【おすすめ紹介】2018年版お気に入りの少女小説(女性向けライトノベル)17選+オマケ


茉莉花官吏伝 四 良禽、茘枝を択んで棲む (ビーズログ文庫)

年末恒例企画第二弾。
2018年に読んだ少女小説の中から特に面白かった作品をリストアップします。

第一弾少年向けラノベ編はこちらから。


それでは、以下をどうぞ!

 

絶対的な記憶力を持つ天才少女の立身出世物語。
一見するとすごく便利な主人公・茉莉花の記憶力。しかしそれだけで簡単に出世できるわけではありません。
自身の能力の長短を見極め、自分の頭をフルに回転させる。そうやって頼もしく成長しながら茉莉花は困難を乗り越えていくのです。
上司たる皇帝から「手柄とってきてね〜」と無茶ぶりされ、難題をこなす度に着実に出世の道を進む茉莉花。
巻が進む毎に無茶ぶりのレベルが上がり、必然、仕事の規模も大きくなるので読み応えは抜群です。2019年も期待できるシリーズだと思います。

 

『茉莉花官吏伝』に登場した赤奏国の皇帝夫妻を主人公とするスピンオフですが、『茉莉花』を知らなくても楽しめる独立した作品です。
帝位簒奪に居合わせたことから皇后になった少女は、皇帝から夜ごと与えられる問いの答えを探していくことに。
幼くも聡明で、恋に一途な莉杏。宮中に起こる謎を解き明かすなかで、莉杏は「皇后」としての素質を光らせていくのです。
中華後宮ミステリーとして楽しめる作品で、個人的には探偵役の莉杏の魅力をとにかく推したい。
即席夫婦の間に生まれる絆の物語としても素敵ですよ。おにロリ好きは是非どうぞ!

 

乙女ゲームの悪役令嬢に転生したものの記憶を取り戻したときには婚約破棄されバッドエンド済み。その後に待ち受ける死亡エンドを回避するためにラスボスの魔王を懐柔しようと奮闘するラブコメです。
1巻2巻3巻と、巻を重ねるごとにどんどん面白くなっていくシリーズだと思います。
悪女系美少女と純情系ドS魔王のカップルがとにかく可愛くて好き。
「飼ってあげる」「泣かせたい」とマウントを取り合う二人にニヨニヨが止まりません。
2019年も期待のシリーズです。

 

女装王子+男装騎士+幼なじみ+主従+両片思いという、性癖と萌えとエモみがギュギュっと詰め込まれた作品。
ビジュアルは可憐でも意外と頼もしい王子と、見た目も中身もイケメンだけど時折少女の顔をみせる女騎士。
そんな主従が、王子に課せられた試練を乗り越えるため外交に挑む物語です。
キャラは生き生きと魅力的だし、ストーリーはテンポ良し。そして恋愛面はしっとりとした雰囲気でロマンチックなのです。

 

片思い中の幼なじみ(異世界の王様)に頼まれ、バイト王妃となった女子高生が主人公の日帰り異世界ファンタジー。
隙あらば笑いを取ろうとする軽妙な文章は、決して外で読むことができません。
明るく元気よく進む物語だけど、次第に見えてくる幼なじみの絆と覚悟は切なすぎて胸がキュッと痛くなるほど。

テンションの振れ幅が大きすぎて私の感情は色んな方向に大騒ぎでした。
そしてこの主役カップルは本当に性癖に突き刺さる。
結婚するよりも先に、恋をするよりも先に、なんという強い想いで繋がっているの・・・!と悶えてしまうのです。

 

没落した貴族令嬢と、平民の成り上がり商人。
契約結婚の話を持ち出してきた商人を相手に、ヒロインは貴族の礼儀作法を教えることになります。そのレッスンを通して、二人は少しずつ心を交わしていくことになるのです。
マイフェアレディの男女逆転版って感じでしょうか。
身分差から生まれるすれ違いや負い目に振り回されることはあるけれど、主要登場人物に嫌味がなく読み心地は爽やか。
二人の恋の行方に夢中になって読んでしまいました。
ナツさんの作品は何作か読んでいるのだけど、丁寧な心情描写にいつも引き込まれてしまうんですよね。特に切なさを盛り上げるのがべらぼうに上手い。

