ゴブリンスレイヤー8 /蝸牛くも


ゴブリンスレイヤー8 (GA文庫)
ゴブリンスレイヤー8 (GA文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2018年10月刊。
アニメ放送中のゴブスレ最新第8巻。
アニメはまだ見ていません。ちょっとコレを動画でみる心の準備が整わなくて・・・・・・エグいから・・・・・・

☆あらすじ☆
「来てしまいました」
そう、彼女は言った。
辺境の街のギルドにやってきた至高神の大司教――剣の乙女は、ゴブリンスレイヤーたち一党に王都までの護衛を依頼する。街道には、狼に乗ったゴブリンが群れているという。
一方、王都では霊峰に天より火石が落ちてきたことで、災厄の兆しが囁かれていた……。
一党が訪れた時に起きる事件は、《宿命》か《偶然》か。その行方は、最も深き迷宮、最果ての深淵、死の迷宮へと連なってゆく――。
「もし四階より下へ行くのなら……帰っては来れませんから」
蝸牛くも×神奈月昇が贈るダークファンタジー第8弾!

以下、ネタバレありの感想です。

 

今回は剣の乙女の護衛で王都へ向かい、そこで王妹誘拐騒動からの迷宮ゴブリン退治へとサイコロが転がっていくストーリー。

 

ほぼ剣の乙女回と言っていいほど、彼女にスポットが当たる回だったと思います。

 

剣の乙女って、大司教としての崇高さと、その印象を揺らがせる淫靡さと、更にその印象を覆す乙女の可愛らしさが同居しているキャラクターですよね。
一言では言い表せないけれど、彼女が味わった人生の紆余曲折を感じさせる人間性だと思うんです。

ゴブリンへの憎しみと恐怖に心身を震わせる姿には同情と背徳的なエロスを感じる一方で、そこから来ているであろうゴブスレさんへの信頼と思慕は恋する少女のような純粋さを感じたりして・・・・・・そういう、少し捻れた部分が割と好きだったりします。

雰囲気えっちだけど心が可愛い人なんだよなぁ。
ゴブスレさんに頼み事してもらえたのが嬉しくてこっそり尻もちついてるシーンとかめっちゃキュンとしてしまった・・・・・・

 

そういう「か弱い乙女」の側面を知るだけに、今回彼女が前に一歩踏み出したシーンには胸が熱くなりました。
震えながらも前に進もうとする勇気を称えたい。その勇気を与えてくれたのがゴブスレさんで、ゴブスレさんを救ったのがその勇気っていうのがもうね・・・・・・
仲間とは違う、家族とも違う、恋人でもない、それでも確かな繋がりを感じる関係に尊みが爆発しそうでした。その根底にあるのはゴブリンへの憎悪なのだから「同志」に近いのかな。いや、そんな言葉だけで彼女の気持ちを表現するのは無粋か。
登場人物紹介の「愛とは互いを見つめ合うことでは無い。同じ行く手を共に見ることである」という言葉、物語を振り返ってから読むとめちゃくちゃ心に響きます。

 

一方のゴブスレさんには少しずつ変化が起こりそうな予感もあって。
変わっていく人々を見て、「自分はあの娘らのようには行くまい」と思っていること自体が変化の兆しであるような気がするんです。
ゴブリン退治以外のことを「楽しい」と零したり、そんな自分に僅かな動揺(疑問?)をみせたりと、彼の中に何かが起こっている、あるいは起こりそうな雰囲気はあって。そこがとても気になります。
女神官ちゃんの成長もそうだけど、このシリーズはちゃんとキャラの変化や成長を描いてくれるシリーズだと思っているので。

さて、でもどうなるのかなぁ。

相も変わらずゴブリンを殲滅していく物語ではあるのだけど、その中でゴブスレが自分の道に何かしらの分岐を見つけたりするのでしょうか。気になる。続きも楽しみです。

 

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