モップを構えて幽霊退治!『王弟殿下とお掃除侍女 掃除をしていたら王弟殿下(幽霊つき)を拾いました』/紫月恵里


王弟殿下とお掃除侍女 掃除をしていたら王弟殿下(幽霊つき)を拾いました (一迅社文庫アイリス)
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評価:★★★☆☆
2018年9月刊。
規格外の浄化能力を持つ王宮のお掃除係が、自堕落と噂の王弟殿下に引き抜かれ、彼のために幽霊掃除を頑張るオカルティックなファンタジー。
モップを振り回して元気よく幽霊をお掃除していくヒロインの活躍が楽しいお話でした。
恋愛方面はヒーローともども無自覚鈍感系かな?と思っていたら、途中からやたらと甘酸っぱい雰囲気を作りはじめて、可愛いやらムズムズするやらw

☆あらすじ☆
王宮でお掃除侍女として働く貧乏子爵家の娘アメリア。廊下に落ちていた黒モヤまみれの物体をモップでこすったら、中から出てきたのは天使のような美青年――神官長をつとめる王弟殿下だった!?
慌てて逃げ出したアメリアは、家族にも秘密にしていた浄化能力に目をつけられ、王弟つき侍女に配属変えされてしまい!?
「君のモップさばきに惚れたんだ」って、それは何の告白ですか?
憑かれ体質の王弟殿下とお掃除侍女のお仕事ラブ★ 

以下、ネタバレありの感想です。

 

人に様々な不調を起こす『良くないもの』。

それを視認し祓うことができる子爵令嬢アメリアは、偶然『良くないもの』に襲われる王弟セドリックを助けたことから彼に目をつけられ、『良くないもの』に憑かれやすいセドリックのお世話をすることになるのです。

 

幽霊をモップで掃除する、という設定が綺麗に生かされた作品だったと思います。
ホラー的な設定ではあるのだけど、アメリアの認識からだと普通のお掃除に近いので雰囲気が怖くないのも私的にはよかった(笑)
もしセドリックたちが見ている世界で本作を描いていたら大変なことになっていたと思います。血みどろで腐乱で骨がたくさん・・・・・・((((;´・ω・`)))
とはいえ、終盤では大物の悪霊と戦ったりするなど、幽霊退治ものらしくアクションは多め。
モップを構えたアメリアが果敢かつ無謀に幽霊へと突進していくので結構ハラハラしてしまいました。

 

そんなモップを振り回すアメリアに「君のモップさばきに惚れたんだ」と初っ端から告白してくる王弟セドリック。
最初からグイグイくる感じだったので、てっきり助けてもらった時に一目惚れしたのかと思ってたんですよね。違った。
じゃあ腹黒策士なキャラだし、惚れた風を装ってアメリアを利用しようとしているのか!?と身構えたら、それも少し違った。

なんだこの腹黒に見えてそのまま腹黒だけど腹黒らしからぬピュアな男は・・・!

アメリアを利用している体で自分の気持ちには全く無自覚なセドリックが面白すぎでしたw
周囲にはバレバレだけど本人は分かってない感じが楽しい。
そして自分から攻めつつ一緒に照れてるところが可愛すぎです。すっとぼけてるけど耳が赤いぞっていうの、良きですよ・・・!

 

一方のアメリアも恋愛には鈍感・・・と思わせて、セドリックの気持ちを匂わされてからの反応が可愛いんですよね。
お掃除してるときみたいに、ちょっと攻撃的な姿勢が楽しくてw 泣くより怒る派のヒロインって好きです。
でも「名前なんでしたっけ!?」は笑い死ぬかと思った。ひどい。これはひどい。

 

そんな二人のエピローグは甘酸っぱさが爆発していて悶てしまいました。
二人して相手の反応を楽しんでるんじゃん・・・・・・イチャイチャが甘酸っぱい・・・・・・
これは兄が見たら白目をむくのではないでないか?とか思っていたら期待通りのお兄ちゃん登場でにっこり。
余談ですが、個人的に一番好きなキャラだったシスコン・ノエルだったりして。彼には極度のシスコンとしてもっと二人の仲を割いてほしかったものです。

 

ラブコメはすごく楽しかったし、意外にも緊迫感のある幽霊退治が面白い作品でした。
強いて言うならアメリアのトラウマである幼少期のエピソードがインパクトに弱い点が気になったのですが、まぁこれは些細なことかな。

話は綺麗に終わっていますが、もしシリーズ化するなら続きを読みたいです。

 

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