悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました4 /永瀬さらさ


悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました4 (角川ビーンズ文庫)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2019年3月刊。
夫を飼い慣らす(はずだった)悪役令嬢と、妻を泣かせたいラスボス魔王の恋と波乱を描くファンタジー第4弾。
前巻で夫婦になった二人の第一歩は「アイリーンの後宮入り」という、えっ、やば・・・な展開からスタートです。これはやばい。具体的に言うと魔王様がやばい。
今回も怒濤の展開で面白かったです。女子4人組の微妙で絶妙な距離感も最高でした。

☆あらすじ☆
聖王の後宮入りしたので、神剣を奪い魔王の元へ帰る事にしました
外交に出たはずが、聖王・バアルの後宮に納められたアイリーン。バアルは3作目のラスボスで、クロードの魔力が効かない相手。こうなったら魔王を倒せるアイテムである神剣を奪うため、聖王を攻略するしかない!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

男子禁制の巫女姫の国・神聖ハウゼル女王国から招待を受け、女性陣だけを連れて旅立ったアイリーン。
しかしその道中、突如現れた隣国アシュメイル王国の聖王バアルに誘拐され、全員まとめて彼の後宮に入れられてしまう。
結婚早々、他の男の妃になったことがバレたら色々と終わる、じゃなくて、国家間が緊張状態にあり、クロードを傷つけることが可能な「神剣」が存在するアシュメイル王国に彼が来ることを恐れたアイリーンは、後宮脱出と神剣奪取を同時に目論むが—— というストーリー。

 

今回は「聖と魔と乙女のレガリア3」のお話だそうです。
このゲーム、いったい何作くらい作られているんだろう??
触手責めから始まるとか、巫女国でウフフンな薬が売ってるとか、どういうことなのでしょうか? マニアックな趣味だね、アイリーン!笑

 

それはさておき、この4巻はアウェーで協力態勢を結んだ女性陣の関係が新鮮で面白かったです。
特にリリアの立ち位置がすごく良い。

前世の記憶を持ち、アイリーンよりもゲームの知識を有しているリリア。
アイリーンを「推し」と呼び無邪気に慕いつつも、リリアは腹の底を見せずに意味深な言動を繰り返します。

そんな彼女は、仲間と呼ぶには不安があり信頼もできない。かと言って彼女の力を借りないわけにもいかない状況。

そういう微妙な距離感が最高でした。
どこかで裏切りそう・・・という雰囲気を垂れ流しながらニコニコ仲間ヅラする女って大好き!
初期は小物なイメージが強かっただけに、ここ最近のジョーカーぶりはとてもワクワクします。
やはり「悪役令嬢」の敵である「ヒロイン」はこうでなければ。

 

そういう緊張感はあるものの、女子4人組の掛け合い自体はすごく楽しかったです。
決して友達ではないんだけど、仲良しだなぁと言いたくなる距離感。女子がつるむ雰囲気がなんか好き。
レイチェルの冷静なツッコミは笑うし、アイリーンを挑発しつつ意外と素直に指示に従うセレナの好感度も高いんですよね。
セレナはアイザックとの恋もにわかに盛り上がってきているのも良い感じ。
この二人の関係の行方がとても気になります。アイザックがポンコツすぎてアレだけど・・・・・・いやラストの救出劇はとても格好良かったけどね!

 

さて、そんな女性陣4人組+後からやってきた救出組で他国の後宮を荒らし回る(語弊)第4巻。
よそのお宅でも遠慮なしです。さすが魔王の国。他国の王妃の寝室で夫婦喧嘩し始めたのは笑いました。
でもあれはアイリーンがクロードの地雷を踏み抜くから・・・・・・でもアイリーンも初手・イスの容赦なさは怖かったし似た者夫婦やん・・・・・・(怯)
初の夫婦喧嘩と書かれていて一瞬首を傾げたのだけど、そういえば夫婦になってからは初ですね。
いつもアイリーンが無茶してクロードを静かにキレさせるから「あれ?」となってしまった。そうだったそうだった初だった・・・・・・いやいや平常運転じゃん!

 

とは言え、雨降って地固まる。アイリーンとクロードの関係の進展にはニヤニヤしてしまいました。
まぁ未だ白い結婚ではあるのだけど。これ、最初は笑って読んでいたのだけど意外と問題の根が深そうですね?
クロードの不調の原因を今回の魔竜騒動に絡め、ラストで爆弾を落としてきたのは上手い構成だと思いました。そう繋がるのか!と。
言われてみれば「魔王」という存在も転生するんだったなぁ。忘れてた。

 

そして、ここでもまた不気味に存在感を増すリリア。
もしかしてリリアって乙女ゲープレイヤーとしての記憶があるだけじゃないのかな?
そういえば彼女も「聖剣の乙女の生まれ変わり」という設定でしたよね・・・・・・ん? じゃあ、おとぎ話の「双子の姉妹」とは?

 

ううむ。今後の展開が楽しみです。
だいぶ記憶が薄れているし、伝説絡みの伏線をひろうために再読した方が良さそうだなぁ。

 

うっかり書きそびれそうになったけど、聖王バアルのキャラクターもとても良かったです。
「防御はまかせろ!」の格好良いセリフが大好きww
今後も出番があるのかな?クロードと対等にケンカできる貴重なキャラなので活躍を期待したいところ。
しかし三角関係っぽい表紙にみせて蓋を開けてみれば聖王と魔王で嫁大好きコンビ化するという。親友かな。ケンカするほどの仲良しさんにほっこりしました。

 

確実に続きがある引きだったし、次巻が楽しみです。


 

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