2018年9月の読書記録と面白かったラノベ3選


10月になりました。
こちら、朝からびゅんびゅん吹いていた風がようやく落ち着いてきました。今年台風多すぎ・・・

さて、先月の読書記録はこんな感じ。

9月の読書メーター
読んだ本の数:38
読んだページ数:10419
ナイス数:550

割と読めた方かな。
でもニコカド祭りがあったので積読がまた増えたんですよね。もっと読むペースあげていきたい。

そして9月は大豊作の月でした。こんなにたくさん当たりを引いたのは久しぶり。
特に面白かった作品がこちら

魔法使い黎明期 劣等生と杖の魔女(虎走かける著/講談社ラノベ文庫):感想記事
キミの忘れかたを教えて(あまさきみりと著/角川スニーカー文庫):感想記事
宮廷女官ミョンファ 太陽宮の影と運命の王妃(小野はるか著/角川ビーンズ文庫):感想記事
僕は君に爆弾を仕掛けたい。(高木敦史著/角川スニーカー文庫):感想記事
公園で高校生達が遊ぶだけ(園生凪著/講談社ラノベ文庫):感想記事
ゴスロリ卓球(蒼山サグ著/電撃文庫):感想記事
今日も魔女を憎めない 思惑だらけのロイヤルウェディング(時本紗羽著/集英社コバルト文庫):感想記事
リオランド1 最慧の騎士と二人の姫(岩井恭平著/角川スニーカー文庫):感想記事
七つの魔剣が支配する(宇野朴人著/電撃文庫):感想記事
農村ガール!(上野遊著/メディアワークス文庫):感想記事
転生先が少女漫画の白豚令嬢だった(桜あげは著/ビーズログ文庫):感想記事
女衒屋グエン(日向夏著/星海社FICTIONS):感想記事

本当に多いな・・・・・・
全て紹介するのはしんどいので、更に3作ピックアップします。

 

「天鏡のアルデラミン」の宇野朴人さんの最新作。
ダンジョン的異空間が存在し、底知れぬポテンシャルを秘めた魔法学校を舞台にした剣と魔法のファンタジーです。
新入生たちの緊張感に満ちた学園生活は読み応えがあるし、派手なアクションも楽しい作品。
主人公と仲間たちの友情と共闘に胸を熱くさせつつ、彼らを待ち受ける不穏な未来に今後も目が離せなくなること間違いなし。

 

9月に2巻が発売したシリーズもので、1・2巻まとめて読みました。
前世に読んだ少女漫画のおデブな令嬢に転生してしまった主人公。
破滅の未来を回避するため、必死でダイエットと自分磨きに励む彼女の奮闘を描きます。
ダイエットの厳しい道程にハラハラしたり笑ったりしつつ、元婚約者とのかわいいロマンスも楽しい作品です。

 

「薬屋のひとりごと」の日向夏さんの最新作。
美しくも仄暗い妓女達の世界で生きる、とある人買いの男を描く中華小説です。
秘密を抱えた最低で優しい男と、傷を抱えながらも凛として聡明な女。
ふたりの結末は刹那的な美しさがあり、そして夢見心地な読後感を残すものでした。こういうのほんと好き・・・

 

以下、9月に読んだ全ての作品の感想メモです。

 

