悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました3/永瀬さらさ


悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみました3 (角川ビーンズ文庫)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2018年9月刊。
悪役令嬢に転生したのでラスボスの魔王を攻略してみるラブコメファンタジー第3弾。
ベタな記憶喪失展開をここまで面白くできるとは・・・!
アイリーンという主人公の底知れないポテンシャルを感じます。かっこかわいいすぎである。
巻を重ねるにつれてキャラクターがどんどん生き生きしているところも良い。
まだまだ続刊希望です!

☆あらすじ☆
クロードが、魔王の能力と記憶を失い人間に!?
アイリーンを忘れた彼は、皇帝から婚約破棄宣言されても、リリアから言い寄られても、されるがままで……回避したはずのバッドエンド再び!?
悪役令嬢、最大の危機!

以下、ネタバレありの感想です。

 

今回は「聖と魔と乙女のレガリア」のファンディスクのラスボス・エレファスが新登場。
最初からラスボスが仲間になったことにアイリーンが安心したのも束の間、なんとクロードが襲撃され記憶を失ってしまいます。

というわけで定番の記憶喪失展開。
しかしベタな展開でもこれだけ面白ければ文句なしです。むしろアイリーンというキャラの魅力が今まで以上に引き出されていたように感じました。

 

記憶喪失からの拒絶もなんのその。不屈の悪役令嬢精神でクロードへの再アタックを敢行するアイリーン。
平常通りの高慢&勝ち気な振る舞いを見せつつも、ふとした瞬間に「記憶がないクロード」に対する焦燥や哀しみがポツリと溢れる。
そんな楽しさと切なさが交互に畳み掛けてくる描写が心に刺さり、アイリーンから目を離すことができずに一気読みでした。
張り詰めた雰囲気で気丈に振る舞うアイリーンが、少し影を帯びつつもたまらなく美しいんです。

 

まぁ、とは言ってもアイリーンなので。うん。あのアイリーンなので。
記憶がないクロードの再攻略にあたって、出るわ出るわアイリーン語録。

「何を言ってるの。婚約維持が最優先。愛なんて捕獲したあとではぐくめばいいのよ」
「このまま押して押して押しまくって崖下に突き落として、もう二度と這い上がれないようにふたをするわ!」

ぽ、ポジティブ〜〜〜〜〜〜!!!
何度だって恋に叩き落とそうとする闘志が最高です。
最近はクロードのヤンデレに押され気味だったけど、そもそもアイリーンは超弩級の肉食女子。久しぶりにフルパワー状態の狩人精神が素晴らしいです。ほんと好き。

 

肉食アイリーンに再ロックオンされてしまった何も知らないクロード。
魔王ムーブが消え去り前面に出てきたピュアっピュアな雰囲気が可愛くて新鮮。
不器用な優しさが素敵だし、押しまくるアイリーンに怯えながら惹かれていく描写もすごく丁寧でグッときました。嗜虐心そそる的な意味で。

 

ただ、アイリーンがどんな時でもアイリーンであるように、クロードもどこまでいってもクロードでしかないようで・・・・・・
泣いているアイリーンをみて、自分が彼女を深く傷つけたことを知って、クロードが抱いた感情が「歓喜」とかもうお前ほんとお前。
え、え〜〜〜〜〜〜!?そこで!?そこで喜んじゃうの!?!?って笑いすぎて死ぬかと思いました。
アイリーンが恋に落とそうとポンポコ叩きすぎたせいで、オフになっていたスイッチが思いっきりオンに入ってしまったのではなかろうか。

そしてそこからの鮮やかな攻守逆転!

今なら主導権が握れると喜んでいたアイリーンの天下は短かった・・・・・・
やはりクロードは恥ずかしがりの純情キャラよりもヤンデレ系ドSキャラの方がしっくりきます。貞操が卑猥には笑ったけれどww

 

さて、がっつりと記憶喪失ラブを楽しめた第3巻でしたが、そもそものきっかけはFDのラスボスが登場したこと
彼の裏にいたリリアの陰謀を巡るストーリーはなかなかに読み応えがあり、今までは少し小物っぽさが気になっていた彼女に対して、油断ならない敵役としての魅力を感じるようになってきました。
しかもなんだか気になることを口走っていましたよね?
元となったゲームに何か裏があるの?「魔王」や「聖剣の乙女」にも隠された秘密が・・・?
これは伏線ってことですよね。てことはシリーズはまだ続くのかな?やったー!

 

いやだってラストが結婚式だったので完結でもおかしくないじゃないですか。
お約束すぎるオチには笑いましたが(流星群からの雷雨・・・・・・不憫、あまりにも不憫)、なんだか綺麗に話がまとまりましたし。

 

でも私はまだまだアイリーンの強気な快進撃を見守りたいので、是非ともシリーズを続けてほしいです。
そして次があるなら舞台は巫女姫の国でしょ?
更に人員が増えて賑やかになった魔王陣営の日常も楽しみです(サブカプの恋の行方も!)

 

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