竜騎士のお気に入り5 竜はふたりを祝福中 /織川あさぎ



竜騎士のお気に入り: 5 竜はふたりを祝福中【特典SS付】 (一迅社文庫アイリス)【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2018年11月刊。
いよいよ結婚!・・・・・・の前にトラブル発生の第5巻。
面白かった〜!
見たことのない「赤い竜」にまつわる一連の騒動は、その結末まで含め、とても読み応えがありました。

☆あらすじ☆
「この竜は、わたくしを選んで降りてきたのよ」
竜が集まる辺境伯領の領主ヒューバードと婚約した侍女メリッサ。彼女は、王弟オスカーが竜騎士になったという嬉しい報告を聞きつつ、いよいよ数ヶ月後に迫った結婚の準備に追われていた。そんなある日、隣国の王女が突然ふたりの結婚式に出席すると宣言したばかりか、檻に入れた赤い竜を引き連れて辺境伯領へと乗り込んできて――。ヒューバード様と憂いなく結婚するためにも、捕らわれの赤い竜と彼を心配する竜達のために、王女様と対峙させていただきます!
堅物騎士と竜好き侍女のラブファンタジー第5弾!!

以下、ネタバレありの感想です。

 

メリッサとヒューバードの結婚式目前に起こった騒動。
それは存在しないはずの「赤い竜」と、檻に入れた竜を連れたキヌートの王女の来訪から始まりーー というシリーズ第5弾。

 

新種の「赤」発見!?からの落陽救出に至るまでの一連の展開、とても面白くてワクワクしました。

敵役であるキヌート王女ロズリーヌの不穏な威圧感。
檻に入れられたまま目覚めない「赤い竜」。

王女が持っているはずの「檻の鍵」はどこにあるのか?
彼女から竜を救うにはどうすればいいのか?
果たして騒動は結婚式までに解決できるのか?

ロザリーヌの風格はなかなかのものだったし、一族を失った「落陽」のドラマはとても切なくて。
こっそり進行するタイムリミットも良かったなぁ。
まぁヒューバードもメリッサもあまり気にしてなかったけれど(竜至上主義だからね)、私は「大丈夫か?間に合うのか?」と他人事ながらハラハラしてしまいました笑

 

またもキヌートが問題を起こしたということで、従兄のローレンスさんも再登場。
前回登場時の小悪党っぷりが嘘のようにマトモな外交官になっていて少し笑いました。
青に怒られて心を入れ替えたんだな・・・・・・

 

その青といえば、日に日に大きく成長している様子。
未だにリッサの前だと赤ちゃんみたいだけど(できるだけ体を小さくさせようとする無謀な努力が可愛い)、竜たちの王としての威厳が自然と振る舞いに滲むようになってきた気がします。傷ついた同胞に対する反応とかね。
これからどんどん成長していくことを思えば、メリッサじゃないけど少し寂しく感じちゃいます。

 

さて、メリッサのピンチにヒヤリとしつつも、どうにか解決できた「赤い竜」の問題。
悪者王女もとっ捕まえて大団円に終わったはずなのに、しんみりとした読後感だったのが意外で、とても心に残りました。
落陽と王女の関係、最初は一方的なものかと思ったけれど、もしも出会い方、立場、環境が違えばメリッサと青のようになれたのかもなぁ・・・・・・
思わず、そんな想像をしてしまうラストでした。
王女のことは嫌いだけど、彼女は彼女なりに王族として必死で、しかし空回りを重ねた結果だと思うと何とも憎めない。
王女も、竜も、どちらも落ち着いた頃に幸せな再会があるといいなぁ、とか思ったりして。

 

一連の騒動を乗り越えた後に待っているのは、元々の本題である結婚式。
竜が盛大にお祝いする独特な雰囲気が最高でした。竜を中心とした本作に一区切りをつける上で、最高のシチュエーションで描かれた結婚式だったと思います。
あと誓いの言葉が言えなくて頭真っ白になるメリッサが可愛かった。
竜とのことなら何でもそつなく自然体でこなせる彼女だけに、年頃の女の子っぽいポカが微笑ましいです。
そして「祝福のあとは全力で逃げろ」にひとしきり笑った。

 

あとがきのSSも良いものでした。
白の女王って喋ると更に可愛いし面白いし、本編でギャウギャウしてるだけなのがちょっと寂しくなりますね。いやそれもそれで可愛いのだけど。
こんな感じで青が何言ってるのかも知りた・・・・・・いや、丸わかりか。

 

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