転生先が少女漫画の白豚令嬢だった1・2/桜あげは


転生先が少女漫画の白豚令嬢だった【電子特典付き】 (ビーズログ文庫)
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評価:★★★★☆
1巻2018年4月刊、2巻2018年9月刊。
面白かったー!
前世に読んだ少女漫画のおデブな令嬢に転生してしまった主人公。
破滅の未来を回避するため、彼女は必死でダイエットと自分磨きに奮闘するのです。
運動して食事制限して美容に励む主人公のストイックさが素敵。こんな頑張り屋な主人公は応援せずにいられません。ちなみに表紙の細い子は理想の自分。
元婚約者や腹黒従兄や悪役王女など脇を固めるキャラクターも魅力的。
頻繁に体型が変わる主人公への周囲の反応が生き生きしていて楽しかったです。
恋愛要素も良い塩梅だし、心情の変遷がとても丁寧に追われているところもGOOD。
コミカルな雰囲気の割にシビアな展開にはハラハラしました。
3巻から本題突入な雰囲気ですし、今後も期待できそうなシリーズです。楽しみ!

☆あらすじ☆
気がついたら、前世で愛読していた少女漫画のモブキャラ、白豚令嬢に転生していた!
超おデブで性格最悪な私は、このままだと処刑エンド。回避するには人生やり直すしかない?
よし……とりあえず、ダイエットしよう!

以下、ネタバレありの感想です。

 

前世の愛読少女漫画「メリルと王宮の扉」に登場するモブの悪役ブリトニー・ハークス伯爵令嬢に転生した主人公。
肥満体型と性格の悪いデブスな自分のままでいたら、漫画のストーリー通りに処刑される未来が待っているかもしれない!
そう怯えたブリトニーは、破滅の未来を回避するためにダイエットに励むことを決意するのです。

 

というわけで命がけの自分磨きを描いていく本作。
中世ヨーロッパ風世界が舞台であるため、色々と不足するものも多く、必要なものを自作するところからブリトニーの奮闘は始まります。
前世の知識を活用して石鹸とか美容グッズを再現する転生主人公は他にも数あれど、本作の面白さは「自分の醜悪さが少しでも改善しますように・・・!」という必死な願いが起点となっていることだと思います。
体重を落としたいから運動をする → 汗をかく → 肥満体型だから凄まじい悪臭を放つ → 自分でも臭い!自由に使える風呂を用意せねば! という流れで温泉作るところとかね。
身も蓋もない悩みなのだけど切実な乙女心に共感しつつ笑ってしまいました。体臭はなぁ・・・・・・気になるよなぁ・・・・・・

 

しかし、この手の話を読む度に思うんだけど、シャンプーとか化粧水とか自作できるの現代女子の必須スキルなのか???比べると私の女子力悲惨すぎやしないか???と考えてしまいます。
いや、ブリトニーは前世で趣味だったからと言ってるけど、彼女の化粧スキルとか衣装センスとか見ても実は元からかなりの女子力の持ち主ですし。やばいなー。見習いたいわー・・・(泣)

 

スタートの「白豚令嬢」状態から、少しずつ少しずつブリトニーは自分を変えていきます。
これがまぁびっくりするくらいスローペース。
本人すごく頑張っているのに、なかなか結果が出ないのはリアルなダイエット感がありました。
それにしても体重落ちなさすぎじゃね?と訝しんでいたのだけど、その真相がまた酷すぎて・・・・・・お兄様、気づいていたなら止めてあげてよォ!!

なかなか出ない結果に凹みつつ、それでもめげずに自分磨きを頑張るブリトニー。
ゆっくりと変わっていく彼女の姿を見て、周囲の目も少しずつ温かく変化していく様子がとても心地よかったです。
こういう前向きな形で周囲を見返していく話って大好き!

 

さて、そんなブリトニーの難航しまくるダイエットですが、頑張る者は報われるのです。
嘲笑される白豚令嬢が周囲の視線を奪う美人令嬢へと変貌するくだりとか、定番なんだけどシンデレラストーリーのようでグッときました。

・・・・・・それなのに。

ダイエットとは一度成功すれば終わりではない・・・・・・当たり前のことだけど何たる無慈悲・・・!
しかも再ダイエットがなかなか上手くいかないところまで無駄にリアルですね。凹むわぁ・・・・・・
ブリトニーの奮闘はまだまだ終わらないようです。少なくとも処刑エンドを完全回避するまでは油断できなさそう。
なにげに運命の強制力が働いてそうなところも気になりますしね。

 

運命といえば、ブリトニーの恋の行方も気になるところ。
気まずい婚約破棄から始まり、友人として互いへの理解を深め、そして恋を自覚するというリカルドとの恋の変遷はすごく素敵でした。
ブリトニーの変化を通して、リカルドもまた成長していくのが良いんですよね。
あんな失礼なこと考えていたリカルドが「どんな体型でもブリトニーはブリトニー」と伝えたシーンは、大人になって・・・!と感慨深くなってしまいました。
ここ、リカルドの心情の変化を逐一丁寧に追っていたから良かったと思うんですよ。
じゃなかったら「美人に化けると分かった途端に都合がいいことですね!」とイライラしたかもしれない笑

しかし、リカルドとブリトニーの恋は波乱万丈になりそうな気配。
2回の婚約破棄だけでも条件的に厳しかったのに2巻ラストの事件で更に不味そうな状況になって。ううむ。シビアだ。
晴れて両思いで正式婚約!とかいう簡単なルートじゃなかったんですね・・・・・・正直舐めてたよ。
予想外に難しい状況になってしまったけれど、無事にゴールにたどり着けるのでしょうか。ドキドキします。

 

このへんブリトニーの従兄リュゼの動向も気になるところ。
まずは彼がOKを出さないことには婚約できないのだけど、リュゼ自身が恋敵になりそうな気配が不穏。
私てっきりリュゼは当て馬にならないと思っていたのなー。
1巻表紙通りにWヒーローものとして話が進むのでしょうか。
腹黒お兄ちゃんを相手に、純情素直な二人が立ち向かえるのか?それはそれで面白そうですね。

 

もうひとり当て馬になりそうなデブ専王子様もいるけれど・・・・・・こっちはまぁ賑やかしかな!笑

 

恋の行方は気になるものの、その前に為さねばならないのが処刑エンド回避。
2巻まではいわば前日譚であり、本題は元凶の少女漫画がスタートする3巻からということになるのでしょうか。
あれだけ気を使って動いていたのに、最終的に漫画通りの人間関係が出来上がってしまったところを見るに、シナリオ(運命)の強制力は侮れない模様。
ただリュゼ生存や悪役王女アンジェラの改心あたりでシナリオが狂うのは間違いないので、そこからどんな展開に転がっていくのか楽しみです。

 

個人的にはブリトニーと、親友のノーラ、そして面倒見の良いツンデレと化したアンジェラの悪役3人娘の日常ももっと見たいなぁ。絶対面白そうだし。
1巻で残酷な真実を突きつけるおしゃれ議論のシーンとか超好きでした。自分の趣味と似合うものは違うのだ・・・・・・わかりみ。

 

3巻も楽しみです!

 

 

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