白澤編クライマックス『絶対城先輩の妖怪学講座11』/峰守ひろかず


絶対城先輩の妖怪学講座 十一 (メディアワークス文庫)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2018年9月刊。
ついに白澤編クライマックス。
ホラーじみた包囲網に悪戦苦闘する中盤にハラハラし、ラストの少年漫画的に熱い盛り上がりに大興奮でした。
シリーズ屈指の面白さを感じる11巻でした。そして完結まであと1冊!

☆あらすじ☆
四十四番資料室の怪人に『白澤』の魔の手がしのびよる――!
妖怪の正体や知識を司る『白澤』の脅威が迫り、親しい人達が次々と取り込まれる中、白澤に仲間入りすれば『真怪秘録』をはじめとする全ての妖怪知識が手に入るという誘いに揺らぐ絶対城。
そんな最愛の先輩のため礼音が取った行動とは──。
傍若無人な黒衣の妖怪博士・絶対城の活躍を描く伝奇譚、第11弾!

以下、ネタバレありの感想です。

 

ついに情報の聖獣「白澤」の謎に迫る絶対城先輩と礼音。

杵松さんの裏切りから始まり、まるでオセロのように味方が次々と寝返ってしまう展開はホラー映画のような底知れない恐怖がありました。
いやもう離島に連れ出された挙げ句に裏切られたときには本当にゾッとしたよね・・・・・・誰を信用していいか分からないじゃん!と。織口先生が登場したシーンとか「この人は大丈夫なのか?」とだいぶ疑いの目を向けてしまいました笑

 

白澤による不気味な包囲網により、じわじわと追い詰められていく絶対城先輩。
表紙の白服で妖艶な笑顔を浮かべている先輩、珍しい表情してるなーと思っていたのですがそういうことだったとは。
まぁでもそうですよね。先輩の笑顔といったら10巻みたいに陰気な・・・・・・なんでもないです。

 

それはさておき。

 

最悪の事態まで追い詰められてからの逆転劇はとても爽快でした。
特にクライマックスの礼音はめちゃくちゃ格好良かった!

お前達が役に立たないと切り捨てていた人の技が。
恐れる必要はないからと馬鹿にしていたこのあたしが。
今こうして、お前達に牙を剥く。

どこの少年漫画の主人公かな!?ってくらい決まってましたねー!
礼音が先輩の羽織を身に纏って戦うのも胸熱だし、前半の鬱屈をふっとばす後半の勢いはとにかく最高でした。

 

一方の先輩はヒロイン度マシマシで思わず笑ってしまうという・・・・・・
朗々と「白澤」の正体と自分の策略を語っていたけど、半分ブラフかよ・・・!
キスのくだりは確かにバレてないのはおかしいと思ってたんだけど、あまりにも自信満々に出し抜いてやった感を出していたから流すところでした。なんということだ。

 

白澤の正体といえば、シリーズの様々な伏線を回収し、かつ、シリーズを締めくくるに相応しい壮大で深遠な講義がとても読み応えを感じました。
白澤に秘められた謎を綺麗に紐解き、神秘を丸裸にして引導を渡すカタルシス。
シリーズ屈指の面白さだったと思います。大満足!

 

かなり綺麗に色々解決してしまったので、なんだか最終巻っぽいなぁと思っていたら次巻で完結とのこと
寂しいけれど、確かに尺的に丁度よいのかもしれません。寂しいけれど!ほんと寂しいけれども!!
様々な妖怪の謎を追ってきた本シリーズが、最後にどんな物語を見せてくれるのか楽しみです。

 

余談。
最後のシーン、かなりびっくりしたんですけど、あれどうなってるんです??
てっきり杵松さんに見えないところでキスしたのかと思っていたのになぁ。
二人きりだと緊張するから見られてないとイチャイチャできないってこと?えっ、えっ、ちょっと待ってなんか変な性癖が生まれてません?大丈夫?杵松さんもそのポジションでいいの?大丈夫???ねぇほんと大丈夫????

 

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