かくりよの宿飯10 あやかしお宿に帰りましょう。 /友麻碧



かくりよの宿飯 十 あやかしお宿に帰りましょう。 (富士見L文庫)【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★★
2019年8月刊。
見事な最終巻でした。
鬼と人の世界をまたいだ異種婚姻譚。
そして、料理の腕だけで隠世に居場所を作り出した葵の奮闘記。
どちらの結末にも大満足です。とても面白かった。
友麻先生、お疲れさまでした。番外編も楽しみに待っています!

☆あらすじ☆
「今宵、私は、あやかしお宿に嫁入りします」葵の細腕繁盛記、大団円へ!
ついに始まる八葉夜行会。大旦那の“真実”と自分の気持ちに向き合った葵は、彼を救う協力者を得るため妖都を奔走する。葵が向かったのは、かつて彼女の料理を否定した大湖串製菓の八葉・ザクロのもとだった——。

以下、ネタバレありの感想です。

 

窮地にある大旦那様を救うため、他の八葉を味方につけようと奔走する葵と天神屋の従業員たち。
因縁の敵である雷獣との戦いも迫るシリーズ最終巻。

 

まさに総決算という雰囲気で全キャラ大集合でした。
懐かしの竹千代くんまで再登場の上に大活躍で、なんだか感動してしまった。彼は立派な王族へと成長していましたね。

 

八葉の説得、雷獣との対決、そして隠世に忍び寄る邪気の危険。
色々な問題があったけれど、葵ひとりが頑張るのではなく、天神屋一丸となって難題に立ち向かっていく感じが胸アツでした。

 

みんな最初はあんなにも葵に敵意むき出しだったのに、こんなに強い絆に育つとはなぁ・・・・・・
今まで本当にたくさんの問題があって、それを解決するために葵がたくさんの手料理を真心込めて作ってきて。
地道な繰り返しが今に続いているのだと思えるんです。
葵の頑張りがあやかしたちを動かし、変えてきたからこそ、この結末に繋がった。それが、とても嬉しいのです。

 

今回のお話を読んでいると、本作で描かれた様々な名シーンも思い出して、それがまた懐かしくも楽しい。
特に終盤で思い返すのは1巻のこと。
全ての始まりを、最後の最後に思い出すというのは物語の構成としてすごく美しいと思うのです。

 

いやほんと懐かしかったな・・・と思いつつ1巻の自分の感想を見返すと「ていうか「嫁入りします」って言っておいて、してないし!!」とか書いてました。
それね、最終巻で回収されるだよ・・・!サブタイ回収に至るまでの話がすごいんだよ!と過去の私に伝えたい。

 

始まりには約束があったけれど、それとは関係なく恋をして、自らの意思で大旦那様との未来を選んだ葵
プロポーズシーンは最高に格好良かったですね〜!
大旦那さまの反応も可愛くて、どこまでもこの二人らしいなぁとほっこり。
そういえば異種婚姻譚特有の寿命問題は可愛くクリアしてましたね。
あやかしからすると悲しみを感じるところなんだろうけれど、人間的には100年も一緒に生きられるなら超ハッピーエンドだよ!

 

お料理モノとしても、最後まで大変満足させていただきました。
最終巻はシリアス満載なのに「腹が減っては戦はできぬ」とばかりに料理シーンがもりもり入ってきて楽しかった(笑
初登場の料理もあれば懐かしの料理もあって。そんな場合じゃないのにお腹が鳴りそうでした。締めのスイーツバイキングはずるいぜ!

 

ごはんといえば、意外にもラストのお涼にキュンとしてしまったり。
お涼、本当に本当に可愛くなったよね・・・・・・餌付けされてる自覚ある上に、言ってることが「別れ話を持ち出された彼女」感すごくて笑う。どうか暁とお幸せに!

 

最後まで楽しかったけれど、ああ、本当に終わってしまうんですね。寂しい。
でも後日談があるようなのでワクワクもしてます。そのまま外伝シリーズをスタートさせても良いのでは・・・・・・あ、それ「浅草鬼嫁日記」か。

 

更に10月には新作も始まるとのこと。
ふむふむ「メイデーア転生物語」。めちゃめちゃ聞き覚えあるタイトルですね。

メイデーア魔王転生記 -俺たちの魔王はこれからだ。- (富士見ファンタジア文庫)

メイデーア魔王転生記 -俺たちの魔王はこれからだ。- (富士見ファンタジア文庫)

かっぱ同盟
638円(10/17 08:39時点)
発売日: 2014/07/19
Amazonの情報を掲載しています

あれ好きだったんだよなー。続きがでなくて残念だったので、大幅リメイクの再書籍化楽しみです。あらすじ的には結構変わってる気がする。
ていうか「浅草鬼嫁日記」もメイデーアのリメイク的なアレだったような?
よほど思い入れがあるんですね。今度こそ友麻先生が本懐を遂げられるよう私も応援したいと思います。

スポンサーリンク
 
1

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。