魔法使い黎明期 劣等生と杖の魔女 (講談社ラノベ文庫)魔法使い黎明期 劣等生と杖の魔女 (講談社ラノベ文庫)感想
「ゼロから始める魔法の書」の正統続編。世界観が同じだけの完全新作と思っていたので驚いた。電撃から二部は出ないのかぁ。それはさておき、新キャラも旧キャラも勢揃いな新たな物語はとても面白かった。特にロスが魅力的。少女であり老婆であり先生であり魔女であるロスが見せる顔がどれも素敵すぎてクラクラする。引きこもりの世間知らずだったゼロとは色々と対照的なキャラであるところも楽しい。見習い魔法使いたちが絆を育む物語としても大好物。ちなみに後半のアレは私的にはニヤニヤと楽しめました。みんなノリノリ。続きも楽しみ!
読了日:09月01日 著者:虎走 かける,しずま よしのり
嫌われ魔王が没落令嬢と恋に落ちて何が悪い! (HJ文庫)嫌われ魔王が没落令嬢と恋に落ちて何が悪い! (HJ文庫)感想
うーん。色々と即席で話が進みすぎて情緒がない。簡単に両思いになって簡単に家族ができて簡単に敵を倒す感じ・・・私が求めるラブコメではなかった
読了日:09月02日 著者:猫又ぬこ
キミの忘れかたを教えて (角川スニーカー文庫)キミの忘れかたを教えて (角川スニーカー文庫)感想
主人公の自虐があまりにも生々しくて感情移入してしまった。「苦悩するふりだけが上手い」とか辛辣に刺さるんだけど。苦しさから逃げ続け、逃げることにも苦しんでいた青年が、行き止まりに辿り着いてようやく青春と向かい合う。そういう、やり直しの物語として面白かった。音楽によってすれ違い続けたヒロインとの関係も良い。どんな形であっても本当に無意味な時間はなく、未来は分からなくても儚い優しさが詰まった読後感は素敵。でもこれプロローグなの?本当に続きがきたらどうしよう・・・この先の話はご想像にお任されたい気もする・・・
読了日:09月02日 著者:あまさきみりと
宮廷女官ミョンファ 太陽宮の影と運命の王妃 (角川ビーンズ文庫)宮廷女官ミョンファ 太陽宮の影と運命の王妃 (角川ビーンズ文庫)感想
面白かった!初めて韓流(風)少女小説を読んだけど内容は王VS王太后の政争に下っ端女官が巻き込まれていくという、まさに王道少女小説。展開はスピーディだけど各場面で印象に残るセリフや行動があるため、薄味に感じることなくラストまで一気読みだった。特に明花のキャラが秀逸。どんな時でも自己を弁えつつ自分を見失わない毅然とした姿がとても美しかった。王との関係は糖度こそ薄いが心情描写がしっかりしているので楽しめた。私が韓流に馴染みがないので単語には戸惑ったけれど、これはまぁ仕方ないかな。韓流ラノベが増えればいいんだよ
読了日:09月03日 著者:小野はるか
僕は君に爆弾を仕掛けたい。 (角川スニーカー文庫)僕は君に爆弾を仕掛けたい。 (角川スニーカー文庫)感想
面白かったー!中学生コンビが学園に潜む化物の姿をした悪意の正体を探るミステリー。各エピソードで爆弾が登場するけど一番最初の話が一番物騒だったなぁ。爆弾で応戦しようとする発想が・・・。主人公は真面目な顔してぶっ飛んでたしヒロインはかまってちゃんのトラブルメイカー。だけどなんだか二人とも無性に可愛い。中学生だからかな?大人顔負けの鋭い洞察力と時折暴発する子どもっぽい振る舞いのギャップがすごく楽しかった。ぜひシリーズ化してほしい
読了日:09月04日 著者:高木 敦史
公園で高校生達が遊ぶだけ (講談社ラノベ文庫)公園で高校生達が遊ぶだけ (講談社ラノベ文庫)感想
