エイルン・ラストコード 〜架空世界より戦場へ〜9 /東龍乃助



エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~ 9 (MF文庫J)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2018年11月刊。
さ、最終巻かと思った。。。
違いました。あと1冊あります。ほんとに?この引きでどんな結末に持っていくの??怖い・・・!

☆あらすじ☆
「ジン=ナガト。あなたは故意に今の事態を引き起こしましたね?」
隠匿されたヘキサの機密情報の暴露。それは結果として国連によるサクラノツルギ殲滅作戦『オペレーションサクラガリ』に繋がってしまった。エイルンコードとその仲間たちは、ヘキサと人類の全面戦争を止めるべく、MI01目標の絶対種【キング】打倒に向かう。作戦名はエイルンアタック。ネイバーを囮として利用、道をこじあけ、エルフィーナ単独でキングを撃破する、エイルンに全てを託した一か八かの作戦である。一方、その頃サクラノツルギのトップ、ジン=ナガトの前には、妖精の三・陽葉茜が一人立っていた――。爆発する爽快感! とにかく熱くて、火傷する、新世代ロボットライトノベル第九弾!

⚠以下の感想では物語の展開や結末に言及があります。ご注意ください。

 

絶対種キングの撃破を前に、全くまとまらない人類サイド。
頼りない戦力だけで挑む最終決戦は、暗い絶望を漂わせている。しかし、エイルンの薫陶により成長したエイルンコードのメンバーによって、少しずつ希望の光が差し込んでいくのです。

 

最初のセレンの演説がまず良かった。
こんなにも自分の意思を強く持ち、他者に発破をかけれるようにまで成長したのか・・・・・・たった一人で泣いていた子が・・・・・・
そりゃあエイルンも父親ムーブ全開で泣きながら拍手を送りますよ。私も胸がぽかぽかしたもん。

 

そこからは絶望へと立ち向かうそれぞれの戦いが描かれていくわけですが、時系列が頻繁に前後する構成は若干の読みにくさを感じました。私が雑な読み方をしているのかもだけど・・・・・・

とはいえ、エイルンの呼びかけが内輪もめをする人類のハートに火をともしていき、やがて現在時間での希望に繋がっていく展開は胸熱の極み。
こういうのってアニメ終盤でくると「おお〜っ!」って興奮するやつじゃないですか。さすが本作。ロボアニメのお約束をしっかり踏まえてくるところが超好き。

 

そうして始まるキング戦。
あまりにも規格外な敵を相手に絶望感がすごいのだけど、それを跳ね返し、エイルンコードのメンバーがリレーするかのように戦いを繋いでいく展開が本当に最っ高!
エイルンが惜しみなく彼らに与えた想いを、彼らは全力でエイルンにお返しするんですよ。
エイルンに対するたくさんの感謝と愛だけで勇気を奮い立たせ、凶悪なマリスに向かって突き進む。機体も身体もボロボロにしながら仲間に「次」を託す。
ふぉぉぉぉめっちゃ良い・・・・・・こういうリレー戦的な展開大好き・・・!

 

そこに印象的に混ざるジン。
よくわからんヤツだとか思ってたのに最後の最後で株バク上げとかずるいぞ救世主!
「見せてやれ、サブキャラクター・・・・・・この物語の主人公は、オマエなんだから」のセリフに興奮しないエイルン読者とかいます?私はめっちゃ興奮した!!

 

そしてエルフィーナ。
最終決戦兵装がウェディングドレス!わかってるー!
ゲンコツ淑女の最終形態としてこれ以上無いくらい相応しい美しさでした。
というかラストの戦いを見ながら、ああこのシリーズのメインヒロインはやっぱりエルフィーナだったのだなぁとしみじみ思いました。泣きながら拳を振るい、エイルンの生き様に怒りながらも必死に彼のワガママを貫かせようとする姿が切なすぎて。

序盤でセレンや紫貴たちがエイルンに想いをぶつけていたけれど、エイルンのパートナーになりうるのはエルフィーナしかいないのでは。
いや最終巻で恋愛方面がどうなるのかは予想つかないんですけど、でもやっぱりメインヒロインがエルフィーナであることは揺るがない気がします(個人的にはセレンエンドを期待しているけれど)

 

そのエイルン・・・・・・
なんかもう消失エンドでもおかしくないような展開だったのだけど、一応生き残ったということは完全無欠のハピエンにワンチャンあります???いや引き的にめっちゃ怖いんだけどさ。

誰かに寄り添う気持ちの五〇パーセントでいいから! 私はあなたに、自分を愛して欲しかった!

ほんとコレなんですが・・・・・・
こんなにも全力で人々に寄り添ったエイルンだからこそ、最後くらいは彼自身の幸せを(あんな末期につぶやく過去形の「幸せ」なんかではなく!)掴んでほしいのです。

 

最終巻、楽しみに待っています!

 

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