魔法使いの婚約者4・5/中村朱里


魔法使いの婚約者4 碧き海に魔女は泣く (アイリスNEO)
魔法使いの婚約者4 碧き海に魔女は泣く (アイリスNEO)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
4巻「碧き海に魔女は泣く」2017年3月刊。
5巻「異国より来たる鑑写しの君」2017年10月刊。
宗教的に忌み嫌われる黒髪を持つ魔法使いと、彼と結婚した幼なじみの貴族令嬢の結婚生活を描いたファンタジー第4弾と第5弾。
定番の「子ども化」ネタを入れてきた4巻はショタが可愛く、「幸せ」について考えすぎて夫婦喧嘩が勃発する5巻はハラハラしながら読みました。
ひとりで抱え込む夫に対して、時に優しく微笑み、時に厳しく檄を飛ばす妻。
二人三脚夫婦の魅力をたっぷり堪能できて満足です。

☆4巻あらすじ☆
美しき王宮筆頭魔法使い・エギエディルズとその妻フィリミナに依頼されたのは、リゾートアイランドで発見された魔術遺跡の調査だった。ハネムーンを兼ねた、幸せいっぱいの調査旅行。……のはずが、島には黒持ちの魔法使いを忌避する不穏な伝承があるようで――。そんな中、調査を続けたエディは、遺跡の魔法で子供になってしまって……!?
「小説家になろう」でも大人気シリーズ、書籍完全書き下ろしの第4巻!!

以下、ネタバレありの感想です。

 

蒼き海に魔女は泣く

新婚旅行兼調査旅行のために向かった港町でエディがショタ化してしまう第4巻。
若返り現象は定番ネタですが、エディ子どもバージョンはショタの可愛さが本当にやばいですね・・・・・・いけない扉を開きそうだったw
大人の自分と子どもの自分を切り分けて考えて嫉妬するとか可愛すぎでは。そしてフィリミナのことは年上になっても大好きなままだというのがエディらしい。

フィリミナが自分とエディが結婚してることを打ち明けた後にエディの反応を見落としたってくだりがあったけれど、あれって結局エディはどんな顔してたんでしょう?
最初はちゃんと結婚できたことに照れてるとか喜んでる感じなのかなー?って想像してたのだけど、子どもの自分と大人の自分を分けて考えてたところを見ると色々複雑な心境だったりするのでしょうか。しそうだな。エディの内面は複雑怪奇だから。

この子どもエディに対してどう接していいか迷ってるフィリミナの気持ちも分かるけれど、「あなた本当にエディの顔面大好きだね!」って突っ込みたくなるくらいエディの容姿への賛辞が止まらないのには笑ってしまいました。

今回のゲストの領主と魔女の話についても面白く、最後のほろ苦いけれど力強さのあるオチはとても良かったです。
不屈の恋心って大好き。いつか報われると良いな、と願わずにいられません。

 

異国より来たる鑑写しの魔女

エディの異母弟登場の第5巻。
リュシアス少年、途中まで割と本気で偽物だと思ってました。いや本人は好意100%なんだろうと思ってたけど、あの大使とかに騙されてる感じがすごくって。まぁ騙されてたのはアタリだったけれど。

「純黒に対する偏見」の問題とエディの冷え切った心、それに対するフィリミナの悔しさや哀しみというのは今までも描かれてきたことなのだけど、第5巻はその集大成という感じ。

しかし、リュシアスの誘いを受けて「幸せ」について向き合わされた夫婦がだんだん険悪になっていき、ついには夫婦喧嘩にまで至ったときにはハラハラしました〜。ここまでのガチ喧嘩は初めてだっけ?(うろ覚え)

若干、迂遠な描写多めでクヨクヨしている前半は微妙だったのだけど、この喧嘩が起こってからの展開はとても面白かったです。
結局、「相手の幸せのためなら自分は後回し」という発想が先にある点で、この夫婦は似た者同士なんだよなぁとしみじみ思いました。
愛が深いからこその盲目なのか。そういうのも好きだけど、どこかで無理が出るくらいならさっさと爆発させたほうが健全ですよね。
紆余曲折を経て「自分たちの幸せ」の答えを見つけ出したクライマックスはとても気持ちがスッとしました。

まぁ共に苦難を乗り越えたはずの仲間に対する今さら感もあるけれど、それだけエディの心がひん曲がっていたということでしょう。
あと平和なときにしか見えないものもあるのかもしれません。

 

さて、エディの目が開いたことでシリーズ的にも大きな山場を乗り越えた雰囲気を強く感じます。このまま完結でもおかしくなさそうだけど、シリーズは続くのかな?
積み残しといえば実父との和解くらいだけど、うーん、これは誰も求めてないような気もするし・・・?
どんな展開になるのか分かりませんが、続きを楽しみに待ちたいと思います。



スポンサーリンク
 
0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。