黒の扉は秘密の印 第二の夢の書/ケルスティン・ギア


黒の扉は秘密の印 (第二の夢の書)
黒の扉は秘密の印 (第二の夢の書)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2018年7月刊。
恋にふりまわされる女子高生が夢の世界で冒険を繰り広げる現代ファンタジー第2弾。
今回も話は面白かったけれど、個人的にリヴに対して少し苦手意識が出てきたかも。でも語り口のキュートさに流されてしまうんだよなぁ。
次が最終巻なので最後まで楽しみたいものです。

☆あらすじ☆
夢の世界で危機を切り抜け、学校の美形男子四人組のひとりヘンリーとつきあいはじめたリヴ。幸せいっぱいのはずだったが、運命の女神はそう甘くなかった。義理の祖母(予定)の大事な植木を破壊したことがみんなにばれるし、妹のミアは夢遊病にかかるし、夢の世界では〈死の将軍〉なる怪しい人物に追いかけられるし……。おまけにある秘密をめぐって、大好きな彼ともぎくしゃくする始末。どうするリヴ!
大人気の〈夢の書〉三部作、第二弾。

以下、ネタバレありの感想です。

 

前巻の窮地を切り抜けた後も、恋人ヘンリーと一緒に夢の世界を探索していたリヴ。
しかし夢の世界で「死の将軍」が現れたり、妹ミアが夢遊病になってしまったり、ヘンリーの浮気を目撃してしまったりと、リヴの幸せな日々はみるみるうちに崩れていきーー という第2巻。

 

この巻を読んでいてふと思ったのだけど、実際の海外のティーンの恋愛事情もこんなに家族ぐるみなのでしょうか。
いや、未だ高校生のお付き合いという段階なのに、家族ぐるみの付き合いがガチすぎるなと思って。
例えばスペンサー家におけるエミリーの扱いがもはや婚約者みたいで笑うんだけど(祖母の溺愛が怖い)、たぶんそれも別に異様なことって訳でもないんだろうなという雰囲気もあるんですよね。気のせいかな。

 

これ、リヴがヘンリーの愛に疑いを持つシーンでも気になったんですよねぇ。
家族を紹介しようとせず、家に呼んでくれることもなく、そして家庭事情を頑なに話そうとしないヘンリー。
最後の部分でヘンリーを心配するのはわかるし、相談してほしいって悲しむ気持ちもわかる。でも「恋人なのに家族を紹介してくれない・・・」のところで愛を疑うのがよくわからない・・・・・・え、高校生だよね?と思ってしまいました。

 

ただ、あのへんのリヴの無遠慮な土足っぷりは彼女の幼さや浅はかさを表現したかったのかもなぁ、と思う部分もあるんですよね。
実際、そうやってヤブをつついてヘンリーを傷つけ自分も傷ついたので因果応報的なものは描かれているし(腑に落ちない部分もあるが)
まぁでもやっぱりあの家族ぐるみの付き合いが当然みたいな価値観はカルチャーショックあるなぁという話。

 

そういうわけで、なんだか今回はリヴに苦手意識を持ってしまったのだけど、物語自体は1巻同様面白かったです。
ヘンリーの浮気騒動で修羅場っていたシーンにワクワクしたり(あのあたりのヘンリー視点が読みたいなぁ)、ゲスみの強いアーサーにキィーッとなったりしつつも最終的にはイケメン度限界突破のグレイソンのことで頭がいっぱいでした。
グレイソンやばくないです?めちゃくちゃ格好いい。
誰も彼も夢の世界に夢中で、夢の中で悪戦苦闘しているのに、グレイソンだけは「夢は夢だろ!真面目に現実を生きろよ!」の精神をラストまで一貫していたのが最高すぎて。
これ以上なく頼り甲斐がある。アーサーの寝込みを襲ったシーンには思わず親指を立てました。そうだよ。現実で殴れば一発解決じゃん。天才かよ。

 

あまりにもグレイソンに対する好感度があがりすぎて、もはやヘンリーとリヴの恋とかどうでもよくなってくるレベル。
ヘンリーも格好いいのだけど、このひとの夢の世界に対する執着は異常ですし。あれはやっぱり現実世界での自分に無力を感じているのが背景にあるってことなのだろうか。ううむ、しかしグレイソンが大活躍したせいで視野の狭さまでバレてしまったのがメインヒーローとして惜しまれますね・・・・・・

グレイソンは最後まで「頼りになる兄」のポジションにいてほしいなぁ。でもエミリーとはよりを戻さないでほしい。

 

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