りゅうおうのおしごと!10 /白鳥士郎


りゅうおうのおしごと!10 (GA文庫)
りゅうおうのおしごと!10 (GA文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2019年2月刊。
小学生たちの友情が試されるJS研回。
幼いながらも、いっぱしの棋士として戦う彼女たちの勇姿に胸を打たれました・・・
そしてその影に入るかのように、暗闇の中を佇む姉弟子の姿に心が死にました・・・

☆あらすじ☆
竜王、遂に小学校の教壇に立つ!
「澪たち、くじゅるー先生に鍛えてもらいたいんです!」
小学生の将棋大会『なにわ王将戦』で優勝を目指すJS研。
しかしあいの新しい担任にJSとの同居を問題視された八一は、自らの潔白を証明するため小学校で将棋の授業を受け持つことに。
一方、女流名跡リーグ進出を目指すあいの前には謎の女流棋士が立ちはだかり、そして銀子は地獄の三段リーグで孤独な戦いを始めようとしていた――。
それぞれの戦場で繰り広げられる魂の激突。決意と別離の第10巻!
小さな背中に翼が生えたとき、天使は自らの力で羽搏き始める!!

以下、ネタバレありの感想です。

 

あい以外のJS研メンバーがフル出場するなにわ王将戦
小学生の大会ながら、幼くも激しい闘志がぶつかり合い、泣いて笑って将棋で繋がる少女達の絆が素晴らしかったです。流石のドラマだ。
あいと澪の友情にも泣くし、澪と綾乃の絆にも泣くし、勝ちたかった強くなりたいって泣き叫ぶシャルちゃんも尊くて・・・・・・(でも龍王の「お嫁さん」発言は流れ的にガチっぽくなりすぎて笑った)

 

新キャラ・神鍋馬莉愛も光っていました。
JS研の前に立ちはだかる敵役ながら、ロリキャラらしい可愛さがすごく魅力的。
マリアちゃん、10巻全体からみると出番は多くないのだけど、インパクトがあるから印象に刻まれるんですよね。個性が強い。
のじゃロリなのも可愛いんだけど、私がキュンキュンしたのはお兄ちゃんのマントの中に潜り込んでる姿。めっさ可愛い。お兄ちゃんバカにしてたくせにお兄ちゃんに泣きついてるのブラコン可愛すぎない?しんどい。
神鍋家の遺伝子もやばいけど、それを伸ばす釈迦堂一門の濃さに震えます。移動宮殿isなに・・・?

 

そういうわけで今回は小学生のターンだったわけだけど、純粋にキラキラとした瞳で将棋を打つJSたちと対照的だったのが大人サイド。

岳滅鬼翼との戦いで開花したあいの才能は胸熱。でもそれを導く八一のやり方が本当に怖かった。
竜王は雛を千尋の谷に落とすってか・・・?あれだけ指摘されていたあいの欠点は故意に仕向けられたものだった??
結果的に花開いたから指導としては間違っていなくても、小学生の女の子を精神的に追い詰めつつ「あいは可愛いな〜♡」とデレデレしていたんだと思うとサイコパスかよ・・・とゾッとしてしまう気持ちもあって。そりゃ先生もドン引きするよ。

 

八一、普段のヘタレっぽい感じと棋士として冷徹になるときの温度差が激しすぎて風邪引きそうになるんですよね。
ニコニコ笑っていても瞬時に思考を切り替えるから、本当に同じ人なのか不安になる。
あいの指導もそうだけど、「桂香さんでも勝ててしまう程度には(釈迦堂さんは)衰えている」ってセリフの無情さとかね。“程度”って言葉を身内にすら使うんだよなぁ、彼は。将棋のことを考えるときに一切の感情を差し挟まないのは流石というべきなのだろうけど。
JS研を囲っていたのも、あいに入る情報をコントロールするためだったわけでしょ?
オンとオフの思考回路が違いすぎるのに、それが彼の中で自然に溶け合っている。竜王のそういうところ、割と真面目にゾッとします。

こういうところも将棋星人とか言われる所以なんだろうなぁ。

 

そんな八一が、今の姉弟子に何をしてあげられるんだろう。

 

JS研回とはいえ、途中の三段リーグが地獄すぎたのとラストがアレだったため、読後最も強く頭に焼き付いたのは姉弟子の姿でした。

あとどれくらい姉弟子は苦しまなきゃいけないんだよぉ・・・!

だってさぁ、JS研の友達に囲まれ「離れても将棋で繋がっているから!」と笑うあいと、たった一人で暗闇に佇む姉弟子の対比が残酷すぎない??
あいは翼を得て大空へ羽ばたいたのに、姉弟子は敗者の亡霊に足を引っ張られて泥沼に沈みそうなんですが。なんなんだよこれ地獄すぎるだろ。いや地獄なんですけど。

 

ううう、この先を読むのが怖すぎる。

 

姉弟子のことを八一はどうするんだろう。将棋星人が地球人を救えるんだろうか。不安しかない。
姉弟子が苦しめば苦しむほど「ハッピーな姉弟子エンドしか認めないからね・・・!」って気持ちが強まるのに、姉弟子が幸せになる未来が思い描けない。

 

怖すぎるよ〜〜・・・・・・
岳滅鬼翼なんていう姉弟子の未来図みたいなキャラを出したのは逆フラグ(姉弟子はこうはならない)ということだと信じたい・・・!

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「りゅうおうのおしごと!10 /白鳥士郎」への4件のフィードバック

  1. 最後の姉弟子は悲惨過ぎたけど可愛かったしいじめられて輝くタイプかもしれない!
    次巻は怖いけどある意味今までで一番面白そうで楽しみです

    1. コメントありがとうございます。

      最後の姉弟子、めちゃくちゃ悲惨な状態だけど、ゾッとするくらい綺麗でしたからね・・・!
      苛められてこそ輝くヒロイン・・・・・・うっ、分かりみが深いです。酷い目にあえばあうほど姉弟子のことが好きになってしまうから・・・
      次巻、楽しみですよね!
      怖いけど、早く続きを読ませてラクにさせてくれ〜!って思いますw

  2. 面白そうな本はないかなと探す時、こちらのブログを参考にさせていただいてます。

    将棋に関して、八一が銀子にしてあげられることもわからなければ、銀子が八一にしてあげられることもわからない現状が辛いです…。
    八一は銀子を追い詰める存在にしかなれてないし、銀子も銀子で、今回のラスト見たら、下手をしたら八一巻き込んで破滅しかねない感じになってしまってるし。
    私は初期から銀子推しなので、なんとか彼女に救いと報いがあってほしいです。

    1. 澄崎真昼さん、コメントありがとうございます。

      >面白そうな本はないかなと探す時、こちらのブログを参考にさせていただいてます。

      嬉しいです!!ブログの励みになります。ありがとうございます。
      今後も色んな作品を紹介していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。

      >将棋に関して、八一が銀子にしてあげられることもわからなければ、銀子が八一にしてあげられることもわからない現状が辛いです…。

      そうなんですよ・・・!
      私も銀子推しですが、八一と銀子の価値観や想いの違いは二人にとって致命的なのでは・・・?と思うこともあって。
      ラストは特にやばいですよね。刃傷沙汰はあかん・・・!指は商売道具でしょ・・・!って。

      傷ついてでも八一を求める銀子の恋がとても好きなので、報われてほしいんですけどね。
      もう本当に、こんなに苦しんでるんだから最後はパーッと明るく幸せになってほしいです。

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