見習い神主と狐神使のあやかし交渉譚 /江本マシメサ


(P[え]1-1)見習い神主と狐神使のあやかし交渉譚 (ポプラ文庫ピュアフル)
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評価:★★★☆☆
2019年1月刊。
祖父の死をきっかけに実家の神社を中心に様々な騒動が起こり、その解決に奔走する高校生を描いたファンタジー。
表紙のケモ耳美少女にワクワクして読んだのに主にケモ耳はやしてるのは別の人物だとか表紙詐欺では!?笑
と思って見直したら表紙にもしれっといるやんけパパーー!笑笑
シリアスな顔して脱力系な日常コメディでした。
ふふっと笑えるシュールなネタが多くて楽しかったです。

☆あらすじ☆
七ツ星稲荷神社で見習い神主として家業を手伝う水(か)主(こ)村(むら)勉(つとむ)――通称トムはどこにでもいる普通の高校生。だが、「わし、狐だったんや」という言葉を遺して亡くなった祖父のせいで、トムの平和な日常は脅かされることになる。ある晩、トムがあやかしと呼ばれる不可解な存在に襲われかけたとき、不思議な雰囲気の少女に出会う。彼女は神社入り口にあるペアの狐像の片割れだと言ってきて――。 謎の事件に見習い神主とケモミミ神使が挑む!

以下、ネタバレありの感想です。

 

自分が神社を守る神使の片割れであると告白して息を引き取った祖父。
その際、祖父が解放した神力によって主人公・水主村勉(通称・トム)の父には狐耳が、妹には狐の尾が生えてしまう。一方、水主村家が守る七ツ星稲荷神社では不可思議な事件が起き、祖父の片割れである神使・葛葉三狐(ミケさん)が現れる。
ミケさんがいうには、祖父が神の意に反したことによって土地を守る結界が壊れてしまったらしく、トムはミケさんと協力して結界の修繕や出現するあやかしの退治に奔走することになりーー

 

というわけで、神社を本拠地として地域のあやかし事件に挑む物語です
実際に事件の調査をしたりあやかしと戦うのはトムとミケさんなので、そういう意味では男女コンビの話ではあるのだけど、水主村一家全体の問題でもあるためホームドラマな印象も割と強め。
そこが何だか新鮮で、あやかし騒ぎの最中もほっこりした日常が繋がっていく雰囲気が好きでした。のほほんのんびりな感じ。癒やされるw

 

シリアスな場面でもシリアスが仕事しないのは、まぁ専らお父さんのせいなんですけど。
お父さん自身は何も悪くない。悪くないんだけど、薄毛の中年のケモ耳とかいう字面のインパクトが罪すぎる。
脳内で強制的にイメージが描き起こされるのは本当に勘弁して頂きたく・・・!
私はケモ耳美少女が見たかっただけなのに!ミケさん、弱ったときくらいしかケミ耳披露してくれなかった!!

 

もっと言うなら妹もケモなしっぽを隠しっぱなしだったのが・・・・・・モフみが・・・・・・モフみはどこ・・・・・・
でも妹ちゃんはパジャマにしっぽ用の穴が空いてるってシーンで無性にほっこりしたのでOKです(なにが)
水主村家、事態を鑑みればもっと動揺してもいいはずなのに、そのまま普通に日常を送ってる感じがめちゃくちゃシュールで面白いです。
何事にも動じない母が強いんだな、母が。なにげに適応力はんぱないですよね。

 

そんな水主村家に起こった変事については、解決まで紆余曲折を経ていくことになります。
神様やあやかしを前に、緊張しながら交渉したり、必死で戦ったりするトムとミケさん。
時には失敗することもあるけれど、なんだかんだで頑張って少しずつ前に進む二人の懸命な姿はとても好ましいものでした。
あと主人公が見習い神主ということもあって神社のお話が多かったのも面白かったなぁ。出張お祓いの料金設定のくだりとか。この状況でも(だからこそ?)営業に努力する逞しさが素敵だと思いました。

 

色々な騒動を経て少しずつ仲良くなっていくトムとミケさんの距離感も良かった。
人と神使の関係だからどうなるのかな?と思っていたんだけど、最後は結構あっさりめかな。
でもあれだけ美味しそうに人間の食事を満喫していたことが伏線だったとか、ミケさん、ちょっと可哀想では・・・(いや幸せだからいいのか??)(トム、がんばって幸せにするんだぞ!)


 

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