第三王子は発光ブツにつき、直視注意!/山田桐子


第三王子は発光ブツにつき、直視注意! (一迅社文庫アイリス)
第三王子は発光ブツにつき、直視注意! (一迅社文庫アイリス)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★☆
2017年8月刊。
めちゃくちゃ笑った〜!
他者のオーラが見える貧乏貴族令嬢と、好きな子はいじめたい派な第三王子の宮廷ラブコメディ。
自称警戒心強めな性格のヒロインが周囲の人間を次々とたらし込んでいくお話です。心の壁などオーラの前には紙の如し。
向かうところ敵なしのタラシっぷりですが、本人には全く自覚がなく、それがまた愉快で楽しい作品でした。
あと、ロマンチストをこじらせたヒーローとの噛み合わないラブコメにもひたすら笑ったw ツッコミが追いつかないけど本人たちが幸せならそれでいっかー!
糖分も十分あるし、たくさん笑えたしで大満足です。これは今後も楽しませてくれるシリーズになりそう!

☆あらすじ☆
人のオーラが見える貧乏伯爵令嬢のリナ。彼女はある日、第三王子ジルベルトの婚約者を決める夜会に強制的に参加させられることに。場違いだし、王子をちらっと見たらさっさと帰ろうと決意した矢先……。
なんですか、あれ! オーラが眩しすぎて目がつぶれる!?
絶対に関わりたくないっ――と思った翌日、どうして挨拶すらしていない私が王子の婚約者候補になってるんですか!?
オーラが見える貧乏伯爵令嬢と(オーラが)眩しすぎる王子の王宮ラブコメディが短編つきで書籍化!

以下、ネタバレありの感想です。

 

お人好しで騙されやすい父を護るため、人間観察を頑張った結果、オーラによって他者の性格を把握できるという特殊能力を手に入れた伯爵令嬢リナ
第三王子のお嫁さん探しの招待状が届いたことから仕方なく王宮に出向いたリナは、そこで眩しすぎて直視できないほどのオーラを放つ第三王子・ジルベルトに出会うのです。

 

サブタイの「発光ブツ」の意味がわかるシーン、ジルの顔面部分が白く塗りつぶされててめちゃくちゃ笑いましたw
その次の挿絵でも画面から切れてるし、オーラをOFFにできる眼鏡がなかったら最後まで読者は表紙でしかジルの御尊顔を拝すことができなかったのでしょうか。それはそれで面白かったような気がする。

 

それはさておき。

 

珍獣枠でお后候補に選ばれた結果、能力がバレ、人間警報機として雇われることになったリナ。
王太子と第三王子をめぐる王位継承争いにも巻き込まれたリナは、(ついでに隣のジルからはやたらとからかわれるし)日々いっぱいいっぱいの心境で王宮生活をおくる羽目になるのです。
王位継承トラブルについてもジルとリナのラブコメについても、ユーモアたっぷりに描かれるため、リナの語り口を読むだけでも楽しめました。

むしろリナの語り口が面白すぎてずっとニヤニヤしてるか笑ってるかのどちらかだったような?
最初はですます調の地の文を苦手に感じていたのだけど、楽しすぎてあっという間に慣れましたし。
政敵の王妃と立ち向かうシーンでも、リナは表面上の言動ではなくオーラで人を判断するからあっという間に化けの皮を剥いでしまうからストレスフリー。
彼女にとってよく分からない人間って、本当に眩しすぎて直視できないジルだけなんだなぁ・・・・・・それが面白くもあり、ジルにとっては不幸でもあり。

 

他とは勝手が違うジルに戸惑うリナと、リナのとぼけた性格に振り回されるジル。
ふたりの噛み合わなさが面白くて面白くて。
特に好きなのはアイコンタクトのシーンです。リナの視線を受けてジルが「心得た!」みたいな顔して頷くあそこ。何を!?何を心得たの!?!?ってめちゃくちゃ笑ってしまいました。
あと、共同戦線宣言のシーンも楽しかったなぁ。めちゃくちゃロマンチックなんだけど見た目は完全に百合という。ほんと締まらないなぁ、ジルさん笑

 

ジルといえば、あのネックレスのプレゼントの仕方にツッコミ入れたくて仕方ないのだけど。
だってさぁ、普通、宝石をあめ玉でコーティングしてしゃぶらせる!?
リナがネックレス(のトップ部分)をペロペロする姿もなんとも言えない気分になったけど、「私のよだれでべとべとなんですが・・・・・・」のくだりはお腹痛くて死にそうでした。
なんかこう、ジルってロマンチストをこじらせて空回りするシーンが目立ったような?
山登りプロポーズも相手がリナだったから良かったけど、これ、他の貴族令嬢だったら途中でドン引きされてたんじゃ・・・・・・
そのプロポーズも、せっかくキメキメでやり遂げたのにリナはダメ出ししちゃうし、もうなんか、お前らほんと噛み合ってないというか、一周回ってお似合いだよ!!って感じでお手上げです。末永く幸せになって。

 

リナとジルのラブコメがとにかく笑えてよかったし、他のキャラも楽しい人ばかりでした。
妃候補あらため「応援し隊」の女子会メンバー、すごく好きなんですよね
欲を言えばリナが一人ひとりタラシていく様子をもっと詳しく読みたかったかなぁ。
でもリナはオーラを見て付き合って良い人かダメな人か最初に判断してるわけで、そう考えるとあっさりタラせるのも分からなくもない?
うーん、でもやっぱりここの駆け足は勿体なかったです。

 

あと、ラスボス然としていた王妃さまのキャラも最高でした。
言葉よりも態度よりもオーラが雄弁に心を語るっていうの、すごく萌えを感じます。ツンデレ姑かわいい。
未だに王太子からの誤解がとけてないっぽいのが気がかりですが、そこはまぁ、時間が解決していくのかな?

 

話はとても綺麗に終わっていますが、2巻3巻と続いているんですよね。
続きも楽しみです。

 

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