七つの魔剣が支配する2 /宇野朴人

七つの魔剣が支配するII (電撃文庫)
七つの魔剣が支配するII (電撃文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2019年1月刊。
期待の魔法学園ファンタジー第2弾。
今回も面白かったです。1年生の最強決定戦が行われるなかで順調に育つ仲間の絆がとても良い。

☆あらすじ☆
運命の魔剣を巡る魔法バトルファンタジー、待望の第2弾!
魔法学校に入学して半年ほど過ぎ、ようやくオリバーやナナオたち6人も、エキサイティングな学園生活に慣れてきた。そんなある日、誰が最強の魔法使いかを決める「一年生最強決定戦」が開催されることになり――。

以下、ネタバレありの感想です。

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言鯨【イサナ】16号 /九岡望

言鯨【イサナ】16号 (ハヤカワ文庫JA)
言鯨【イサナ】16号 (ハヤカワ文庫JA)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★☆
2019年1月刊。
『エスケヱプ・スピヰド』(電撃文庫)の九岡望さんによる待望の新作小説。
めちゃくちゃ面白かったです。
砂に覆われた大地で生きる少年が、世界を創造し今なお人々の生活を支える神『言鯨』の正体に迫る物語です。
謎と緊張に満ちた冒険譚にワクワクしたし、その先に待つ哀しい真実と、神秘を感じるクライマックスが最高でした。
うーん、これはネタバレなしに語るのが難しいなぁ。
とりあえず、エスケで九岡さんの作る世界観に惚れた人に読んでほしいなー、と思ったり。

☆あらすじ☆
神“言鯨(イサナ)”によって造られたとされる砂の時代。
骨摘みのキャラバンで働く歴史学者志望の少年・旗魚(カジキ)は、裏の運び屋・鯱(シヤチ)と歴史学者・浅蜊(アサリ)に出会う。
接近を禁じられた言鯨の遺骸の調査に赴くという憧れの人物に同行することになり胸躍る旗魚だったが、遺骸を見た浅蜊が妙な言葉を口にした瞬間、世界が一変し始めた――。

以下、ネタバレありの感想です。
ネタバレ踏まずに読んだ方が楽しい作品だと思うので、要注意で。

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今日は天気がいいので上司を撲殺しようと思います /夕鷺かのう

今日は天気がいいので上司を撲殺しようと思います (集英社オレンジ文庫)
今日は天気がいいので上司を撲殺しようと思います (集英社オレンジ文庫)

評価:★★★☆☆
2019年1月刊。
少女小説で活躍する夕鷺かのうさんのオレンジ文庫デビュー作。
夕鷺かのうさんと言えば、物騒なタイトルやシチュエーションで目をひきつつ、賑やかなコメディに仕上げる作風が持ち味だと個人的には思っていて、本作のタイトルも「そうは言っても楽しい感じになるんでしょ〜!」と期待しつつ読んだんです。・・・・・・読んでしまったんです。

いやぁ、まさか、ブラックな職場を舞台にした鬱グロ系ホラーの連作短編集だったとは。タイトル、マジでそういう話だった。

帯にデカデカと「あー!スッキリした♡」と書いてありますが、個人的にはあまりスッキリできず、読後も胸にモヤモヤが残っています。
グロ描写に力が入っているし、気持ちが引きずられるような鬱描写は流石。
客観的にみれば割と面白い作品だとは思うものの、ちょっと私向きではなかったようです。

☆あらすじ☆
些細なことから上司・岸本の執拗な嫌がらせを受けるようになった玲美。疲弊しきった玲美は、彼を殺したいと夢想するようになる。こいつの頭をぐしゃりと潰してやれたら―。業績を掠め取る係長、若い女子を目の敵にするお局、会社に寄生する豚野郎。こんな最低なヤツらが迎える結末とは!?会社で頑張るすべての人々に捧げる、ちょっとブラックなお仕事小説!