本当に高校生達が公園でおしゃべりしたりじゃんけんしたり野球したりして遊ぶだけの日常モノ。ダラダラと短いエピソードを積み重ねていくだけで大きな盛り上がりはない。なのにどうしてこんなに心地が良いのか。オチの付け方(トークメイク?)が上手くないような話ですら間のとり方が絶妙すぎて笑ってしまう。あと幼馴染みの距離感が最高すぎる。ずっとそのままの君たちでいて。あーもうこれ永遠に読んでいたい。もしくは年に1冊くらい出してほしい感じ。
読了日:09月05日 著者:園生 凪
真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました2 (角川スニーカー文庫)真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました2 (角川スニーカー文庫)感想
照れながら迫ってきて照れまくるリットが可愛すぎて幸せしかない。しかし街ではスローライフ的でない陰謀が動く第二弾。辺境での不穏な空気はレッドを戦場に戻しかねない用に見えるけれど、レッド本人の意思とあとがきの宣言を信じていいのだろうか。私はリットが一緒なら戦いに赴く展開もありっちゃありだけどね。ラストは気になる引き。妹との再会がどんな波乱を呼ぶのか楽しみ
読了日:09月06日 著者:ざっぽん
リオランド 01.最慧の騎士と二人の姫 (角川スニーカー文庫)リオランド 01.最慧の騎士と二人の姫 (角川スニーカー文庫)感想
まるっとプロローグな1冊だけど面白かった。中世FT世界と未来SF世界の交錯を描く物語。物語の基本的な構造がラストでようやく分かるスローペースな展開だけど、丁寧に描かれる世界観の面白さに惹かれてグイグイと読めた。主人公は騎士らしい高潔さと無自覚に抱えていそうな歪みが興味深いキャラクター。Wヒロインものなのに故人の面影が一番強いとは・・・。今後、人間関係がどう動いていくのかとても気になる。この先が更に面白くなるのは間違いない。とにかく最後まで続けてもらわねば。
読了日:09月07日 著者:岩井 恭平
ゴスロリ卓球 (電撃文庫)ゴスロリ卓球 (電撃文庫)感想
面白かった!ゴスロリ姿で闇卓球に挑む幼馴染みと彼女をサポートする主人公の戦いを描いた作品。美しいから、という理由の力強さよ・・・。意外としっかりゴスロリ設定が生きているところも良い。卓球モノとしてスポ根的な熱さはそれほどなかったけど、一歩先は地獄という闇賭博の緊迫感や幼馴染みラブコメの可愛らしさ、男女バディもののエモさを十分に堪能。互いを信頼し合う二人の関係が好物すぎるんだよなぁ。奈落の果てにあっても二人が一緒なら道を切り開けそう。次巻も楽しみ
読了日:09月08日 著者:蒼山 サグ
今日も魔女を憎めない 思惑だらけのロイヤルウェディング (コバルト文庫 と 8-1)今日も魔女を憎めない 思惑だらけのロイヤルウェディング (コバルト文庫 と 8-1)感想
こういうお伽噺的少女小説すごい好き。まさか2組のラブロマンスを描く話だとは思わなかったけど。不老不死の魔女と呪いをかけられた国王の物語も、王女を中心とした王子と影武者の三角関係の物語もどちらもすごく良かった。前者は王道ラブコメな感じで可愛く、後者は複雑に絡み合う感情に切なくなる。両方とも好きな物語だから別々に読みたかった気もするけれど、1冊で同時に描かれるからこそエピローグの幼い誓いが胸を打つのだとも思う。なるほど確かにこれは「18歳の家族を取り巻く物語」だ
