86―エイティシックス― Ep.5 死よ、驕るなかれ /安里アサト



86―エイティシックス―Ep.5 ―死よ、驕るなかれ― (電撃文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2018年10月刊。
連合王国編スタート。
え、エグい!
ちょいちょい挟まるラブコメだの性癖だのに笑ってたのに、なんだこの結末は・・・・・・むごいな。問いかけ方が、むごい。

☆あらすじ☆
待ち受けるは新たな地、白い戦場――〈ロア=グレキア連合王国〉編、開幕!
探しに来なさい――。
シンが聴いた〈レギオン〉開発者・ゼレーネと思しき呼び声。レーナたち『第86機動打撃群』は、その姿……白い斥候型が目撃されたという「ロア=グレキア連合王国」へと向かう。……だが。
それは生への侮辱か、死への冒涜か。
「連合王国」で行われている対〈レギオン〉戦略は、あの〈エイティシックス〉たちですら戦慄を覚えるほどの、常軌を逸したものであった。
極寒の森に潜む敵が。そして隣り合う「死、そのもの」が彼らを翻弄する――。
《連合王国編》突入のシリーズ第5巻!
雪山に潜む怪物たちが、彼らに、笑みとともに問いかける。

以下、ネタバレありの感想です。

 

連合王国南方戦線にいるレギオン指揮官機〈無慈悲な女王〉の鹵獲作戦。
それは、シンに謎めいたメッセージを残したレギオンの真意を探るとともに、窮地に立たされた連合王国の救援を意味していた―― という第5巻。

 

今までもちょくちょく登場していた連合王国が今回の舞台。
すごいですね、この国。
王政で貴族に出兵義務があるという、まるで共和国をひっくり返したような世界。
更には羊飼いとエイティシックスを足して2で割ったような人造妖精〈シリン〉まで擁しているという・・・・・・

 

こんなの、あれですよね。
今なお戦い続けるエイティシックスたちに「問え!」と叫んでるようなものですよね。

 

なぜ戦うのか。

 

命を賭けるからこそ、やっぱりこの問いかけから目をそらすことは許されないのか。
それだけが誇りだと言い切る彼らに、「それってこういうことじゃないの?」と残酷に見せつける〈シリン〉たちの末路には絶句したけれど・・・・・・こわい、エグい、むごい。
戦場で心が迷うのは危険かもしれないけれど、何の迷いもなく突き進むことも、それはそれで怖い。
こんな狂気を見せられたエイティシックスたちは一体どこへ向かうのだろうか。

 

世界は、人間は、とてもじゃないが美しいとは思えない。
シリンの結末を見て絶望を深めてしまったシンは、彼が唯一想う相手であり、真逆の理想を掲げるレーナの姿に何を見るのだろう。
生者への羨望を顕にしたレルヒェの怒りに何を見たのか。
何かを見ようと思い始めているのなら、色んな意味で楽しくなりそうだけれど。

 

はぁ〜〜〜・・・・・・途中まではラブコメもギャグも生き生きしててたのにラストがクソ重すぎだよぉ・・・!
レーナのパイロットスーツならぬぴちぴちボディスーツが出てきたときとか、本当に出しちゃった!性癖全開万歳!って笑ったのに。あのシーン、ボディスーツ形式である必要性を滔々と説明してるのが更に◎です。
でもなんでシンはあの格好を見てないの?そこ大事では?次回は見ます??

 

あと、アンジュとダスティンくんのラブコメとかも楽しかったんですよね。これダスティン君の死亡フラグでは?と戦慄したのはさておき。
ムードクラッシャーのシンにもめちゃめちゃ笑いました。
戦場の青春が全体に共有されて黒歴史になるのもお約束(合掌)

 

次巻もとても楽しみです。

 

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