薬屋のひとりごと8 /日向夏


薬屋のひとりごと 8 (ヒーロー文庫)
薬屋のひとりごと 8 (ヒーロー文庫)

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2019年2月刊。
表紙、とてもヘッドロックですね!
うわぁうわぁ、うわぁうわぁ。
ラストを読んで「うわぁ・・・・・・」以外の感想が消えそうなんですけど、うわぁ・・・!

☆あらすじ☆
毒で体調を崩した姚が医局勤めに戻れるようになった頃、猫猫のもとに大量の書物が届いた。
送り主は、変人軍師こと羅漢。碁の教本を大量に作ったからと猫猫に送り付けてきたらしい。
興味がないので売り飛ばそうと考える猫猫の考えとは裏腹に、羅漢の本によって、宮中では碁が流行していった。
一方、壬氏はただでさえ忙しい身の上に加えて、砂欧の巫女の毒殺騒ぎや蝗害の報告も重なり、多忙を極めていた。
そんな中、宮廷内で碁の大会が企画されていることを知った壬氏は、羅漢のもとに直接交渉をしかけに行く。
開催場所を壬氏の名前で提供する代わりに、さぼっている仕事をこなすように説得するのだが―。

以下、ネタバレありの感想です。

 

変人軍師が碁の大会を開いたり、女癖の悪い三つ子の事件が起こったり、葡萄酒と毒物の話があったりと、小さな謎解きや不気味な事件が色々と収録された第9巻。

 

変人軍師、亡くなった猫猫の母を本当に愛していたんだなぁとちょっぴり切なくなりました。亡き愛妻を偲ぶためならガラになく仕事も頑張れるとか・・・・・・(普段から真面目に仕事しろ)
娘からは相変わらず蛇蝎の如く嫌われているけれど、生きてるだけで愛しくて仕方ないんだろうなぁパパには。

 

ところで軍師VS壬氏の囲碁勝負のエピソード、章題が「変人対変態」なんですけどw
待ってw その字面だと壬氏の方がヤバイ人みたいになるww
まぁ壬氏の用意周到すぎる盤外戦術は「ヤバイ」と言えるか。勝つためなら何でもやる壬氏、流石すぎます。結末はアレだったけども。しかしお菓子を子どもに与えなかったのは、そういう理由だったのね。

 

色々な事件や騒動が起こる猫猫の日常が描かれるなか、医局3人娘の仲良しっぷりにはほっこりしました。
すっかり馴染んじゃってまぁ。
相変わらずお嬢様愛が(ヤンデレ方向に)激しい燕燕に笑うものの、この主従と猫猫の相性はかなり良さげな様子。みんなに「友達できて良かったね」と言われるのはかなり恥ずかしいと思うけど友達できてよかったねw

 

それにしても3人娘が遭遇した米粉の騒動とか、酸っぱい葡萄酒を甘くする方法とか、今回の毒物の話はなかなかにゾッとするものが多かった印象があります。
生活に身近なものにひっそりと混ざる毒とか怖さしかない。
このシリーズ、最初の頃からそうだけど、無知ゆえに摂取し続けてしまう毒物の描写がとても緻密で、だからこそ恐ろしいんですよね。
中毒の症状を読みながら思わず自分の爪を確認してしまいました。うん。異常があるのかないのかよくわからん。たぶん健康な気がする。

 

さて、各エピソードは面白いのだけど、全体的にみれば中継ぎ回な印象が否めない第9巻。
特に蝗害の話と玉葉后の話は今後さらに深く掘り下げられていきそうな気がします。

 

蝗害問題はどうなるのか全く読めないけど(北亜連?)、玉葉后の件はいかにも序章ですもんね。
玉葉后の過去といい、兄からの手紙といい、火種が置かれた感がすごい。
本当に兄の養女が後宮入りするのだろうか。またも後宮に怖い出来事が起こりそうでワクワクします。
玉葉后自身は兄と戦う覚悟のようだけど、その戦いに猫猫も無関係ではいられないんだろうな・・・・・・あれ?でもラストの展開的にどうなるんだ???

 

そう、ラスト!ラストですよ!!

 

壬子が猫猫をヘッドロックしている表紙と、帯の「二人の関係に王手!?」という煽りからして期待しかなかったけど、あわわわわコレはちょっと予想の斜め上の展開・・・!

 

壬氏が皇位継承権のある皇弟という身分に辟易していたのは知っていたし、猫猫を妻にしようとあれこれ画策しているのも分かっていた(変人対変態の対戦カードが空振りに終わって残念)けれど、まさかこんな一挙両得の手段があるとか予想できるわけがない。

 

ていうか思いついてもやるか普通?????

 

そりゃ猫猫も「被虐趣味野郎!!」って罵倒するわ。私も思ったわ。
頬に傷ができて喜んでたときもそうだけど、この人、追い詰められると自傷方向に進みますよね(自分でつけた傷ではないが)。
思えば宦官のふりするためにお薬も飲んでたしなぁ・・・・・・あれ??自傷しながら薬毒研究に恍惚とする猫猫とお似合いでは??

 

いやでもさぁ焼きゴテって・・・・・・方法がエグすぎてむしろ皇帝が可哀想になってしまう。あれはしょんぼりするよ。

 

まぁ壬氏がこんな手に出たのは「半分くらいは猫猫の責任」らしいので。まぁ、うん。今まで散々追い詰めたもんね。
壬氏の人物紹介で「猫猫が気になってしかたないが、のらりくらりとかわされ続けている」と書かれるくらいには逃げ続けてきたし、逆ギレプロポーズもなかったことになったのか?と思うくらいには9巻の終盤まで静かでしたし。

でもなぁこれは流石に・・・・・・バッタのプレゼントの方がまだマシなのではww

 

窮鼠猫を噛む。いつだって猫猫は追い詰められた壬氏に噛みつかれるのです。
いや、でも、これ噛みつくというか食いちぎるみたいな、完全に退路たってるアレじゃないですか。お肉焼けるニオイと共に一生残りそうな記憶をプレゼントしやがった。
結局「十分な貸し」を作れなかったので、娘LOVEなパパが壁として立ちはだかる余地はありそうですけど、うーん、皇帝が黙認(?)しちゃってるからなぁ。まさかそこまで考えてた?

 

うわぁ・・・・・・うわぁ・・・・・・というか寝室に消えたあとの話は?????

 

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