異世界拷問姫7 /綾里けいし


異世界拷問姫7 (MF文庫J)
異世界拷問姫7 (MF文庫J)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2018年10月刊。
新章スタート。
毎度の如く「これ以上悪くなることってあるの!?」と悲鳴をあげるダークファンタジーですが、今回はまた趣向を変えてきた感じ。
続きが楽しみですが、どうぞ、お手柔らかに・・・(期待薄)

☆あらすじ☆
いつか遠い遠い昔の御話と、呼ばれるかどうかもわからない醜悪な物語。
終焉を超えたはずの世界に、何の前触れもなく異世界からの【転生者】にして【異世界拷問姫】を名乗る禁断の存在――アリス・キャロルが現れる。
彼女は【お父様】のルイスと共にエリザベートに苛烈な選択を突きつける――
「会わせてあげる、エリザベート! この私が会わせてあげるの大事な人に!」
綾里けいし×鵜飼沙樹で贈る至高のダークファンタジー第七弾。
誰かの物語が終わったところで続くものはある。
かくして、新たな舞台の幕は上がる――演者達が、望むか否かに拘わらず。

以下、ネタバレありの感想です。

 

カイトとヒナが眠りにつき、ひとり取り残されたエリザベート。
平和になった世界で心を鈍らせる彼女の姿は、私には孤独をごまかしているようにも見えて切なくなります。孤独を飼いならそうとしている感じ。

 

そんなエリザベートの前に現れ、世界に叛逆の意思を示した『異世界拷問姫』アリス・キャロルと彼女の召喚者ルイス。

せっかくカイトが作り出した平和を壊そうとしながら、カイトをダシにエリザベートを勧誘しようとするふてぶてしさが腹立たしい。
それなのに、この二人を悪役とすること自体を痛ましいとも感じる背景が辛すぎるのですが・・・!

 

神と悪魔と戦うのが前章の物語であれば、人がヒトと争うのが新章の物語なのか。

 

人の醜悪さによって生まれたアリスとルイスの憎悪が理解できるだけに苦しくなる。
理解できなかった悪魔との戦いとは全く話が違うんですね。
『世界を憎む』とはこういうことだ。の一文に込められた虚無に引きずり込まれそうです。他でもないエリザベートが、その虚無に引きずり込まれそうなのが怖い。
だって、彼女は奪われた側だっていう・・・それ・・・・・・それは・・・・・・前巻でたぶん皆が思ったこと・・・・・・

 

人の醜悪さという、どうしようもない罪を問い続ける物語が進む中、癒やしだったのはジャンヌ・イザベラカップルとラ・クリストフ。

ジャンヌとイザベラ、まだ付き合ってなかったんですね?
めちゃくちゃラブラブな感じに見えるのに「もしやフラれた・・・?」と絶望するジャンヌ可愛すぎでは。
百合はあまり嗜まないのですが、この百合はとても綺麗で可愛い・・・!と何かに目覚めそうです。

そしてラ・クリストフの萌キャラっぷりは予想外にすごかった。
このひと、こんなに可愛いひとでしたっけ?
エリザベートに毛根を殲滅させられそうになる不憫さに笑いが止まりませんでした(そんな場合じゃないのに!)
そんな感じでラ・クリストフのあざとさに動揺していたため、彼の結末は衝撃もひとしお。
辛い・・・・・・こんなに好きにさせおいてあっさり奪っていくなんて酷すぎる・・・・・・鬼ィ!悪魔ァ!

 

ここから先に一体どんな地獄が待っているのでしょうか。
怖いけれど楽しみです。

スポンサーリンク
 
0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。