読了日:09月08日 著者:時本 紗羽
七つの魔剣が支配する (電撃文庫)七つの魔剣が支配する (電撃文庫)感想
面白かった!アルデラミンの著者の新作は剣と魔法が飛び交う魔法学園ファンタジー。序盤から勢いよく展開していく奇妙な世界観がとても楽しく、そして常に命がけの学び舎の恐ろしさには震えんばかりだった。しかし新入生である仲間たちの絆は温かくて心地良く、派手なアクションの数々にはすごく興奮した。歪みを抱えた魔法社会の縮図である箱庭で、彼らが今後どんな冒険をみせてくれるのか楽しみ。また、ラストで目的が明かされた主人公の運命にも目が離せない。取り返しのつかない悲劇だけは起きてほしくないけれど・・・。次巻も楽しみ!
読了日:09月09日 著者:宇野 朴人
男装令嬢のクローゼット: 白雪の貸衣装屋と、「薔薇」が禁句の伯爵さま。 (コバルト文庫)男装令嬢のクローゼット: 白雪の貸衣装屋と、「薔薇」が禁句の伯爵さま。 (コバルト文庫)感想
元男爵令嬢の貸衣装屋と、熱血おバカ俺様伯爵のラブコメディ。盗まれた美術品を探すため、返送して盗人の足取りを追う二人をコミカルに描いている。主役カプの恋は微笑ましかったけれど、一部のキャラは微妙に活かしきれていないように感じた。兄にしても大家さんにしても、もう少し掘り下げてくれた方が好みだったなぁ。どちらの話もそれなりに尺があった割に盛り上がりに欠けた印象。家督争いか三角関係かどちらかに絞って話をすすめてほしかったような?あと、もうちょっと色々な変装が見たかったな、とかも思った
読了日:09月09日 著者:仲村 つばき,夢咲 ミル
いきおくれ姫の選択 未婚の魔女にも明日はくる (コバルト文庫)いきおくれ姫の選択 未婚の魔女にも明日はくる (コバルト文庫)感想
18歳で結婚し子供を産まなければ「魔女に堕ちる」という世界で、魔女として生きることを決めた伯爵令嬢の物語。なかなかの胸クソ具合。ヒロインとヒーローの恋は悪くないけど、魔女を襲う胸クソ描写に気合が入っていて、そちらの印象の方が強く残る。しかし設定上一番大変そうな問題をヒロインと切り離してザックリ解決したのは取捨選択が潔いというべきか。不遇に甘んじてきた女性の意識改革の物語としては面白かったと思うし、描きたいテーマがハッキリしているぶん読み応えはあったけれど。うーん、でもあんまり趣味じゃなかったかな
読了日:09月09日 著者:彩本 和希
竜宮輝夜記 染まれ君よと、恋に舞う (角川ビーンズ文庫)竜宮輝夜記 染まれ君よと、恋に舞う (角川ビーンズ文庫)感想
「斎花」という役割について掘り下げられる第2巻。たしかに糸森作品比では優しいけれど周囲の誰もが油断ならない点は相変わらず。でもなんか皆可愛いんだよなぁ。騙されて利用されていたとわかっても憎めない。ほのぼのしてしまう。そして星宮はめっちゃ良キャラ。なんだかフワフワと生命力が希薄な紗良が気がかりだったけれど、なんともヤンデレ気味な結末に落ち着けてよかった。完結っぽい雰囲気だけど続くかな?愛の意味を考えるのやめちゃったけど、そこのところ、できれば誰かに絞っていただけると私が嬉しい
読了日:09月10日 著者:糸森 環
異人街シネマの料理人(4) (ウィングス・ノヴェル)異人街シネマの料理人(4) (ウィングス・ノヴェル)感想
