竜王サマ、この結婚はなかったことにしてください! /葛城阿高


竜王サマ、この結婚はなかったことにしてください! (ビーズログ文庫)
竜王サマ、この結婚はなかったことにしてください! (ビーズログ文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2019年2月刊。
希少な幻獣を研究する研究機関に勤めるヒロインが、なぜか初対面のはずの研究所所長に執拗に迫られるというラブコメファンタジー。
登場=鼻血率の高さを誇る変態ヒーローに笑う作品でした。挿絵がまたシュールでのぅ。
設定や展開は出オチなので、もう少し捻りがほしかったかも。悪役サイドも胸クソ強めな割にスッキリしませんしね。
惜しいところはあるものの、のほほんと変態なヒーローが楽しかったので満足です。
あっ、甘党ヒロインによるスイーツテロにはご注意を・・・!

☆あらすじ☆
交際0日で結婚!? この求愛攻撃やばすぎる! 怒涛の求婚回避ラブコメ
「君に私の白衣を着てほしい」と脱ぎたてほやほやを渡された私――ティナは、幼い頃竜に命を救われた経験がある。
以来幻獣にハマり、その道の第一人者であるヴィルヘルム博士の研究所に入って憧れの人とご対面……と思いきや、なんで白衣!?
しかも「結婚式はいつにする?」と怒涛の求婚攻撃!
博士のことは“尊敬”していても、“恋愛”対象ではないのですが!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

小さい頃に出会った竜に惹かれ、竜の研究者となる道を目指すティナ
竜研究の第一人者ヴィルヘルム博士が所長を務めるルルイエ幻獣研究所の研究員になることができたものの、ティナは新米いびりに悩んでいた。
しかし偶然ヴィルヘルムに窮地を救われたことから、ティナの日常に変化が起こり—— というストーリー。

 

ティナがかつて出会った竜と、なぜかティナに熱烈な求婚をするヴィル。
彼らの正体についてはタイトルが出オチなのでネタバレも何もないのだけど、作中でも最初からあからさまなんですよね。
あまりにもバレバレだから逆に終盤でどんでん返しがあるのかな?と期待していたのだけど、それも特になく・・・・・・
うーん、出オチや茶番劇を楽しむ作風かと言われると、そこまでは突き抜けていないのが惜しい。

 

それはさておき、ラブコメとしては楽しい作品でした。

研究熱心で幻獣を愛するティナ。
ストレスがたまるとスイーツを爆食いするティナのせいで予想外のテロを喰らってしまいました。
何でもかんでもスイーツでたとえるから読んでるとお腹がすくw
ティナが理系の顔してデブの超理論を垂れ流すのも笑う。2種類のクリームを同時に摂取したらカロリーが相殺されて太らない!(すごい!)

 

そんなティナに求愛する変態、じゃなかった痴漢、でもなくてヒーローのヴィル。
明るいヤンデレって感じ。とりあえず鼻血だしてるイメージが強いです。
美形は鼻に詰め物しても美しいとかティナは言ってたけど読者の想像力の限界を試すのやめて・・・!
そして想像力の限界を補ってくれる挿絵にはパワーがある。ぴちぴち白衣(全裸をイン)の暴力やばい。こんな繊細な絵柄の絵師さんになんてもの描かせるの?好き。
パワハラのセクハラの変態ストーカー案件とかドン引きもいいところなんだけど、話が進むとヴィルに愛着がもててくるのが少女小説のすごいところですよね。うむうむ。楽しかったです。

 

で、本作にはヤンデレがもう一人いて。

それが最初からヤバいエピソードしか語られず、終盤で更にヤバいエピソードをぶちまけたお兄ちゃん・フレデリック
なんて邪悪なヤンデレなのか。ここまで邪悪だとヤンデレスキーな私も流石に萌えません。
むしろ彼には真正面から天誅を喰らわせるべきだったのでは?
「依存すんな!」って吐き捨てて全力で逃げるのは現実的な対処だけど、物語的にはフレッドの処遇が宙に浮いた感じですよね。でどうにも収まりが悪い気がするのです。ミミですら落とし前はついたというのに。

うーん、今後も兄が敵として立ちはだかるということなのかな。
ティナの血筋の話も謎のまま残っていますしね。
なんでフレッドが初対面でティナにそこまで執着したのかも謎ですし。

 

あとやっぱヤンデレはヤンデレ側の心理描写が深くないと萌えないなー。

その点、ヴィルの方は丁寧に描かれていて良かったです。
まぁ変態なんだけど・・・・・・異種恋愛譚なのに人と竜だから問題なのではなく常識人と変態だから分かり合えないというね・・・・・・受けいれのハードルの高さに笑うw

 

楽しかったです。
続きありますよね?期待してます!


 

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