以下、ネタバレありの感想です。

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見習い神主と狐神使のあやかし交渉譚 /江本マシメサ

(P[え]1-1)見習い神主と狐神使のあやかし交渉譚 (ポプラ文庫ピュアフル)
(P[え]1-1)見習い神主と狐神使のあやかし交渉譚 (ポプラ文庫ピュアフル)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2019年1月刊。
祖父の死をきっかけに実家の神社を中心に様々な騒動が起こり、その解決に奔走する高校生を描いたファンタジー。
表紙のケモ耳美少女にワクワクして読んだのに主にケモ耳はやしてるのは別の人物だとか表紙詐欺では!?笑
と思って見直したら表紙にもしれっといるやんけパパーー!笑笑
シリアスな顔して脱力系な日常コメディでした。
ふふっと笑えるシュールなネタが多くて楽しかったです。

☆あらすじ☆
七ツ星稲荷神社で見習い神主として家業を手伝う水(か)主(こ)村(むら)勉(つとむ)――通称トムはどこにでもいる普通の高校生。だが、「わし、狐だったんや」という言葉を遺して亡くなった祖父のせいで、トムの平和な日常は脅かされることになる。ある晩、トムがあやかしと呼ばれる不可解な存在に襲われかけたとき、不思議な雰囲気の少女に出会う。彼女は神社入り口にあるペアの狐像の片割れだと言ってきて――。 謎の事件に見習い神主とケモミミ神使が挑む!

以下、ネタバレありの感想です。

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天下一蹴 今川氏真無用剣 /蝸牛くも

天下一蹴 今川氏真無用剣 (GAノベル)
天下一蹴 今川氏真無用剣 (GAノベル)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★☆
2019年1月刊。
「ゴブリンスレイヤー」の作者の幻のデビュー作。新人賞の最終選考に残った作品とのこと。

わずか一代で国を滅ぼした天下御免の無用者・今川彦五郎氏真。
旧知の家康にお使いを頼まれた彦五郎は、愛する妻と共に、信長に蹴鞠を見せるため京都に向かうのです。
その「おつかい」の意味を重々承知した上で。

時代劇に馴染みが薄い私でも十分に楽しめる時代小説でした。
剣術槍術忍術が衝突するちゃんばら合戦。そこできらりと光るは蹴鞠の技。そんな破天荒なエンタメ感がすごく楽しかったです。
あと夫婦愛がとても良かったんですよね・・・・・・天下に無用と言われようとも「それがどうした」と支え合う夫婦の絆が尊い。

☆あらすじ☆
第六天魔王・織田信長が桶狭間で討った今川義元。その義元の佩刀、「義元左文字」は「それを持つ者は天下を取る運命にある」という。
信長のいる京までその刀を届ける密命を徳川家康より授かったのは、義元の息子――大名としての今川家を滅ぼしたとされる天下御免の無用者、今川氏真であった。
「己は駿河彦五郎。飛鳥井流と、新当流を少々」
今は彦五郎と名乗っている氏真は、和歌と蹴鞠を愛し、その妻、蔵春とともに京へと向かう。
その旅路を阻むは「甲賀金烏衆」。
剣風吹きすさぶ京への街道に剣聖直伝の彦五郎の剣が、鍔鳴る!
蝸牛くも×伊藤悠が贈る剣戟エンタテインメント小説!

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第三王子は発光ブツにつき、直視注意!3 /山田桐子

第三王子は発光ブツにつき、直視注意!: 3【特典SS付】 (一迅社文庫アイリス)
第三王子は発光ブツにつき、直視注意!: 3【特典SS付】 (一迅社文庫アイリス)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

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評価:★★★★☆
2018年8月刊。
人のオーラが見える令嬢と、目が潰れそうなほど光ってる王子のラブコメ第3弾。
今回も面白かったです。令嬢仲間5人組の友情がサイコー!

