さくら花店 毒物図鑑2 夏の悪夢/宮野美嘉


さくら花店 毒物図鑑 夏の悪夢 (小学館文庫キャラブン!)
さくら花店 毒物図鑑 夏の悪夢 (小学館文庫キャラブン!)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2018年9月刊。
植物の声が聞こえる店主が、植物とともに心を病んだお客さんを癒やしていく物語の第2弾。
病んで歪んだ愛を描かせると宮野さんはピカイチですね。ほんと好き。
そして広島弁夫婦の可愛さもパワーアップしていました。喧嘩(?)しながらイチャつくの最高か〜

☆あらすじ☆
住宅街にひっそりとたたずむ、レトロな雰囲気の「さくら花店」。一見ごく普通のフラワーショップだが、花に呼ばれるようにしてここにやってくるのは、傷ついて病んでしまった心を抱え、人知れず苦しんでいる人ばかり。生まれながらに植物の声を聞くことができる店主の雪乃は、人々を癒して救おうとする花たちの願いを受け、その手助けをしているのだ。
ある日、幼馴染みの男の子と一緒に女子高生の静香が店にやってきた。美しく奔放な妹の誕生日祝いにと、白い百合を買い求める彼女。百合を配達しに静香の家に向かった雪乃は、庭に植えられた黒百合の様子を見て嫌な予感を抱くが……。
花に求められれば危険もかえりみず走り出してしまう雪乃。渋々ながらもそれを見守りフォローする、人嫌いでぶっきらぼうな樹木医の将吾郎。そして雪乃と同じ能力を持つ、悩める少年ヒロ。風変わりな夫婦と居候が、植物にまつわる事件と心の闇を解き明かす!
優しくて怖い花物語、第二弾登場。

以下、ネタバレありの感想です。

 

癇癪持ちで嫌われ者のおばあさんと、壊れた胡蝶蘭の話。
恋愛ではない幼馴染みの関係を「腐れ縁」と呼ぶのか・・・・・・
狂気を増幅し合うように罪に手を染めようとする関係は割とゾッとするのだけど、それはそれとしてあの年齢で名前で呼び合うのが可愛すぎでした。

あと「ごろーさんとは本当に気が合わないですよね」「こっちの台詞だ」からのやり取りに悶絶。
ごろーさん、口下手で必要最低限しかしゃべらないのに、選ぶ言葉がストレートかつ剛速でど真ん中に突き刺さるの、とても良いと思います。ツンデレとは違う味わいがある。

 

なにげに一番ゾッとした過去エピソード。
途中までは将吾郎と雪乃の同棲時代の話にニヨニヨしていたのに、茜さんの話のオチが怖すぎて。
いや何が怖いかって茜さんが狂気に走ったことではなく、「私、とっても幸せです」で締めたことですよ。
現在進行系なの?それ、夫は生きてます・・・?
専業主婦だった茜さんが今は働いてるってことはそういうことなのでは??とかビクビクしながら妄想が広がっちゃうじゃないですか。なにこれ楽しい。

主人公夫妻の結婚前の話でもあったわけだけど、雪乃のストーカーっぷりが最高でした。
「私はごろーさんの心をへし折らなくてはと思っていました」の台詞がピュアに恐ろしくて好き。
そういえば、この回で珍しくごろーさんが標準語&敬語だったのだけど、これ、たぶんこの回でしか読めないやつなのでは。

 

幼馴染みスキーの私の心を殺す、ヤンデレ姉妹百合の話。
ちょっと、ちょっと、幼馴染みくん可哀想すぎない?彼いつもこんな感じで姉妹からハブられてたの?
振られたと思ってたらOKと聞いて驚いてるうちにまた振られてるやん・・・・・・不憫・・・・・・
姉妹愛のダシに使われた少年の心に思いを馳せすぎてヤンデレ姉妹のことは割とどうでもよくなっていました。私は幼馴染みスキーなんだよっ!泣

この回でも思ったんだけど、口ベタでコミュ下手のくせに勢いで客のところに乗り込んじゃうヒロの無鉄砲さ、結構好きです。
彼のメンタルが小学生男子未満から成長することはあるのだろうか。第一話ではぽろぽろ泣いててかーわいーとか思ってたけど、16歳なんだよなぁ・・・・・・

 

今回も面白かったです。3巻ありますように!

 

スポンサーリンク
 
0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。