 

誑かそうとする狐の元夫と、誑かされまいとする人間の元嫁の攻防を描いた和風ファンタジー。
同著者の『花神遊戯伝』を彷彿とさせる、麗しくも残酷な神話的世界観が最高でした。個性とセンスが光ってる。
溺愛人外ラブの皮を被った「人と怪の化かし愛」を描いたストーリーも面白い。
「嫁に来い」「いやです!」の掛け合いに込められた二人の想いは、物語が進むにつれてくるくると万華鏡のように変化していきます。
特にラストのヒロインのモノローグが秀逸なので是非ご注目あれ。

 

星から運命を読み取る姫君と、凶相持ちと忌み嫌われる皇子の出会いと再会を描く平安ラブファンタジー。
男装して陰陽寮の学生となった姫君は、幼い頃出会った皇子になぜか目をつけられることに。
彼は本当に自分の正体に気づいていないのだろうか。それはちょっと鈍くない??
と訝しむ激ニブヒロインを笑いましょう。お前が言うな!と。
しかしヒロインは前向きな優しさに満ちた言葉を紡げる、とても素敵な女の子なのです。
様々な感情を押し殺してるつもりで、実は全く隠せていない一途な皇子の言動も楽しい本作。
お互いに現状維持を望む二人の恋の行方にドキドキして目が離せません。
星と暦を扱う宿曜師の物語としても面白い作品なので、和風ファンタジーがお好きな方は是非どうぞ。

 

「英国マザーグース物語」の久賀理世さんの新作で、中世西洋風世界を舞台にした宮廷ミステリーです。
不穏なジンクスを背負う〈小夜啼鳥〉の王女が宮廷に舞い戻ったことから始まる、陰湿で謎めいた事件。
宮廷で今、何が起こっているのか。誰がどんな思惑をもって動いているのか。

そして、諦めることに慣れ、望むことに慣れない王女の恋の行方はどうなるのか。
推理小説としても、淡い想いが花開く姿を描いた恋愛小説としても良作だと思います。
1冊で綺麗に話がまとまっており、とても満足感のある少女小説でした。

 

関係断絶&再会系幼馴染カップルが好きな人にゴリ推したい少女小説。
悲しいすれ違いによって別れ、険悪な再会を果たし、そして真実にたどり着く幼馴染ふたりの物語です。
悲劇のヒロインもかくやというヒーローの内面がとても心に響くし、泣きながらでも制裁を忘れない逞しいヒロインはとても格好良いのです。
かなり綺麗に終わっているから単巻完結かな? サクッと読めてがっつり楽しめる良作でした。

 

他者のオーラが見える貧乏貴族令嬢と、好きな子はいじめたい派な第三王子の宮廷ラブコメディ。
自称警戒心強めな性格のヒロインが周囲の人間を次々とたらし込んでいくお話です。心の壁などオーラ診断の前には紙の如し。
向かうところ敵なしのタラシっぷりながら本人には全く自覚なし。それがまた愉快で楽しい作品でした。
ロマンチストをこじらせたヒーローとの噛み合わないラブコメはひたすら笑えるし、それでいて糖度的にも満足できる作品です。

 

前世に読んだ少女漫画の悪役令嬢のおデブな取り巻きに転生してしまった主人公。
破滅の未来を回避するため、彼女は必死でダイエットと自分磨きに奮闘します。
運動して食事制限して美容に励む主人公のストイックさが素敵。
こんな頑張り屋な主人公は応援せずにいられませんが、表紙の細い子は「理想像」なので色々と察して欲しい。
元婚約者や腹黒従兄や悪役王女など脇を固めるキャラクターも魅力的。頻繁に体型が変わる主人公への周囲の反応が生き生きしていてすごく楽しいんです。
恋愛要素も良い塩梅で、心情の変遷がとても丁寧に追われています。
3巻から本題突入な雰囲気で、今後も期待できそうなシリーズです。

 