お見事な大団円。これだけ重く病んだ物語の結末を「兄妹喧嘩」の枠に押し込んだ桃の手腕に拍手を送りたい。ざまーみろ!の勝利宣言はニヤニヤしちゃったわ。呆れるほどに規模のでかいギャンブルを仕掛けつつ、自分の望むものを全て手に入れるに豪胆さと芯の強さに痺れる主人公だった。映画と謎を描いた作品としても面白かったけれど、個人的には桃と真礼の女子コンビの冒険ものとしてすごく満足できた。嬉野さんの次回作も楽しみ!
読了日:09月10日 著者:嬉野 君
銀色の月は夜を歌う (講談社ラノベ文庫)銀色の月は夜を歌う (講談社ラノベ文庫)感想
二重人格+青春バンドもの。タイムリミットが示されつつも恋をし、力強く生き抜く主人公とヒロインの関係が素敵だった。ただ、展開や描写が少し淡白に感じられて感動するまでに行かなかったのが残念。あと、この結末をハピエンですって押し付けられるのはなんだかなぁって感じ。そういうの言わなきゃよかったのに。
読了日:09月11日 著者:望月 唯一
悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました3 (角川ビーンズ文庫)悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました3 (角川ビーンズ文庫)感想
とても面白かった!ベタな記憶喪失展開も我らがアイリーンにかかればパワフルなラブコメになる。それでいて時折寂しさや恋しさをチラリとみせてくるので、楽しさと切なさが交互に畳み掛けてくるようだった。展開がとても上手い。久しぶりにド級肉食女子の面目躍如だったけれどクロードにスイッチが入れば鮮やかに攻守交代。もうめちゃめちゃ笑った。綺麗に話がまとまったようだけど一方で伏線も出している様子。どんどん好きになっているシリーズなので是非続きも出してほしい!
読了日:09月12日 著者:永瀬 さらさ
眠れる聖女の望まざる婚約 目覚めたら、冷酷皇帝の花嫁でした (角川ビーンズ文庫)眠れる聖女の望まざる婚約 目覚めたら、冷酷皇帝の花嫁でした (角川ビーンズ文庫)感想
覚めないはずの眠りから目覚めたら見知らぬ皇帝と政略結婚していた聖女の物語。祓魔方面で最強、さらに腹芸もできて気の強い猫かぶり聖女が楽しいキャラだった。皇帝との関係は冒頭の舌戦の雰囲気が好きで、互いの主導権を賭けたマウント合戦を期待していたのだけど途中で皇帝がパワーダウンしたのがやや残念だった。恋愛的にはこれからって感じ。瘴魔絡みの陰謀も全部解決したわけではないからシリーズ化できそう。しかし封印の儀の真相は本当に酷かった。代償、実はめっちゃ軽いんじゃん。今までの聖女が憐れだ・・・
読了日:09月13日 著者:秋月かなで
【電子オリジナル】ひみつの小説家と葡萄酒の貴公子 (集英社コバルト文庫)【電子オリジナル】ひみつの小説家と葡萄酒の貴公子 (集英社コバルト文庫)感想
「ひみつの小説家」のスピンオフ。前作主人公の友人であり女流作家仲間のフレデリカを主人公とした作家ロマンスもの。前作よりも商業面で切り込んでいて、売上の数字と作家の個性の間で迷うフレデリカの葛藤はなかなかの読み応えがあった。恋愛パートは悪くなかったんだけど読みたかったシーンがあっさり流される感じ。ヤクザのお嬢とインテリヤクザの恋愛っぽいノリなんだからもっとコメディに振っても良かった気がする。電子限定版だからか、話が短めなんだよなー
読了日:09月15日 著者:仲村つばき
天才王子の赤字国家再生術2~そうだ、売国しよう~ (GA文庫)天才王子の赤字国家再生術2~そうだ、売国しよう~ (GA文庫)感想
