世界の闇と戦う秘密結社が無いから作った(半ギレ)2 /黒留ハガネ



世界の闇と戦う秘密結社が無いから作った(半ギレ) 2 (オーバーラップ文庫)【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2019年8月刊。
この面白くない世界を超能力で面白おかしく演出してやるぜ!というマッチポンプ秘密結社コメディ第2弾。
今回も面白かった〜!
ロマンを持て余し、無敵の力と莫大な金を持った大人たちによる、全力本気のごっこ遊び。
規模が大きすぎて本当にタチが悪いんだけど、キラキラと楽しそうにしてる姿が微笑ましくて好き。
仕掛け人側も仕掛けられてる側もすごく楽しそうなんですよね。超羨ましい。
新キャラ登場で更に賑やかになる一方、意外な展開にハラハラドキドキしたりして。
本気で推したい、このシリーズ。続きも楽しみです!

☆あらすじ☆
異世界人(ババァニャン)――襲来!
平和すぎる日常に逆ギレし、秘密結社「天照」を創設した佐護杵光。超水球事件(マッチポンプ)を成功させ、充実した毎日を送る佐護のもとにある人物が現れる。
その人物とはロナリア・リナリア・ババァニャン(905歳)。
彼女は、魔王が絶滅危惧種に指定され、手厚く保護されている自身の世界を退屈だと断じ、佐護の世界へとやって来た異世界人であった。
しかしながら期待とは裏腹に、魔王は存在せず。
巻き起こる「世界の闇」に纏わる事件はすべて、佐護の自作自演。
そしてついにババァニャンは、ある計画の実行を企てることになり……?
最強の超能力者が紡ぐ、圧倒的マッチポンプギャグコメディ、第2幕!!

以下、ネタバレありの感想です。

 

今回はなんと!異世界由来の《本物》の超常存在が登場!!
見た目は幼女、中身は900歳なエルフの元女王。その名もロナリア・リナリア・ババァニャン

 

あのさ、本当にさ、他に名前なかったんですか????

 

ババァ連呼に笑ってしまった。ひどい。色々ひどくて笑う!!

 

てかロリババァエルフは世界観的にアリなんですね?
佐護の超能力以外は何の不思議も存在しない世界観だと思ってた。異世界はあったのか。

まぁでもこの世界が世知辛いのは変わりなく、ファンタジー世界からやってきたババァニャンもその洗礼を受けるのですが・・・・・・

本当にかわいそう。
生まれ育った世界を捨ててまでロマンを求めて旅立ったのに、辿り着いた先がこんなヤラセしかない世界でかわいそう(合掌)

 

この可哀想なエルフが佐護たちと関わり、どうなっていくのか、が今回のメイン。

 

「世界の闇」とその背後にいる魔王(!)討伐に向け、ウキウキ気分でメカニック開発を担当するババァニャン。
それがあまりにも楽しそうだったから、佐護じゃなくても申し訳なさが高まります。これに水をさすのか〜〜うわぁ〜〜〜って。

 

最初は佐護も踊らせてあげようとしたんだけどね。
あのへんは彼なりの優しさでしたよね。思う存分ロマンを味わってほしいっていう彼の気持ちだけは本物だもの。
鏑木さんに魔法少女スティックをプレゼントしようとしたり、佐護って本当に他人のロマンを大事にしますよね。熊野刑事とかロマンの方向性が結構違うのに共感を深めてるし。
嘘つきなマッチポンプあしながおじさんだけど、こういう所があるから佐護って憎めない。

 

まぁロマンを演出しようとする佐護の行動が、人サマを弄んでいるのもまた事実なのだけど。

 

恨みを持つのも当然だろうし、だからこそ「ババァニャンの本心がどこにあるのか」というのは割と不安なポイントでした。
この作品の雰囲気的に過度なシリアスは起こらないと思いつつ、言うてまだ2巻だから傾向が読めないぞ?という気持ちもある。
作風が固まりきらない2巻にして裏切りイベントを投入するのは上手い采配だった気がします。ハラハラできて面白かった笑

 

そしてこの裏切りイベント、「あ、ありそ〜〜〜」っていう既視感満載なストーリーが最高でした。既視感しかないのに楽しいって凄くない??
記憶喪失になった佐護のラストシーンとか「あるある〜〜」ってニヤニヤが止まらなかった。
私、佐護が用意するストーリーのベタベタな感じが正直好きです。なんかノスタルジックな気分になる。
佐護がロマンを感じるポイントも分かりみしかないんだよな〜。
渋いおじさんとイキがる若者が背中合わせで同時攻撃とか最高じゃん。ヤラセでも本人たちは本気だから熱いんだよ。わかる。

 

ところで佐護さん、もうちょっと青春ラブコメの方向にテコ入れ増やしてくれません?
いよいよ花の高校生だよ??燈華ちゃんと翔太くんのラブコメもっとみたいなぁ!
ちなみに佐護さんと鏑木さんの関係は今のままで十分楽しいです。
「それは面白そう」だけで分かり合えるマッチポンプカップル、かわいくて本当にすき。

 

いやぁ、今回も楽しかった!
天照の構成員も外部協力者も増えたけど、肝心の佐護が弾き出されてしまって次はどうなるのでしょうか。夜久として戻ってくるの?
次なる展開に期待しつつ、3巻を待ちたいと思います。

 

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「世界の闇と戦う秘密結社が無いから作った(半ギレ)2 /黒留ハガネ」への4件のフィードバック

  1. ババァがかわいそうだから裏切りで結構ドキドキしました
    後エピローグがメリバのお手本みたいでした

    1. コメントありがとうございます。

      ババァニャン、状況だけ見たら本当に恨むのも無理ないって感じなので、裏切り展開が否定しきれなくてハラハラしちゃいますよね笑

      エピローグ、たしかにメリバですね!
      仲間としての彼は死んだけれど、彼自身は全てを忘れて幸せに生きていく・・・っていう、稀によく見る切ない離脱イベント。
      裏側を知ってるだけに、ムズムズ笑えてくるのが本当に酷い(褒)

    1. コメントありがとうございます。

      そんな・・・・・・(絶望)
      とりあえずWEB版で続き読みます。それだけが救い・・・・・・

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