浅草鬼嫁日記5 あやかし夫婦は眷属たちに愛を歌う。/友麻碧


浅草鬼嫁日記 五 あやかし夫婦は眷属たちに愛を歌う。 (富士見L文庫)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2018年8月刊。
鬼夫婦の眷属たちにスポットが当てられる回。
日常回なのだけど、眷属たちが夫婦の前世に懐かしみながら今世の二人を愛しむため、なんだか無性に切なくなりました。
この穏やかな日々が続けばいいのに・・・・・・なんて願ったら、そりゃあ、うん、フラグでしょうよ。

☆あらすじ☆
時を超えても変わらない、元「最強の鬼嫁」夫婦と眷属たちの賑やかな日々!
浅草で暮らす真紀の周りには、前世である茨木童子の眷属たちが集いつつあった。長い時を経て再会した彼らとともに、今世でもあやかし事件を解決していく真紀。そんな折、浅草を守る七福神に異変が起きたようで……?

以下、ネタバレありの感想です。

 

世間はバレンタインデー。
真紀の秘密を馨が知ったことで、今世での新たな関係を築こうとする二人にとっては、少し雰囲気が変わるイベントとなりました。
真紀ちゃんに横恋慕する少年登場でソワソワする馨の姿が可愛くて可愛くて(笑)
これだけ強い運命力を見せつけておいて!と思いつつ、ヤキモチは恋愛モノの華なので大変美味しくいただきました。

 

しっかし「お付き合い」の段階を踏むとはなー。
おそらく大半の読者は「夫婦」としてしか認識していない二人だけに、「恋人」気分をどんな感じで楽しんでいくのかワクワクします。
でもまぁ彼氏彼女といいつつ夫婦ムーブすごいんでしょ??とは思っているけども!

 

夫婦が恋人になる一方で、今回の話は前世からの眷属たちにスポットが当てられることに。
茨木童子の眷属も、酒呑童子の眷属も、どちらも主君と伴侶をセットで幸せにしようと陰ながら奮闘していて、それがもう愛しいやら切ないやら。
前世の悲劇をかみしめながら、今世こそはと決意するあたりとかね。

 

特に熊と虎の姉弟が健気で好き。
主君に似ているのか、想いは強いけれどカラッとした忠誠心が素敵です。
それに比べて茨姫の眷属の方は、想いが割とじめっとしているような(ミカはそうでもないど)。
誰に似たんだ?夫婦の幸せを祈る気持ちはあれど、そこに茨姫個人への強い執着がみえるのがなんとも。正直こういうのも好き(笑)

 

なかでも印象的なのはスイのモノローグかなぁ。
茨姫との馴れ初めにはびっくりしました。お前が元凶、もとい、恋のキューピッドだったのか!
先に見つけたのは自分なのに・・・というじっとりした独占欲や執着って、割と今のスイからも漏れてる気が。
馨にちょくちょく口撃しかけてるところとか。真紀が好きな相手だから認めてるんだぞ?っていう雰囲気をそこはかとなく感じる。保護者目線すごいですよね、スイ。

 

そんなスイが大変なことになって次巻に続いた第5巻。
こんな引きなのに続きは来春とか、そんな殺生な。

他にも色々気になることが多いので続きがとても楽しみです。
未だに明かされていない「馨の嘘」。そして浅草のあやかしを脅かす狩人と「ライ」と呼ばれる男。
気になることは山盛りで、思惑が見えてこない叶先生の動きにも目が離せません。

しかし茨木童子と酒呑童子に因縁ありそうな「ライ」って、なんだか一人心当たりがあるような・・・?

 

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