今回も面白かった!売国を目論む天才王子の知略が冴えつつハプニングに笑う第2巻。策士対決にドキドキしていたのに、まさかそんな事で頓挫するなんて誰が予想できただろうか。アホは天才を超えるのだ。それはさておきテーマとしては「政略結婚」で、結婚に関わるウェインとニニムの考え方が知れたのも面白かった。ニニムのセリフの尊みが半端ない。そこまで想うなら確かに結婚は些細な問題だわ。でもこんな強く想い合う二人の間に挟まる妃は不憫すぎない?もうお前らがくっつけよ頼みますよ本当に、と私は強く祈るのであった
読了日:09月15日 著者:鳥羽 徹
星に願いを、君に祈りと傷を (富士見L文庫)星に願いを、君に祈りと傷を (富士見L文庫)感想
彗星のような恋を描く青春小説。前半で恋に浮かれた後にドン底に叩き落とされる主人公の不幸も、後半の答え合わせみたいなヒロイン視点もなかなか面白かったと思う。恋と後悔の入り交じる関係はドラマを生むね。ただ全体的にサクサクとした描写かなぁ。そしてラストはどうなんだろ。彗星をイメージした演出なんだろうけど3倍速のスキップモードかよと呆然としてしまった。うーん、上手いことやろうとしたのだろうけど、私は感動できなかった。むしろ全てを知ったあとの二人がどんな言葉を交わすのかが読みたかったなぁ
読了日:09月15日 著者:清水 晴木
縁結び神社の悪魔さま (富士見L文庫)縁結び神社の悪魔さま (富士見L文庫)感想
婚活女子が神社の悪魔と一緒に縁結びを頑張る物語。正直最初は男を値踏みして疑いまくる主人公を苦手に感じていたのだけど(そりゃあダメ男以外は逃げるでしょうよ)、2組の縁結びを経て自分の潜在的な願望に気付いてからは悪くない感じに。物語はラブコメというより「結婚」という形を通して人間関係の在り方を模索していく雰囲気で、まぁそうなるよなっていう素直な展開ではあるけれど読んでいて面白かった。あとツンデレ悪魔のキャラが良し。しかし最後の人の言動を見ながら純愛と犯罪は物語的にも紙一重なんだなって思ったり・・・
読了日:09月16日 著者:森川秀樹
勿論、慰謝料請求いたします! (ビーズログ文庫)勿論、慰謝料請求いたします! (ビーズログ文庫)感想
あまりにも敵がアホすぎる。歯ごたえゼロ。特に手を加えなくても勝手に自滅しそうなくらい頭が悪いのに、追い打ちのように権力者が複数で寄ってたかってタコ殴りするので最後はいじめを見ている気分になっていたたまれなくなった。婚約破棄ザマァものの中でもストレスフリー。だって最初から決まった結末に何のトラブルもなく突き進むだけなんだから。うーん、読み応えもゼロだ・・・
読了日:09月16日 著者:soy
転生先が少女漫画の白豚令嬢だった (ビーズログ文庫)転生先が少女漫画の白豚令嬢だった (ビーズログ文庫)感想
面白かった!おデブ令嬢に転生した主人公が破滅回避のためにダイエットに励む物語。めちゃくちゃ頑張って運動して食事制限して美容にも取り組む姿は応援せずにいられない。悪役令嬢転生モノとしてベタな話だけど、コミカルでテンポの良い展開やキャラの掛け合いがすごく楽しい。こういう前向きな形で周囲を見返していく物語は読んでいて気持ちが良いなぁ。元婚約者とのラブコメは初々しい可愛さがあって良かったし腹黒従兄も魅力的。しかし挿絵のぽっちゃり姿は可愛かったのに今回限りかー。寂しい気もするがリカルドの反応が楽しみだ

