鍵屋の隣の和菓子屋さん2 つつじ和菓子本舗のこいこい/梨沙


鍵屋の隣の和菓子屋さん つつじ和菓子本舗のこいこい (集英社オレンジ文庫)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★☆☆
2018年9月刊。
「鍵屋甘味処改」のスピンオフにして、見習い和菓子職人の片思いを描いたシリーズの第二弾。
今回も多喜次の恋模様が可愛くてニヨニヨしてしまいました。少し三角関係な雰囲気が出てきてるもののほのぼの。表紙がその雰囲気をとても上手く表現してるんだよなぁ。恋のライバル(?)なのに仲良しな男子ズの関係が良き。

☆あらすじ☆
兄が営む『鍵屋甘味処改』のお隣、『つつじ和菓子本舗』で和菓子職人修業中の多喜次。看板娘・祐雨子への片想いは相変わらずのままだ。おまけに、新しく入ったバイトの柴倉はイケメンで客受けがよい上、多喜次よりずっと技術がある。のみならず祐雨子とも打ち解けている様子で、多喜次は気が気じゃない。そんなある日、おやっさんが自殺志願者の小林を拾ってきて…?

以下、ネタバレありの感想です。

 

自殺志願者を拾ったことから始まる人生やり直し物語。
生の延長線上に死がある、という感覚は分からないでもないのだけど、それはそれとして小林さんの言動はメンヘラかまってちゃんのそれだった気もします。
わざわざ「ロープ買いに行くので」とか言わなきゃ引き止められないことくらい分かるだろうに。
そんなことも思いつかないくらい彼の心が死んでいたということなのかもしれないけれど。
多喜次や祐さんは偉いなぁ。拾った者の責任とばかりに最後まで面倒をみてあげるなんて。私はたぶん柴倉と同じ感覚だから・・・・・・

 

お菓子をダメにした件、多喜次は今後の課題みたいに言っていたけれど、十分に柔軟性ある対応を見せてくれたと思うんですよね。
やたら自己評価が低いんだよなぁ。彼のコミュニケーション能力は作中トップなのに。祐子さんよりも上だと思う。

ところで「鍵屋」のカップルはそろそろ結婚なんです??
家族の反対については今後大きく取り上げられるのかしらん。

 

和菓子屋さんの店主夫婦のラブラブっぷり半端ない・・・!

それはさておき、「恋を詠んだ和歌」を連想させる花をモチーフにした和菓子で告白ってめちゃくちゃ雅ですね。
遠回し過ぎて意味は受け取れないだろうけど、伝えたい気持ちは届くよっていうオチも可愛くて好き。

伝わらないことを分かっていて懸命に新作を捻り出した和菓子屋トリオの心意気も素敵ですしね。
男の気持ちは男には分かるんだぜ、としたり顔な多喜次は、流石片思いのプロですね。

しかし、こんなにも素敵なお店の真心を受け取った彼女は嬉しかっただろうなぁ。きっと常連さんになってくれるはず。

 

この和菓子屋シリーズが続くなら、飛月少年の恋も追っていくことになるのでしょうか。
中学生になって突然ライバルがぽこぽこ現れて焦る少年の恋が読みてぇ・・・・・・小学生の今もかわいいのに中学生高校生になったらどうなっちゃうの・・・・・・

一方、和菓子屋トリオはそのまま三角関係になりそうな雰囲気。
でもギスギス感はほとんどなし。多喜次も柴倉も嫉妬はしていても相手への気持ちに濁りがないんですよねぇ。おじゃま虫してても爽やか。
それよりも「祐子さん、マジ天然の魔性の女・・・・・・」みたいな気持ち(諦め?)を共有する仲良しっぷりに笑いました。うむうむ、良いコンビになってきてるなぁ。

 

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