本屋の店員がダンジョンになんて入るもんじゃない! /しめさば



本屋の店員がダンジョンになんて入るもんじゃない! (ダッシュエックス文庫)【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★☆
2019年8月刊。
虚弱な本屋の店員が、その知識を買われてダンジョンに連れ出されてしまう冒険ファンタジー。
貧弱な主人公が悲鳴をあげながら走り回る姿が面白く、テンポの良さが最高でした。
サクサク読めて、ふふっと笑えて、最後は意外にも胸がぶわっと熱くなる。
知識は豊富だけど頭でっかちじゃなくて、誰よりも弱いけれど必死に身体をはって頑張る男の子。こんな主人公、好きにならずにいられない!
すごく楽しかったです。シリーズ化希望!

☆あらすじ☆
本をこよなく愛している青年、アシタ・ユーリアス。「一生本を読んで暮らしたい!」というアシタだったが、彼が働く本屋にはいつもひっきりなしに冒険者たちがやって来る。理由は簡単。彼の“知識”が欲しいのだ。本が読めたらそれでいいというアシタの想いとは裏腹に、顔馴染みの女冒険者、エルシィにダンジョンへ連れ出されたのが運の尽き。彼の博識さがダンジョン探索の鍵になると目を付けたエルシィは、貴重な文献をエサにしてアシタを更なるダンジョン探索へ誘い……。
“最も博識”で“最も貧弱”な本屋の店員が、「帰りたい!」と嘆きながらダンジョンを駆け回る!ドタバタファンタジーコメディ開幕!!

以下、ネタバレありの感想です。

 

ダンジョン近くに建つ本屋で働く青年・アシタ
さっぱり売れない本の代わりに、アシタは大量の本から仕入れた「情報」を売ることで生計を立てていた。
そんな彼の知識を頼る女冒険者エルシィに「一緒にダンジョンに行ってほしい」と頼まれたアシタは、嫌々ながらもダンジョンに入ることになるのです。

 

冒険者ではなく一般人で、知識は豊富だけど体力面はからっきし。
歩けば転び、転べば骨折。最弱のモンスター相手でも簡単に命の危機に陥ってしまう。
そんなアシタの驚きの弱さにひたすら笑う物語でした。

王子様だっこリレーとか最高だったなぁ。
紛うことなき「お姫様だっこ」なんだけど自分で「王子様」って言い換えたあたり、なけなしのプライドを感じて息が苦しくなりました。

あと気合いの喝で骨折したのも死ぬほど笑った。
転んだだけでも死ぬやつって、むしろダンジョンの外でもよく生きていけるね・・・!?

 

普段はデフォルメされテンポの良いギャグとして描かれるアシタの貧弱っぷり。
ぽんぽん骨を負ってはサクサク治癒される要介護状態は笑うしかないのだけど、同時に、それだけ身を削りながらも必死で役に立とうとする姿は格好良いんです。
意地をはる男の子って良いよねぇ。
求められる役割は知識の提供だけだし普段は足手まといなのに、ここぞという時で見せるアシタの踏ん張りがパーティを助けたっていう事実が胸を熱くさせるのです。

 

そんなアシタを連れ回すエルシィ。
不意打ちで入るラブコメの波動にソワソワするんですけど??
アシタ専用介護ヘルパー化するアルマも確かに可愛い。でも他の女の子にデレデレするアシタを見て不機嫌になるエルシィの言動はもっと可愛い!無自覚なのが更に◎!
これはぜひアシタとエルシィのその後を見せて頂きたいのですが。もっとラブコメしてくれないかな〜笑

 

というか、エルシィの正体とか何かあるんじゃないんですか?
こんな錚々たる顔ぶれを並べておいて、エルシィだけが一般冒険者とかあるかな?あるのか??

 

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