少女小説では珍しい韓流(風)ファンタジー。

朝鮮風の小物や用語が飛び交う世界観が、韓流に馴染みのない私には新鮮で楽しい作品でした。

宮廷女官の少女が皇帝と皇太后の確執に巻き込まれていくという王道の宮廷政争劇で、展開が緩急巧みで最後まで飽きることなく一気読み。

自分の生き方を見極めようとする誇り高いヒロインは格好良く、逆境にあればあるほど光り輝く毅然とした姿が美しい女性でした。

恋愛要素は比較的薄めかもしれないけれど、心理描写が丁寧なので満足できます。

 

18歳の姿をした不老不死の魔女。その夫となり18歳のまま成長を止めた国王。そして国王の娘である18歳の王女。
これは「魔女に支配されている」と噂される小国の王室の物語です。
お伽噺的なファンタジーであり、どうしようもなく切ない恋と愛の物語でもある本作。
色々と荒削りな部分はあるのだけど、私にとっては「なぜ少女小説が好きなのか」を再確認できる物語でした。
こういうファンタジーが大好きで、いつだって読みたくてたまらないから、いつまでも少女小説が卒業できないんです・・・・・・

 

「一華後宮料理帖」のスピンオフ作品であり、同作を知らずとも楽しめる新作です。
神と斎王に食事を作る「美味宮」の候補に選ばれながらも出世の足がかりとしか考えていなかった少年が、食を通して人との関わりを見つめ直しながら、やがて自分の居場所を見つけ出す成長物語となっています。
連作短編形式で綴られており、主人公や斎宮寮の優しい人々が織りなす人間ドラマがみどころ。
決して派手なお話ではないのだけど、じんわりと心に残るような丁寧なストーリーが魅力の作品だと思います。

 

長年慕っていた幼なじみが、兄帝を殺して帝位簒奪。
そのまま幽閉された皇女が後宮脱出を目指す中華後宮ファンタジーです。
血生臭い説明を書きましたが、実際血生臭い話です。でもコメディです。
ちなみに幼なじみヒーローはヤンデレ。ただし途中で「もしやコイツが一番まとも・・・?」と錯覚するほど登場人物みんなどこか歪んでます。
神の力を借り、文字によって術を行使するというバトル要素も楽しいので中華FT好きにもオススメ。凝った世界観は、そのダークさに背筋がゾクッとしますよ。

 

トルコの文化と遊牧民の暮らしをモチーフとした遊牧ファンタジー。
広大な草原を舞台に、ノスタルジックな心境を気持ちよく感じながら異国情緒を堪能できる良作です。
遊牧民の文化や風習が丁寧に描かれており、優しくて温かい人々に癒やされながら物語の世界に没入できること間違いなし。
「精霊から与えられる加護」というファンタジー設定も、物語を楽しく味付けしているので注目して欲しい。
不遇な羊飼いの少女が調停者の青年と出会い、少しずつ「心」を取り戻していくというラブストーリーも素敵。ふたりの初々しい距離感をじっくりと堪能できる少女小説でした。

 

番外編

2018年は思い出のある大好きな作品を再読することが多い年でもありました。
好きなものを思う存分堪能すると読書へのモチベが高まるものですね。来年も色々と再読したいなぁ。
それぞれブログに紹介記事を書いているので再掲しておきます。

 

「恋する王子」シリーズの紹介記事はこちらから

 

「影の王国」シリーズの紹介記事はこちらから

 

ブログに紹介記事を書いていないのだけど(しまった・・・!)、学園伝奇譚「華鬼」が講談社文庫から復刻し、懐かしさを噛みしめながら再読しました。
「華鬼」は、鬼の花嫁に選ばれた少女と、彼女への憎悪をたぎらせる鬼の物語。
暗く憂鬱な世界に少しずつ光が差し込むかのように、最初から壊れていた自分たちの関係をゆっくりと修復していく鬼と少女を描いた人外恋愛譚です。

 

その他、今年書いた少女小説のオススメ紹介記事も再掲しておきます。

 

以上です。
来年も良い少女小説に出会えますように。

 

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