ファイフステル・サーガ3 再臨の魔王と草原の灰エルフ /師走トオル


ファイフステル・サーガ3 再臨の魔王と草原の灰エルフ (ファンタジア文庫)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2019年2月刊。
魔王再臨に備えて奔走する英雄達の活躍を描く戦記ファンタジー第3弾。
ついに夢で何度も邂逅した「灰エルフ」のターンです。
敵側の事情も主人公並に厚く描いてくれるので物語の奥行きを強く感じます。ほんと面白い・・・!

☆あらすじ☆
新たな英雄が歴史に姿を現す――
かつて魔王戦役の際に魔王軍に与した灰エルフの軍勢が再び人の地へ侵略を開始した。カレル、ヴェッセルと肩を並べる英雄、灰エルフの族長ギルセリオンがついに表舞台に姿を現し、歴史はまた大きく動き出す!

以下、ネタバレありの感想です。

 

今回は灰エルフ側の話がメイン。
灰エルフの英雄・ギルセリオンを中心に、魔王戦役後の灰エルフがどう生きたのか、いま何を思うのかが描かれていきます。

 

これがまた面白かった。
灰エルフの情報って言及頻度の割に「裏切り者」くらいしかなくて、彼らがどこまでの理性を持った存在なのかも曖昧だったわけです。ぶっちゃけ魔物的なイメージを持ちつつあったし。

しかし知略も武勇も兼ね備えたギルセリオンの登場により、灰エルフへのイメージがぐるっと変わるのです。

最長老のように今なお狂気に蝕まれる人物もいる一方で、ギルセリオンのように血族の命を優先する理性ある人物もいる。
一枚岩ではないからこそ、灰エルフという共同体の面白さが増すように思えました。カレルたちは決して魔物と戦っているのではないのだと。
しかもそんな裏事情をカレルたち人類サイドは知らないものだから、様々な思惑や推測がすれ違い、錯綜する様にワクワクして仕方ありません。
ギルセリオンの存在をカレルたちが知ったらどうなるんだろう。
魔神に批判的な彼は同胞のためなら人類との協力も考えているようだし、手を組む余地もありそうだけど・・・?

 

ところで、このギルセリオンのターン。
ギルセリオン自身のキャラは好きなのだけど、如何せん展開の毛色が違いすぎて、うう、ごめん、ぶっちゃけ苦手でした・・・!
伯爵令嬢のアレとか、もはやギャグやん・・・・・・いやギャグなのか・・・・・・う〜〜〜〜

 

その反動か、カレル・セシリア夫婦の新婚ムードにめちゃめちゃ癒やされました。
君たち二人はどうぞそのままで・・・・・・ミーリエルがなんだか不穏だけども。

 

本シリーズ最大の推しであるヴェッセル・イエッタコンビは相変わらず最高。
イエッタ、もはや推しのために支配者になりつつある・・・!
ヴェッセルはヴェッセルで楽ちん〜快適〜ってカレルに仕事丸投げしてるのが面白すぎてw
でも私はこのコンビが大好きなので、ヴェッセルには是非とも馬車馬のように働いてほしいところ。ヴェッセルが動けばイエッタも更に動くわけですし。期待してますね!笑

 

さて、次回はどうなるのかな。
切り込み隊長はただの子ども好きなのか否か(否か?)が気になるところですが、どちらにせよ超面白い展開になりそう。楽しみです。

問題は続刊できるのかどうかですが・・・・・・
ううむ、電子書籍はここまで紙の売上げに迫っていたのか。ボーダーラインにある作品こそ死活問題になるわけですね。こればかりは難しいなぁ。祈るしかない。

 

余談。
今回灰エルフが魔王再臨の前に行動を起こしたのは「魔王の左腕」を取り戻すためだったわけだけど、肝心のブツの隠し場所に目眩がしました。
合理的なのは分かるけどwww
もっと、こう、ねぇ・・・!?他になかったのかな??
灰エルフはこれを取り戻したいのか。
何も知らない方がお互いの為になりそうですね!

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師走 トオル
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