金の女領主と銀の騎士 /伊簑木サイ


金の女領主と銀の騎士 (アイリスNEO)
金の女領主と銀の騎士 (アイリスNEO)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★☆
2019年2月刊。
男性主人公の女性向けラノベでここまで甘いやつって珍しい・・・!
そんなド級に甘い主従ラブロマンスでした。
密かに想いを寄せる女主人のため、身も心も尽くす覚悟で傍にいる元騎士の執事。
しかし超鈍感×クソ真面目×朴念仁の彼は、自分に向けらた彼女の言動の意味に全く気づかないのです。
知らぬは本人ばかりなり・・・・・・いやいや、なんで!そこまでされてるのに!気づかない!?!?
すれ違う主従の想いが切なくて可愛くて甘ったるくて最高でした。とても楽しかったです。

☆あらすじ☆
幽霊城と噂される陰気な城に住むライエルバッハ家の女当主・サリーナ。領地経営に追われる彼女のたった一つの道楽は、恋愛小説家を育てること!
そんなサリーナに仕えるのは、処刑寸前だったところを彼女の父親に救われた、元騎士の執事 (バトラー)・エディアルド。現実的なようでいて、夢見る乙女な一面を持つ女領主と、朴念仁な執事との誤解とすれ違いの恋の行方はーー?
WEB掲載の人気作に書き下ろしを加え書籍化!! ※電子版はショートストーリー付。

以下、ネタバレありの感想です。

 

上官を殴って投獄されているところを、トリストテニヤの領主に救われた元騎士エディアルド
恩ある領主が亡くなった後、跡を継いで女領主となったサリーナにバトラーとして仕えるようになったエディアルドは、彼女のことを何よりも大切に想っていた。
しかし前領主と交わした約束は「サリーナを守り、彼女に良い婿が見つかるまで不埒者を牽制すること」
そのため、エディアルドは自分の想いは封印し、サリーナが良き婿を見つけるまで傍で支え、彼女が結婚した後は遠くから彼女を守ろうと心に誓ったのです。自分を見つめるサリーナの想いに気づくこともなく——

 

というわけで両片想いの主従ラブロマンス。設定だけでご飯何杯でもいけるやつですね!
しかも全編男性視点の物語なんですよ。「これぞ読みたかったやつ・・・!」とテンションがあがりました。
女性向けラノベで男女カプの男主人公ロマンス、もっと増えたらいいのになー。

 

さて、エディアルドが必死に恋心を抑えて主従の線引きをしようとする一方、サリーナもまた必死でエディアルドにぐいぐい迫っていきます。
この駆け引きがとにかく甘くて可愛くて良かった。
エディアルドは兄妹同然に過ごしたサリーナが自分を異性として見ているなんて全く思っていない。
そしてサリーナもエディアルドが自分のことを妹としか見ていないと思い込んでいる。
正反対の方向に頑張って、秘めた想いはすれ違い、それでもずっと傍にいる二人。この距離感が最高なのです。
スキンシップの頻度も半端なくてキュンキュンしました。

 

いやほんとスキンシップはすごかったんだ・・・・・・

 

なのに!気づかない!あの朴念仁は気づかないんです!!!

 

サリーナの言葉ひとつ、行動ひとつ取っても彼女の想いは明らかなのに。
騎士の誓いにかこつけてキスしたシーンとか完全に告白だったじゃん〜〜〜〜
なんで「これがライエルバッハの流儀なのか。彼女に他の騎士を取らせないようにしないと!」って発想になる??こんなに「女」をアピールしてるのに無邪気とか言っちゃう??
てかそれがガチなら前領主(♂)も騎士(♂)にキスするはめになっちゃうじゃん!笑

 

エディアルドが朴念仁な上に頑固だからサリーナが煮詰まっちゃったんでしょうね。
途中までエディアルドに振り向いてもらおうと健気に頑張るサリーナかわいいなぁ〜(嫌いにならないでってギャン泣きするシーンすら可愛い)と思っていたのに、最後の最後でライエルバッハの本領発揮しやがった・・・!
恋愛小説の件は最初から怪しすぎる伏線だったけれど、まさかね、こんな自爆テロだとは思わないじゃん?
エディアルドが悶々としてる裏でサリーナがせっせと外堀埋めていたのは気づいてたけど、予想よりスケールがひどくて笑いましたw
これ、エディアルドがサリーナを好きじゃなかったら二人とも社会的に死ぬやつじゃん。「あなたがどこにも行けないようにやったの!」ってww
途中でエディアルドが死んだら敵を殲滅した後で私も死ぬ(意訳)と言っていたのは比喩でもなんでもないんですね。死なば諸共ってか・・・!こわい!

 

サリーナの奥の手がやばすぎて、諸悪の根源である王女に少し同情したりして。いや本当に少しですけどね。
だって自分は悲恋でしょ?どんなに綺麗に描かれていてもフラれる女なわけでしょ?
そりゃ「この女、ぶっころす!!」ってなるわな・・・・・・王女様自身もだいぶ飛んでる人だから擁護はできないんだけども。

 

いやぁ、エディアルドは罪な男ですね。
これは是非とも責任もってサリーナと幸せになってもらわないと。言うまでもなく幸せそうなんですけど。
でも本当にあれを許しちゃうの・・・?まじかー。でも仕方ないか大好きだもんねw

 

茶化してみたけど、エディアルドとサリーナの関係は本当に素敵でした。
自分の想いを殺してでもサリーナを幸せにしようとしたエディアルド、まさに「騎士の恋」って感じで最高にロマンチックだった。
イロイロあったけれど、二人が幸せならそれで良いのです。

 

そういえばエディアルドが昔起こした事件についても最後で真相が明かされたけど、あれ、上司はあの方法しかなかったのか・・・・・・

 

朴念仁の恋が楽しいラブロマンスでした。大満足!


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