小泉花音は自重しない 美少女助手の甘デレ事情と現代異能事件録 /高町京



小泉花音は自重しない 美少女助手の甘デレ事情と現代異能事件録 (GA文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★☆
2019年7月刊。
第11回GA文庫大賞「奨励賞」受賞作。
これは良い幼馴染カップルですね。ツンデレ青年×甘デレ美少女。うむ、推せる!

舞台は異能の力をもつ突然変異が発生するようになった現代社会。
「特異体」と呼ばれる異能者たちの犯罪に対し、同じく特異体であるハンターたちが立ち向かう物語です。

仇敵を追いつつ繰り広げられるバディアクションと、ウザかわヒロインとツンデレ主人公のラブコメの調和がすごく良かった。
ストーリーもテンポが良くて面白かったし、今後のシリーズ展開も期待できる終わり方なので続きが楽しみです。

☆あらすじ☆
私のチカラでメロメロにしちゃうからね、れー君!
突然変異によって生物に異能力が発現するようになって40年。俺は幼馴染の小泉花音とコンビを組んで、異能犯罪を取り締まるフリーランスの捜査官をしている、のだが……
「さあれー君、一緒にお風呂しよう。大丈夫、なんにもしないから!」
俺はなんでこんな変態とコンビ組んじゃったんだろうなぁ……
発電能力を操る花音は当代随一の能力者。俺たちの元には面倒な事件が次々やってくる。街の平和のため、そして因縁深いとある能力者を捜すため、俺たちは今日も街を駆ける!
「だってれー君、一人じゃ何にもできないんだから!」
ウザヒロイン×異能の現代バディアクション開幕!

以下、ネタバレありの感想です。

 

異能を使う突然変異「特異体」が急増し、人類を含めたあらゆる動物が異能による事件や事故を起こす現代社会。
それら「特異災害」に対応する特異体ハンター(バスター)を統括する公的機関が発足される一方、フリーランスの強力なバスター「ストレイドッグ」も平和に貢献すべく活躍している
物語は、ストレイドッグの一人である少女・小泉花音と、その相棒「れー君」の危険なハンター稼業とラブコメな日常を描きつつ、彼らが抱える事情に迫っていきます。

 

さて、読み初めて即座にアレ?と思ったのは、「語り手のれー君、全然喋らんな」ということ。
この手の叙述トリック的なやつには詳しいんですよフフフ・・・とか何とか思ったり思わなかったり。そもそも全然隠されてないとも言える。
まぁ「剣帝」の失踪と「れー君」の名前、更には「人が動物に変えられる異能」ときたら、・・・・・・ねぇ?

 

でもこれ、「れー君」の正体がバレたところで二重に面白くなるのが楽しい作品だと思います。
「れー君」がどんな姿をしているのか頭に入れて最初から読むと、花音とのイチャイチャシーンが可愛すぎて笑っちゃいます。
れー君の仕草も、れー君にグリグリする花音も可愛い。カラーイラストのアングルにも納得です。
しかし全力で「れー君」を愛で倒す花音を見て、琥珀さんは今まで何を思っていたんだろうか。いやでもこういう人割といるかも??
あと、そんな花音の甘デレな態度が実はれー君にとっても救いだったっていうのがね、もうね、美味しすぎでしょ・・・!

 

それはさておき。
本作はれー君と花音のバディな関係がとても最高でした。
れー君が頭脳労働+サポートに徹し、花音が強力な異能を駆使して敵を打ち倒す。
言葉を交わさずとも考えが通じ合う絆の深さが素晴らしい。思考を読まれすぎてれー君怯えていたけれどw

ただ、れー君が本領発揮するシーンでは花音の存在感がやや薄くなっていたかな?
まぁ直前の「フォーメーションアルファ」で草だらけになっていたので全然オッケー(?)なんですけど。あれは不意打ちで可愛すぎた。フォーメーションアルファが生まれたきっかけはエグいんだけども。
実は心中するつもりだったとか(愛が)重い事情を明るくぶっ込むスタイル、応援します。

 

重い事情といえば、この作品って花音の甘デレを前面に押し出す一方で、「現代異能事件録」としては割とシリアス強めでグロいんですよね。パッケージ的に少し意外だった。
異能犯罪者VS異能捜査官の現代バトルものって大好物なのだけど、期待に十分応えてくれる面白さでした。
異能バトルも熱くてよかったのだけど、個人的には「ストレイドッグ」と「ハウンドドッグ」のパワーバランスが上手いな、と。私人と公人、質と量を分担してる感じで、世界観に奥行きを生んでいてGOOD。
両者の繋ぎ役である琥珀さんも頼りがいのある良いお姉さんでした。

 

命がけのハンター稼業では辛いこともあるのだけど、寄り添って苦悩を分かち合う花音たちの姿にときめくシーンもあって、それがまた絶妙でした。
いつもはウザいほど好き好きアピールする花音に塩対応で返すれー君も、この時ばかりは優しいんですよね。二人の間に流れる静かな雰囲気が、普段の騒がしいラブコメモードとギャップがあって良い。
あと、れー君が花音の涙にブチギレるシーンも好きです。これぞツンデレの良さみ。相方のメンタルサポートもばっちりだ!

 

とても楽しく、大変好みな幼馴染バディアクションでした。
シリーズ化に期待しています!


 

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