エイルン・ラストコード 〜架空世界より戦場へ〜10 /東龍乃助



エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~ 10 (MF文庫J)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★★
2019年7月刊。
毎巻、クサいほどに格好いい主人公の活躍と言葉に、胸を熱くさせられたシリーズでした。
全10巻で見事に完結。
過不足なく、余韻も素敵な、素晴らしい最終巻だったと思います。
東龍乃助先生、お疲れさまでした。4年間、楽しい時間をありがとうございました。

☆あらすじ☆
伝説終結! 新世代ロボットライトノベル、遂に最終巻。
エイルンの負傷と記憶の喪失。その代償により人類は救われた——ように思われた。だが地球自体を修復しなければマリスは再発生してしまうとジンは警告する。マリス再発を防ぐためには環境修復型ネイバー『ワールドガード』が必須。しかし起動できるネイバーフッドは限られ、さらに起動後はネイバーに取り込まれ、地球を癒やすため地球軌道上を周回し続けることになるという。『夏樹』を失ったセレンはこの任務に自ら志願。だが——
「行こう。エルフィーナ。彼女を助けに」セレンを救うため、再度一人の男が立ち上がる!
爆発する爽快感! とにかく熱くて、火傷する、新世代ロボットライトノベル、遂に最終巻!

以下、ネタバレありの感想です。

 

マリスとの戦いの果てに残ったのは、記憶喪失で余命1年となったエイルン。
さらに、今後に生じる可能性があるマリス再発の危険を潰すために、セレンの命を捧げなければならない状況となりーー という最終巻。

 

虚構の存在が現実世界に現れることから始まった本作。
「エイルン・バザット」とは何者なのか。
この、シリーズ最大にして最後の謎がついに明かされました。

 

思えば伏線が緻密に構築されてきた作品だったんですね。
最終巻にしてタイトル回収とか・・・!!

虚構から現れたエイルンが現実のセレンたちを救い、励まし、鍛え、導いて。セレンたちもそれに応えて。
セレンたちがエイルンに惹かれるほど、エイルンの中でも彼女たちの存在は大きくなっていく。

虚構と現実が混じり合い、溶け合って、その境目も見えなくなって。
最初から徹底して「虚構から生まれながら偽りではないエイルン」を描いてきたシリーズだったと言えるのかも。
そんなシリーズの集大成をみせた最終巻だったと思います。
彼らの信念を、存在を、しかと現実に刻みつけてのフィニッシュ。最高でした。

 

盛大に喧嘩しまくったエイルンコードのメンバーも良かった。
それぞれが自分の信念に従った行動で、エイルンの最後の花道を盛り上げていたように見えました。
彼を行かせようとする者も止めようとする者も、皆が皆、エイルンの薫陶を受けている。
すごい最終回だ。めちゃめちゃ最終回って感じだった(語彙力)

 

そうして至ったクライマックスは切なくなったものの、エイルンらしさが満点で感無量。
やはりメインヒロインはエルフィーナだし、エイルンのツルギへの想いが貫かれていたのも良かった。挿絵がとてもロマンチックでした。

 

さらに、解釈の余地を残すラストシーンがまた素敵。私好きです、こういうの。
祈りから生まれたエイルンが、祈りによって再び生まれることがあっても良いと思う。
どうか彼に幸せな「エンディングの先」が用意されてますように。

 

とても素晴らしく、熱く、面白いロボットラノベでした。
東先生の次回作も楽しみに待っています!

 

スポンサーリンク
 
0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。