魔法使いの婚約者8 黒染まる眠り姫は朝焼けを待つ /中村朱里



魔法使いの婚約者8 黒染まる眠り姫は朝焼けを待つ (アイリスNEO)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★☆
2019年5月刊。
前巻で起こった大ピンチに対する反撃編。
フィリミナとエディ、そして二人を見守る周囲との絆を感じる回でした。

☆あらすじ☆
王宮筆頭魔法使いで最強の旦那様・エディとの子供を授かったフィリミナは、幸福のただ中にいたのに……。「お腹の子は魔王ではないか」という嫌疑をかけられたことから全ては一転してしまった。エディは神殿に捕まり、フィリミナも仲良くなったと思っていた魔族の少年ノクトに裏切られ、魔族の館に囚われてしまったのだ。エディの助けを期待できないフィリミナは自分の力で打開しようとするけれど――。「小説家になろう」でも大人気シリーズ、緊迫の書籍完全書き下ろし第8弾!! 

以下、ネタバレありの感想です。

 

身重のフィリミナを襲った、エディの連行とノクトの裏切り、そして魔族の生き残りが仕掛けた謀略。
前巻に引き続き、シリアスで息苦しい状況で話が進むため、とてもハラハラとさせられました。
フィリミナがエディに助けを求めないのはいつものことなのだけど、今回はエディ自身が深刻な状況にあるせいで、余計にフィリミナの頑張り癖に拍車がかかったもんだから・・・!
命綱のブレスレットを破壊しようとしたシーンとか「ひぇぇ〜〜〜〜」って叫びました。魔力もない上に妊婦なのにどうすんの!って。

 

そんな胃がキリキリする状況の中で更に不安を煽るのがフィリミナの心境。
特に彼女がノクトを責めるシーンはとても悲しくなりました・・・・・・思わずって感じが余計に辛い。今までになく鬼気迫るフィリミナの表情にドキッとしたし。
心の全てではないけれど、それもまた本音なんですよね。それでも、聖人君子にはなれなくても、ノクトには優しくありたかっただろうに。

 

きつい状況を乗り越え、どうにかエディが間に合って、ここから反撃ターン!・・・・・・思ったら。
フィリミナの自罰的な感情が最悪の形で表に出てくる展開は、(そんな状況ではないのに)思わずワクワクしました笑
「魔王の核」のせいでうっかり中二心を刺激されたものの、フィリミナにバトルを許すとエディのお株が奪われてしまうのでこれで良いのでしょう。それに、フィリミナはやっぱり力を振るう側じゃないと思うしね。

 

色々あったものの、ノクト少年の問題も収まるところに収まって良かったです。
本当の家族になれただけでなく勤め先も決まったし、めでたしめでたし。
生まれてくる双子(!)の優しいお兄ちゃんになりそうな未来しか見えません。めっちゃビクビクしながら赤ちゃんのお世話に励みそう。

 

大きな問題を乗り越えたものの、ここまできたら双子のお披露目まで話が続きますよね?
次巻も楽しみです。

 

余談。
魔王の核に対する姫様の微妙な反応。
あれって姫様の初恋の相手が魔王だったからなんだけど、たしかWEB版でのみ語られる設定だったような??
書籍版だけだと不可解な感じになりそうだけど、敏い読者であれば砂漠回の話とサクっと繋げられるのだろうか。

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