異世界迷宮の最深部を目指そう11/割内タリサ


異世界迷宮の最深部を目指そう 11 (オーバーラップ文庫)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2018年8月刊。
迷宮から地上に舞台が戻る第11巻。
はぐれた仲間たちの1年間が語られるのだけど、なんかいつもよりコメディ分増し増しだったような?
カナミの胃壁を考えると笑えない・・・・・・と思いつつめっちゃ笑えて楽しかったです!

☆あらすじ☆
――千と一年越しの告白。
迷宮から地上への脱出を果たしたカナミ、ライナー、ティティー。
散り散りになった仲間達の足取りを追って辿り着いたフーズヤーズは、すっかり様変わりしていた。
かつて親交を深めた人々と言葉を交わし、そしてカナミは最愛のひと、ラスティアラと再会を果たすが、とある理由から同行を拒否されてしまい――。
「さよならだね」
千と一年越しの再会と決別が繰り返され、互いにもつれゆく関係性の中で、カナミが取る道は。
【運命】に抗う異世界迷宮ファンタジー、第11巻!

以下、ネタバレありの感想です。

 

ティティー、ライナーと共に地上への帰還を果たしたカナミ。
とりあえずまずは仲間たちと合流しよう!ということで地上での行動を開始。しかし、かつての仲間たちはバラバラになっていてーー というわけで仲間を回収する旅が始まる第8巻でした。

 

1年の間にヤンデレハーレムがギスギス状態になっていてびっくり。
南北の争いとか「統べる王」との連戦連敗とかラスティアラの思惑とか、1年間の間に積み重なった様々な事情によるというのは重々承知の上で言うけれど、カナミがいないとこんなに脆いんだなって思いました。ヤンデレたちの絆の要はカナミひとり。なるほど理解した。
スノウが必死に仲を取り持っていたのは意外だったけれど(1年間のスノウの活躍っぷりにかなり好感度あがった)、それでも再会時の彼女を見るにかなり無理をしていたようですし。
ううむ、カナミがいると容赦なく彼の胃を攻撃し、カナミがいないとまとまらない。なんて不安定なんだ。これぞヤンデレ。

 

そんな不安定な女の子たちばかりタラシ込んできたくせに、当のカナミは一途っていうのが・・・・・・もう。そういうところだぞ!
ラスティアラへの勢いだけの告白シーン、「ついにキターーー!!(歓喜)」「このタイミングとか大丈夫ーーー!?(恐慌)」が同時に心を占めてテンションめっちゃ上がりましたw
さすが決めるときは決める男!そして、結局は決めきれないヘタレみもカナミらしい・・・・・・
頑張って告白したのにラスティアラにはバッサリお断りされ、酒場では爆笑され、ライナーには「よく分からん恋愛観」とドン引きされ(「こと恋愛に関して、ジークは異常すぎます、というか、下手くそです。あそこまで重症だったとは、思いませんでした・・・・・・」には草しか生えない)、相変わらず世界がカナミに優しくないよ。不憫だよ。みんな、失恋男はもっと取扱いに注意を・・・・・・主人公、ハートぼろっぼろで泣いてるやん!
にしてもカナミさんの執着も結構ヤンデレみ入ってますよね。良いと思う。

 

まぁ、そういう経緯でカナミの『失恋旅行』(このティティーのセリフ、ほんとめちゃくちゃ笑った)が始まるわけです。
いや、他の仲間と合流しつつアイドや「統べる王」に会いに行く旅なのだけど、「失恋旅行の始まりじゃの!」「できるだけ早く出発して、できるだけ早く帰ってきて、もう一度『告白』をやり直したい」っていうくだりが強烈に印象に残りすぎている。ほんと何しに行くんだ君ら!

 

めちゃくちゃ笑える呑気な(一部傷心な)旅立ちを迎えたカナミ。
ライナーが離脱したのは寂しかったけれど、ティティーとの珍道中はひたすらに賑やかで、読んでいてすごく楽しかったです。
なんかダメ姉と苦労性の弟っぽい雰囲気が良いんだよなぁ。ティティーに対するカナミの扱いが雑すぎて(逆もまた然り)、その遠慮ない距離感が心地良い。
しかしこいつらの中二センスに対するツッコミ不在なのは由々しき問題かと。ライナー戻ってきて!

あと、ティティーって、子どもっぽい振る舞いでカナミを困らせつつも、ヒロインレースからは一歩引いた立ち位置で姉ムーブ出してるところも良いです。
包容力あるけどバブみまではいかない「姉」って感じ。「母」はライナーかな(お小言メモを思い出す)

 

ヒロインレースといえば、新キャラ吸血鬼のクウネルちゃんが言った「自殺も同然のレース」って表現がその通りすぎて同情。
「千年前の嫁」とか「告白」のことをティティーがスノウにぶちまけた瞬間に背筋が凍ったのはカナミだけじゃないでしょ?私もゾッとしたよ!
カナミが一途なのは良いけど、このタラシまくって出来上がったヤンデレハーレムはどうなるんだろう。
ラスティアラがヒロイン全員にカナミへ告白させて残ったものが運命みたいなことを言ってて鳥肌でした。なにそれ蠱毒かな?控えめに言って地獄でしょ。
もしもハーレムエンドになったら、それって多分バッドエンドなんじゃ・・・?良くてメリバだ。ふふふ。楽しみ。

 

あーーー、ラスティアラが目指す「再誕」とか「魔人化」とか「代償」の普及とか、厄ネタ満載なところも気になるのにカナミの女性関係しか感想書いてないーーー!

勿論、アイドとの戦いや千年前を巡る様々な展開も楽しみです。次巻も期待!

 

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