読了日:09月17日 著者:桜 あげは
転生先が少女漫画の白豚令嬢だった2 (ビーズログ文庫)転生先が少女漫画の白豚令嬢だった2 (ビーズログ文庫)感想
2巻も面白かった!痩せて綺麗になった白豚令嬢改め武闘派令嬢。しかしダイエットの道は甘くない。というか、この作品って雰囲気はコミカルなのに展開は予想外にシビアだね?先が気になってページを捲る手が止まらなかった。特にリカルドとの関係は簡単に上手くいくように見えたのになぁ。でも互いを通して成長するブリトニーとリカルドはとてもお似合いのカップルなので逆境に負けず頑張ってほしい。3巻から漫画の本編が始まるようなので本題もここからか。続きがとても楽しみ!
読了日:09月17日 著者:桜 あげは
令嬢エリザベスの華麗なる身代わり生活 3 (ビーズログ文庫)令嬢エリザベスの華麗なる身代わり生活 3 (ビーズログ文庫)感想
綺麗に完結。Wエリザベスの出生の謎が明かされたり、身代わりから始まる陰謀の黒幕が明らかになったりと怒涛の解決編だった。しかしメンヘラはしっかり遺伝してるし、とりあえず真っ先に手が出るところも遺伝してるし、怖いわこの母娘たち。三角関係の方もきちんと着地してよかった。変態氏の変態っぷりに戦慄したシリーズだったけど、リリーはリリーらしく自分の恋に答えを出してくれたので満足。まぁ誰も選ばないエンドもありかなって思うくらい結婚式のシーンは清々しかったけれどね。江本さんの次回作も期待したい
読了日:09月18日 著者:江本 マシメサ
茉莉花官吏伝 四 良禽、茘枝を択んで棲む (ビーズログ文庫)茉莉花官吏伝 四 良禽、茘枝を択んで棲む (ビーズログ文庫)感想
面白かった!赤奏国編クライマックス。このシリーズは特別な能力を持つ天才であるところの茉莉花の成長の描き方が本当に良い。彼女の能力や性格の長短どちらも掘り下げつつ、その両面から成長へと繋げていく構成がお見事。立身出世物語としても成長物語としても非常に読み応えがある。茉莉花以外のキャラクターも良いんだよなぁ。大きな仕事を終えて茉莉花にも作品そのものにも脂が乗ってきた感じ。面白そうな引きで終わったので続きもすごく楽しみだ
読了日:09月19日 著者:石田 リンネ
ロクでなし魔術講師と追想日誌3 (ファンタジア文庫)ロクでなし魔術講師と追想日誌3 (ファンタジア文庫)感想
本編ではできない短編集のノリが楽しい。ポンコツ探偵娘とかキツネな生徒会長とか短編集だから光るキャラクターとエピソードだった。そして期待していたセラのエピソードはちょっともうエモすぎて。福音にも呪いにもなりうるほどの影響をグレンに与えたという存在感の重みが最高か。とても面白かったのでこういう過去編はまた描いてほしいな
読了日:09月20日 著者:羊太郎
名もなき竜に戦場を、穢れなき姫に楽園を (ファンタジア文庫)名もなき竜に戦場を、穢れなき姫に楽園を (ファンタジア文庫)感想
戦場のボーイ・ミーツ・ガールってそれだけで魅力に感じる強いテーマだと思う。それでいて仕掛けが用意されていたり、陰鬱さと快活さのコントラストが鮮やかだったりと読み応えのあるファンタジーだった。このボリュームのある物語を1冊にまとめているためか若干窮屈な部分もあったけれど(情報開示が少し散漫なところも)、おおむね満足。綺麗に終わっているから単巻でも良いけれど、もしシリーズ化するなら読みたい
読了日:09月23日 著者:ミズノアユム
真夜中は旦にゃ様 二 ~モノノケ、千年の恋をする~ (メディアワークス文庫)真夜中は旦にゃ様 二 ~モノノケ、千年の恋をする~ (メディアワークス文庫)感想
今回も面白かった!タイムリープを絡めた話は手垢が付きすぎているところであるが、それを踏まえてもこの恋の切なさと美しさは胸を打つ。積み重ねた想いの桁外れなスケール、見返りに釣り合わない犠牲、だからこそ確かに感じる執着。これぞ人外恋愛譚という感じでめちゃくちゃ好きな話だった。一方でメイン二人の絆も感じられるところも楽しかった。旦にゃ様な太一さんは格好いいと可愛いの両取りだったし、桃子ちゃんの一途さも相変わらず応援したくなる。3巻あるかな?続きも楽しみ
読了日:09月23日 著者:帆高 けい
顔の見えない僕と嘘つきな君の恋 (講談社タイガ)顔の見えない僕と嘘つきな君の恋 (講談社タイガ)感想
この設定ならこういう話かな?という予想から外れるところがなく、最後のどんでん返しにも「そっかぁ」くらいの感情しか持てなかった。病気のアレコレが色々とご都合的だなぁと途中で冷めた気持ちになったせいかもしれない。まぁ普通・・・
読了日:09月24日 著者:望月 拓海
京都伏見は水神さまのいたはるところ (集英社オレンジ文庫)京都伏見は水神さまのいたはるところ (集英社オレンジ文庫)感想