☆あらすじ☆
王太子になった第三王子ジルベルトと婚約している、人のオーラが見える貧乏伯爵家の令嬢リナ。婚約者になってから初めての社交シーズンを前に、彼女はやる気をみなぎらせていたけれど……。はぁ~? 私がジルをたぶらかしてるってどういうことですか? 誰も信じたりしませんよっ――と思っていたのに、人畜無害な私が、どうして裏で何か企んでいる悪女ってことになってるんですか!?
オーラが見える貧乏令嬢と(オーラが)眩しすぎる王子の王宮ラブコメディ、第3弾が登場! ※電子版はショートストーリー『可愛い人との距離の詰め方講座』付。

以下、ネタバレありの感想です。

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筺底のエルピス6 四百億の昼と夜 /オキシタケヒコ

筺底のエルピス 6 -四百億の昼と夜- (ガガガ文庫 お 5-6)
筺底のエルピス 6 -四百億の昼と夜- (ガガガ文庫 お 5-6)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

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評価:★★★★★
2019年1月刊。
面白かったー!!!
待望の、待ッッッッッ望のエルピス最新刊。
凄かったです。興奮しすぎて眼球から血が出るかと思いました。こんな凄い作品を読めていいのか。

だって伏線回収がすごすぎる。
歴史の裏側が紐解かれるなかで、「えっ、(歴史上の)その事件に(エルピス独自の)その設定がはまっちゃうの??」と動揺しまくりでした。
その先にあるのはパズルが美しく完成した時のような快感と達成感と、どうしようもない不安感。
こんな歴史ドラマを作り上げるなんて、オキシタケヒコ神の脳内はどうなってるんだ。

ちなみに今回で私の「筺底のエルピス」最推しキャラが決まりました。猊下かわいいよ猊下。どうしてこんな可愛いの猊下。もはや猊下のことしか考えられない。これが愛・・・・・

☆あらすじ☆
ゲート組織の過去に広がる、巨大な真相――。
殺戮因果連鎖憑依体――
古来より『鬼』や『悪魔』と呼ばれてきたその存在は、感染する殺意であり、次元の裏側から送り込まれた人類絶滅のプログラム。未来を閉ざすその脅威に立ち向かうためには、衝突や非干渉を続けてきた鬼狩りの派閥――三つのゲート組織を和解させる必要があった。
バチカンの《ゲオルギウス会》との同盟が締結された今、日本の《門部》と敵対するゲート組織は不死者の軍勢《I》のみ。組織の裁定権を握る式務の一員となった百刈圭は、和解交渉の特使として、世界を牛耳る巨大な秘密結社のもとに赴くこととなる。
一方その頃、鬼狩りの訓練生となった若者たちも、各ゲート組織に君臨する異星知性体の目的を独自に考察しようとしていた。海を隔てた二つの場所で、真実に肉薄していく彼らが目の当たりにする、星界の影に覆われた、この世の真の様相とは。
不死者の首魁《プロフェッサー》と対峙し、夜空を見上げ、すべての真相にたどり着いたその先で、若き狩人たちが足を踏み出すことになる標なき道は、果たして、いかなる荒野へと続くのか――。
人類の存亡をかけた、影なる戦士たちの一大叙事詩。終わりが始まる、継続の第6弾。

以下、ネタバレありの感想というていの猊下語りです。嘘です(嘘じゃない)

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私は隣の田中です 隣人は退魔師の主人公!?/秋月忍

私は隣の田中です 隣人は退魔師の主人公!? (富士見L文庫)
私は隣の田中です 隣人は退魔師の主人公!? (富士見L文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★☆
2019年1月刊。
気づけば大好きな現代退魔ホラー小説の世界のモブキャラとなっていた主人公。
「“主人公”の隣人」となった彼女が、なぜか怖い目にばかり遭い、やたらとモテて(注釈付きで)、霊能力にも目覚め、「あれ?なんかこの世界って小説と少し違うような?」と困惑しつつ騒動に巻き込まれていく物語です。
買うとき気づいてなかったのだけど、なろう書籍化作品だったんですね。
いわゆるモブキャラ転生モノの亜種になるのかな。テンプレと現代伝奇要素が楽しくミックスされていて面白かったです。
でもどんどん嫉妬深くなっていくお隣さんには笑ったw
続きも書籍化お願いします!

