七つの魔剣が支配する2 /宇野朴人


七つの魔剣が支配するII (電撃文庫)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2019年1月刊。
期待の魔法学園ファンタジー第2弾。
今回も面白かったです。1年生の最強決定戦が行われるなかで順調に育つ仲間の絆がとても良い。

☆あらすじ☆
運命の魔剣を巡る魔法バトルファンタジー、待望の第2弾!
魔法学校に入学して半年ほど過ぎ、ようやくオリバーやナナオたち6人も、エキサイティングな学園生活に慣れてきた。そんなある日、誰が最強の魔法使いかを決める「一年生最強決定戦」が開催されることになり――。

以下、ネタバレありの感想です。

 

魔法使いの必須アイテム・箒選び、ピートに起こった異変、1年最強決定戦、仲良し6人組の秘密基地などなど、キンバリー魔法学園で繰り広げられる不思議な日常のオンパレードに今回もワクワクしました。とても面白かったです。

 

まず箒選びのくだりが良かった。
箒自身に意思があって魔法使いとの相性があるとか、箒を使った競技があるとか、某有名魔法学園FTを彷彿させつつも宇野さん独自の切り口で描かれるのでとても楽しめます。
やっぱりサムライ女子・ナナオが良い味だしてるからだろうなぁ。魔法世界の常識に囚われないナナオの振る舞いが痛快なんですよね。箒選びは馬選びと同じなのか・・・!

 

あとは魔法世界ならではのトンデモ体質の話とかもあったけれど、ピートのTS設定は今後生かされる感じなのかな?
今のところ体質問題の触りくらいしか扱われてませんもんね。
利点も説明があったものの実際に上手く使われたわけじゃないですし。
このへんはいつかピートが活躍するための布石になるんだろうなぁと期待しています。宇野さんですしね。

 

トンデモ体質といえば縦ロールお嬢・ミシェーラの隠し玉にはびっくり。
このキャラ設定で褐色って確かに珍しいとは思っていたけれど・・・!
TS体質に人狼にハーフエルフ・・・・・・魔法学園という箱庭を舞台にしつつも広がり続ける世界観が素晴らしくドキドキさせてくれます。

 

そして今回のメインである1年生最強決定戦
言うてナナオやオリバーに勝てる人なんて・・・・・・と思っていたのに、さすがはキンバリー魔法学校というべきか。
1年生同士の戦いでも十分に白熱した空気を感じられたので、これで学年が進めばどうなってしまうのかと今から楽しみで仕方ありません。
今はまだナナオたちに及ばない同級生たちも、生き残りさえすれば化けそうですしね。生き残りさえすれば(震)

 

いやほんと皆ちゃんと生き残れるんだろうか?
迷宮の怖さを叩きつけるラストの展開が恐ろしいのですが。
普段の授業からして危なっかしいのに(魔法使いは簡単に死なないからへーき理論で爆弾処理みたいなことさせられるとか冗談じゃない)、迷宮は本当に命がけだな・・・・・・秘密基地でワイワイしていた場所と同じところとは思えない。

 

せめて仲間たちだけは生き残ってほしい。
この世界の価値観からすれば、「生き残ってほしい」という願いは無粋なのかも知れないけれど。
秘密基地ができたー!お泊まりだー!とキャッキャした後に「未来は分からないからこそ、今この瞬間を忘れないでいよう」なんて誓いをたてるとか、とてもエモいけれどフラグに思えて動揺するしかないじゃないですか。
剣花団としての厳かな誓いはめちゃめちゃ格好良かったですけどね。
どうか、誓いの後に思わず照れてしまうような可愛らしさを彼らがこの先も捨てずにいられますように。はー・・・怖い・・・!

 


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