・・良い。良い。カサンドラも興奮してたけど、私もこういうの大好きだ・・・!

 

さて、そんなクレイオスに執着されつつ、なんかズレた受け取り方をしている主人公アルテミシア。
「好きだ」という告白に「私もだぞ」って返しつつ「好き」の意味が違うのなんて小手調べ。
「恋人というのは建前」というクレイオスの「建前」を完全に信じ込んでるし、なぜか始まった花嫁修業は普通に頑張っちゃうし。

正にぽんこつ!見た目はクール系で酷薄っぽくて妖艶なのにぽんこつ!!

しかもこのぽんこつ、ひと目みれば魂を奪い取られるレベルの美女なんです。神につくられた人外の魔王だから。
でもぽんこつだから「自分が美人」だという認識はあってもその影響を理解できていない。のほほんと無頓着。だからクレイオスの嫉妬を煽るわ、問題を引き寄せるわ、さすが魔王というトラブルメーカーぶりでした。

 

でもそこは腐っても魔王。
終盤の魔王VS魔王の対戦カードはテンションが上がりました。こういうの大好き。
アルテミシアのぽんこつっぷりを愛でる作品ではあるけれど、魔王として「最強」な彼女の活躍もまた楽しい。
特に今の自分の無力を思い知ってからの魔王復活はカタルシス抜群でした。分かってるなぁ〜って感じの演出にサムズアップ!

 

クレイオスとアルテミシアを取り囲む別世界の人々が基本的に善良なのも良かった。
特にカサンドラは最初の雰囲気的にライバル展開かと思っていたので、その豹変っぷりに笑ってしまった。
オタク仲間いた。私も壁になって美男美女の恋を鑑賞したいです。

 

さて、一応は話が綺麗に終わっているのだけど、これって続かないのかな?

元の世界に残してきた2柱の神って本当にもう干渉してこないの?
アルテミシアの「側近」に意味深な存在感があったのは気の所為だったのかな・・・?

続き読みたいな〜。こっそり期待しておこうと思います。

 

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