☆あらすじ☆
小説の中の世界で、主人公の「隣人」はじめました!?
ごく平凡な会社員の私は、大好きな退魔小説『闇の慟哭』の最新刊を買った帰り道、黒いもやに襲われる。
気がつくと、精悍な美貌の男性が助け起こしてくれていた。
あらお隣の如月さん……って、彼は『闇の慟哭』の主人公では!?
なぜか私は『闇の慟哭』の端役、田中舞の中に入ってしまったらしい。
“如月の隣人”というちょい役のはずが、二つの魂を宿したことで妖魔に狙われまくる田中(私)。
そのせいで如月に助けてもらうことも多く、あきらかに田中(私です)は「主人公の隣人」の領分を超えた日常を送ることに!?

以下、ネタバレありの感想です。

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天才王子の赤字国家再生術3 〜そうだ、売国しよう〜 /鳥羽徹

天才王子の赤字国家再生術3 ~そうだ、売国しよう~ (GA文庫)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
さっさと売国して隠居したい天才王子の望まぬ快進撃を描く戦記ファンタジー第3弾。
今回もとても面白かったです。窮地にこそ冴え渡り、ニヤリと笑うウェインが格好いい!
でも彼は本当に逆鱗持ちのドラゴンですよね・・・・・・怖い怖い、くわばらくわばら。

☆あらすじ☆
帝国皇女との結婚話から始まった騒動を切り抜け、国内の地盤固めを進める王太子ウェイン。
そんな彼の下に隣国カバリヌより使者が到着する。大陸西側の一大宗教・レベティア教の主催する『聖霊祭』にウェインを招待したいというのだ。
「行きたくねええええええええ!」
西側に絶大な影響力を持つ『選聖侯』が集うイベントということで、ロクでもないことに巻き込まれるのはほぼ確定。
それでも隣国との友好のため、ウェインは渋々西へと向かうのだが――!?
クセ者だらけの国際舞台に、天才王子が本格デビュー!
大人気の弱小国家運営譚第三章、ここに開幕!!

以下、ネタバレありの感想です。

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Unnamed Memory 1 青き月の魔女と呪われし王 /古宮九時

Unnamed Memory I 青き月の魔女と呪われし王 (DENGEKI)
Unnamed Memory I 青き月の魔女と呪われし王 (DENGEKI)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★☆
2019年1月刊。
以前から観測範囲で頻繁に評判を聞いていた人気のWEB小説。
待望の書籍化ということで読んでみたのだけど、これ本ッ当に面白いですね!?

呪われた王子と孤独な魔女の御伽噺であり、最強剣士と最強魔女の痛快活劇であり、結婚しろと迫る男と断固拒否ですと流す女のラブコメ。なにこれ好きが詰まってる。

細部まで作り込まれた設定は読み応えがあり、最強コンビによるアクションは躍動感が素晴らしい。
そして、打てば響くような2人の掛け合いは最高に気持ち良い。
テンポよく軽快に進むからスルスル読めてしまい、「まだ読み終わりたくない!」という葛藤と戦うのが大変でした。

世界観はまだ全貌が見えてこないけれど、そんな段階でもワクワクするポテンシャルに満ちています。
人と魔女の、近いようで遠い距離感にエモみを感じる恋愛要素もすごく良かった・・・・・・これは皆さんが推すのも分かる。

書籍版はもちろん応援するとして、手が空いたらWEB版に飛んでみようと思います。だって続き待てないよ・・・!

☆あらすじ☆
呪われし王と、世界最強の魔女。禁忌の出会いは【運命】を書き換える。
「俺の望みはお前を妻にして、子を産んでもらうことだ」
「受け付けられません!」
永い時を生き、絶大な力で災厄を呼ぶ異端――魔女。強国ファルサスの王太子・オスカーは、幼い頃に受けた『子孫を残せない呪い』を解呪するため、世界最強と名高い魔女・ティナーシャのもとを訪れる。
“魔女の塔”の試練を乗り越えて契約者となったオスカーだが、彼が望んだのはティナーシャを妻として迎えることで……。

以下、ネタバレありの感想です。

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