ロード・エルメロイⅡ世の事件簿8 case.冠位決議(上)/三田誠


ロード・エルメロイII世の事件簿 8 「case.冠位決議(上)」 (TYPE-MOON BOOKS)
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評価:★★★★☆
2018年8月刊。
最終章スタート。
時計塔そのものが舞台となり、いよいよ物語が大詰めを迎えています。
しかしやっぱり怖いな時計塔。

☆あらすじ☆
「君の人生を、最も輝かしいものに捧げたまえ」
不気味に蠢動するハートレスの足跡を辿るべく、調査していたエルメロイII世とグレイのもとにもたらされたのは、『冠位決議』の知らせであった。
何人もの君主と代行たちが集まるという会議に、無論エルメロイII世も召集されることになる。しかし、このたび掲げられた問題は、貴族主義派、民主主義派の双方を揺さぶり、魔術協会全体を混乱に陥れる陰謀の渦だった。
時計塔の地下に広がる大迷宮と、その生還者。
謎の、連続失踪事件。
そして、いずれ劣らぬ時計塔の支配者たち。
『ロード・エルメロイII世の事件簿』、最後の舞台の幕がいま開く――

以下、ネタバレありの感想です。

 

様々な場所に出向いてきたエルメロイⅡ世の物語は、最後にしてようやく時計塔を舞台とすることに。

時計塔の地下のさらに地下にある大迷宮・霊墓アルビオン。
その再開発を巡り、やがて幕を開く時計塔君主たちの冠位決議。

そこに巻き込まれるエルメロイ2世は、敵対するハートレスの元弟子たちの連続失踪事件に気づきーー という、最終章にふさわしい盛り上がりを予感させる上巻でした。

 

まず舞台設定がめちゃくちゃワクワクさせるんですよねぇ。
あとがきにFGO4章のことが書いてあったけど、地下の話ってなんだっけ。マシュたちが戦ってる横でアンデルセンが本を読んでたシーンのことだっけ(うろ覚えがすぎる)
霊墓アルビオンや生還者についてはまだ謎が多いけれど、そこについては下巻を大人しく待つしかない
ミステリー仕立てなストーリーもまだまだ謎掛けの段階ですしね。

 

それでも今回は冠位決議を巡るルメロイ兄妹の決死の綱渡りの緊張感が素晴らしく、とても読み応えありました。
兄が苦境に顔を歪める姿は愉悦だけど、それはそれとして私もヤバイなー・・・と冷や汗たらたらなライネスが面白すぎてw
歪んだ性癖も時と場合によるのだなぁ。それだけ今が非常事態なわけですが。
君主同士の腹の探り合いは一瞬の油断も許さず、わずかなミスも命取り。そんな緊張感がひしひしと伝わってくるようでした。
今でこれなら本番の冠位決議ではどうなるんだろう。Ⅱ世の胃に穴が開くくらいで済むのかな?

 

そして、謎だらけの本編の最後の最後に落とされた爆弾が、本当に、本ッッ当に!恐ろしいのですが!!
ハートレスの目的がそれなら、わざわざ「フェイカー」なんてエクストラクラスを作った理由も納得できるし、これまでの話の総決算としても構成の妙に震えます。でもそれはそれとしてウェイバーくんの精神状態が心配だよ!
なんか、(私の勝手な予想だけど)「でも結局は会えないんだろうな」とも思えて、期待させておいて裏切られるかもしれな彼の心境まで想像してしまうんですよね。苦しくて辛い。それとも、少しでも会えたりするのかな・・・・・・

 

「ロード・エルメロイⅡ世」ではなく「ウェイバー・ベルベット」としての本音が溢れ出し、更に鏡写しのような存在まで目の前に現れて。
この物語の果てにⅡ世がどんな答えを見つけるのかも気になります。
ああ、しかし、自分の才能と自分の理想が乖離していることに藻掻き苦しむⅡ世をみていると、ライネスじゃなくてもゾクゾクしてしまうような・・・・・・そのままの君でいてほしい的な・・・・・・
ハートレスとの対決は、Ⅱ世の今後の人生にどんな影響を与えるのだろうか。

 

下巻がとても楽しみです。

 

それにしても、そのままの意味でしかないのは重々承知の上なのだけど、「君がいないと、死ぬ」ってホント殺し文句すぎですよ!

 

余談:emiyaの文字が出てきたけれど、これって切嗣の父親のことですよね。ここであえて出したことにどんな意味があるんだろう。
Zeroはアニメしか見てないのだけど、そろそろ積んだままの原作小説を読まなければ・・・!

 

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