水神の加護を受けた少女が京都であやかし絡みの事件に関わっていく物語。人見知りで浮世離れした雰囲気のヒロインに最初は不安を感じていたけれど、少しずつ地に足をつけて前に出てくるようになった彼女の成長に保護者目線でほっこりした。自分を変えようとするヒロインの心情描写が丁寧で良いんだよなぁ。世話焼き幼なじみとヤンデレ気質の白蛇のWヒーローの鞘当ても面白かったし、情念が強いあやかしたちの各エピソードも楽しめた。シリーズ化するなら是非読みたい。
読了日:09月25日 著者:相川 真
絶対城先輩の妖怪学講座 十一 (メディアワークス文庫)絶対城先輩の妖怪学講座 十一 (メディアワークス文庫)感想
面白かった!白澤編クライマックス。次々と味方が失われるオセロのような展開にハラハラした〜。そしてドン底のピンチからの礼音の反撃が少年漫画もかくやという熱いノリでとても楽しかった。先輩の羽織を纏っているところが特にグッとくる。一方の先輩は今回も完全にヒロインで笑う。堂々と解説してたくせにブラフとか本当もう可愛すぎか。ところでラストのイチャイチャは良いんだけど、なんで杵松さんはそこのポジションなの?見られてるほうがいいの?ちょっと特殊性癖すぎない?3人とも大丈夫???
読了日:09月25日 著者:峰守 ひろかず
農村ガール! (メディアワークス文庫)農村ガール! (メディアワークス文庫)感想
面白かった!田舎で農業する話かと思ったら田舎でハンターになる話だった。最初に熊が襲撃してきたことも衝撃だったのだけど、そこからの展開も予想外すぎてどんどん物語にハマってしまった。素晴らしく掴みが強い。狩猟資格取得に向けた新米社会人の奮闘は新鮮で面白かったし、そこから猟師としての覚悟を問われるストーリーも読み応えがあった。なにより無鉄砲ではあるがガッツに溢れる体育会系ヒロインがとても好き。もしシリーズ化するなら是非読みたいと思う
読了日:09月26日 著者:上野 遊
王弟殿下とお掃除侍女 掃除をしていたら王弟殿下(幽霊つき)を拾いました (一迅社文庫アイリス)王弟殿下とお掃除侍女 掃除をしていたら王弟殿下(幽霊つき)を拾いました (一迅社文庫アイリス)感想
モップで幽霊をささっとお掃除できる脅威の浄化能力をもったお掃除侍女。彼女の能力にめをつけた幽霊に疲れやすい王弟殿下。モップで磨いたら気に入られたというスタートダッシュがまず良いし、その後も王弟殿下の腹黒なくせに無自覚なピュアさにやられたり、ヒロインの勇敢で無鉄砲なイノシシっぷりにハラハラしたりと楽しく読めた。あとシスコン兄が好き。もっと目立っても良かったくらい。ヒロインが秘密を隠そうとする直接の原因がややインパクトに弱いのが気になったけど、全体的には満足。シリーズ化するといいなー
読了日:09月27日 著者:紫月 恵里
月とライカと吸血姫 (4) (ガガガ文庫)月とライカと吸血姫 (4) (ガガガ文庫)感想
面白かった!史実とフィクションの混ぜ方がやはり絶妙なんだよなぁ。今回は宇宙と軍事の切っても切れない関係をシビアに掘り下げつつも、宇宙へのロマンを忘れない青臭さが光るところがすごく良かった。やはり宇宙を目指す人はロマンチストであってほしい。そして楽しみにしていた新旧主人公の邂逅も面白かった。今回はバート側から描いていたけど第三楽章を読むに次はレフ側に戻るのかな?なにやら不穏だけど必死で考えないことにするから次巻も楽しみ!
読了日:09月29日 著者:牧野 圭祐
荒川乱歩の初恋: 高校生探偵 (光文社キャラ文庫)荒川乱歩の初恋: 高校生探偵 (光文社キャラ文庫)感想
江戸川乱歩のオマージュを随所に入れつつ、未解決事件の謎に挑む探偵科の高校生の奮闘を描いた作品。ハードボイルドに決めようとするとすぐに思春期の少年らしさがコンニチハする主人公の締まらなさがキャラとして好きだった。初恋だの心に決めた女だのテキトーなこと言ってる恋に恋してる感が妙にリアル。キャラは良かったけど肝心の謎解きがあまりテンション上がる感じではなかったのが残念。話のテンポ、どこか微妙な間延び感があるんだよなぁ。
読了日:09月29日 著者:阿野 冠
女衒屋グエン (星海社FICTIONS)女衒屋グエン (星海社FICTIONS)感想
面白かった!苦界に生きる妓女たちのドラマを描きつつ、妓女に優しい太白楼という舞台設定が救いを見せてくれるため個人的には鬱屈しすぎず読みやすい遊女モノだった。その優しい世界を作り出しながら、自分は最低のクズだと身体を刻み続ける男の不器用さも愛おしい。そんな彼を誰よりも傍で見守ってきた語り手の聡明さによって、物語は毒気を交えつつも小気味よく進んでいく。このあたり同著者の「薬屋のひとりごと」とよく似た読み味で大変好み。随所に散りばめた伏線を一気に回収するクライマックスにはスッキリしたし、余韻の残し方も最高だった
読了日:09月30日 著者:日向 夏
読書メーター

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