身代わり生活の先にエリザベスが選んだ人生とは――『令嬢エリザベスの華麗なる身代わり生活3』/江本マシメサ


令嬢エリザベスの華麗なる身代わり生活 3 (ビーズログ文庫)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2018年9月刊。
綺麗に完結。
エリザベスらしいクライマックスがとても素敵でした。
隠し持つ弱さを虚勢で押し殺しつつも、必死に強くあろうとする姿が格好良い。それでいて不器用なところが魅力的な主人公でした。
しかし変態さんのHENTAIっぷりが最後まで堂に入っていて流石でした。ラストプレイは一段と特殊でしたね!笑

☆あらすじ☆
高慢令嬢の痛快身代わり劇、 ファンタスティックに終幕――!!
エリザベスは、双子かもしれない――その事実に衝撃を受けるなか、シルヴェスターが事故に遭って意識不明の重態に!  犯人を突き止めるため、エリザベスはユーインと裏情報が集まる紳士クラブに潜入するが!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

様々な謎が明らかになる最終巻。

Wエリザベス姉妹の両親発覚により、彼女たちがどのような経緯で生まれ、なぜバラバラに育てられたのかがついに明らかになりました。
真相を知り最初に思ったのは「ああ、なるほど。何かあるとすぐビンタするのは母譲りだったのか」という事。
Wエリザベスも出会ったらすぐ殴り合いするくらい手が早いけど、この母も教育的指導=ビンタな人なので、うん、そっくりですね。怖い!笑
なんて苛烈な母娘なのか。お近づきになりたくないです・・・!

 

そして次に思ったのは「ヤンデレならぬメンヘラの遺伝子つよい・・・!」。
エリザベスたちが生まれた理由が昼ドラも真っ青の泥沼愛憎劇でびっくり。
ベスが安っぽいロマンスと罵ってたけど、こんな理由で生まれたとかブチギレるのも仕方ないかも。でもベスの方はお母さんそっくりじゃん!?お前が言う!?笑

 

そういうわけで色々とドン引き事情が語られつつ、物語はクライマックスへ。
誘拐事件(というより身代わり?)から始まる一連の騒動の黒幕は意外だったけれど、その結末は割とあっさりしたものだったと思います。
まぁ用意周到に罠をはってたわけだからこんなものなのかな?私としてはやや肩透かし。
ただ、結婚式場にウェディングドレス来て乗り込んできたベスはもうほんとブレねぇな・・・と思って、そのへんは呆れを通り越して楽しく読みました。ベス、なんだかんだ言って最後は割と好きになってしまったキャラかもしれない。人生大変そうなところが。

 

結婚式場といえば。
衣装選びのシーンでガーターがやたら印象的に描かれていたとき「そういや海外にはガータートスっていう性癖的習慣があるって前にテレビで見たな・・・」とぼんやり考えてたんですよ。ほんとに。だから余計にシルヴェスターが実行したことに笑いとドン引きが止まらなくってww
いやだって「何言ってるの!?」って思うじゃん。
あまりにも変態度が振り切れた主張を自信満々かつ堂々と主張するシルヴェスターがめちゃくちゃ面白かったです。リリーが「え、そんなもの・・・?」みたいに押し流されてるのも笑う。変態力で殴ると思考が止まるのか!

 

このシリーズ、特殊プレイを要求するシルヴェスターの変態っぷりが本当に楽しくて好きでした。最後の最後までブレなくてとても良かったと思います。
きっとリリーはシルヴェスターに調教されてしまったのでしょうね。だから真面目メガネじゃなくて変態を選んだんでしょ?

 

とはいえ、リリー自身のキャラクターは全くブレることなく最後までカッコ可愛い主人公でした。
結婚式のラストシーン、誰も選ばないエンドになってもそれはそれで彼女らしくて清々しいな、とも思ったんですよ。それくらいあの場面のエリザベスは格好良かった。
でもやっぱり私はカプ厨なので。ちゃんと恋の相手とゴールを決めてくれてよかったです。変態だけどな。
両思いになったシーンも好き。お触り解禁のセリフがとてもリリーらしくてニヨニヨしてしまいました。あくまで主導権は自分がとる。やっぱりリリーはこうでなければ。

 

全3巻ですが綺麗に終わっているし、最後まで楽しいシリーズでした。
ユーイン推しとしては残念に思う部分もあるのだけど、ユーインは最後までかっこよく、引き際の見極めも良かったので満足です。割と頑張ってリリーを攻めてたから良し!
江本マシメサさんの次回作も楽しみに待っています。

 

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