託児処の巫師さま 奥宮妖記帳 /霜月りつ



託児処の巫師さま 奥宮妖記帳 (ポルタ文庫)【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2019年8月刊。
男子禁制の奥宮を舞台に、腕利きの青年巫師と真面目な女性武官があやかし相手に奮闘する中華ファンタジー。
ミステリ風の連作短編でさくさく楽しく読めました。
特に主役ふたりの掛け合いが好き。それぞれの能力や性格が真逆な凸凹コンビなのだけど、かっちりと噛み合う活躍ぶりが良かった。
シリーズ化するなら続きも読みたいです。

☆あらすじ☆
かつて皇宮巫師として名声を博した青年、昴。理由あって皇宮を離れた今は、街で託児処を営み子どもたちの世話をしている。貧しくとも楽しい日々を送っていたある日、突然現れた兵士にさらわれた昴。兵長の翠珠から「奥宮の妖怪騒ぎを巫師の力で解決してほしい」と言われ、昴は報酬を目的に仕事を引き受けることに。だが、妃たちが暮らす奥宮は男子禁制。昴は男であることを隠し、女装姿で事件の捜査を進めるはめに。しかし、妖怪騒動には意外な事実が隠されていた――。
子ども好きな美貌の巫師と堅物女性兵長のコンビが、妖怪事件の謎を解く!中華あやかしミステリー!!

以下、ネタバレありの感想です。

 

かつては確かに存在した妖が子供のおとぎ話とされるようになった現在。
妖の専門家である巫師は時代遅れ扱いされていたが、託児処を営むは副業として巫師の仕事も続けていた。
そんな昴の前に現れた女性武官・翠珠
帝の夫人たちが住む奥宮の警護を担当する翠珠は、昴に「奥宮に現れる妖をどうにかしてほしい」と依頼するーーというストーリー。

奥宮の中で起こる妖絡みのトラブルに対し、昴が女装で潜入したり、外から翠珠にアドバイスしたりしながら、ふたりで協力して事態の解決に奔走するのです。

 

昴と翠珠の最初の事件。
化粧をすれば美女にも見紛う女顔の昴。でもそれがコンプレックスである昴が、悲しいかな、超似合う女装姿で女の園に潜入することになるのです。

奥宮(要するに後宮)舞台の物語なのでてっきり毎回女装潜入するのかと思っていたのですが、女装潜入は1話と4話だけでした。まぁそうホイホイ男を入れたらまずいか。ホイホイ入ってる皇子さまはいるけれど。

で、その最初の事件。
「猫」の正体は切なかったのに、成仏させた直後の昴と翠珠の掛け合いに思わず笑っちゃったじゃないですか。皇子が邪魔!笑

 

うさぎ型のケサランパサランかな??

もふもふは正義なので、もふれるなら御飯はいらんとなる心境はわからなくもない。
ただ、このもふもふの女好きっぷりに笑いました。いや笑えないんだけど。

でも退治方法は笑うでしょ。これ、実は昴が女装して奥宮をウロウロするだけでよかったのでは?
あんな劇物を燃やす必要って実はなかったのでは?(疑)

 

人形系の怖い話は本当に苦手・・・!
まぁ見せてくる夢の内容が百合系のラブシーンとかなら、まぁ、うーん???

奥宮の伝統(?)である「姉妹」の話、環境が変わると大半が自然消滅するというのがやけにリアルで印象に残りました。
まぁ、問題を起こした「姉妹」はそんな淡い恋のお話ではなかったのだけど。

第二話の真相といい、閉鎖的な環境で愛を求めると、暴走して悲劇を生みやすくなるのか。

 

やたらポンポンと妖が出現するようになった原因が判明。
この事件の結末がとても幻想的で好きなのだけど、それはそれとして翠珠が可愛くて悶ました。
皮肉の込め方が下手くそすぎて普通にお礼になった、ってもう可愛すぎない???
真面目で誠実だから、言葉の裏を読ませるようなテクを持たないんだな・・・・・・可愛い。

翠珠、とても格好良くて頼もしいヒロインなのだけど、ふとした瞬間にみせる可愛さにキュンキュンします。
昴も翠珠のことを意識してるフシがあるし、ビジネスなお付き合い以上の何かが生まれそうな気配はあるのだけど、今後どうなるのでしょうか。

 

さて、新レーベルの作品だけど、これはシリーズ化するのかな?
楽しみに待ちたいと思います

スポンサーリンク
 
0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。