アルビレオ・スクランブル/宇枝聖


アルビレオ・スクランブル (電撃文庫)
アルビレオ・スクランブル (電撃文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2018年7月刊。
「極限生物」と呼ばれる謎の敵と戦う近未来ロボットラノベ。
場面転換や視点切り替えの多さが個人的にネックとなり、少し読みづらく感じました。
教官モノとしてもロボものとしても、いまいち欲しい描写が足りない印象。
でもキャラと物語そのものは好みでした。
作中でスッと差し込まれるカップルのイチャラブパートが非常に美味しかったですし。
この巻は物語の方向性が掴めず難儀したけれど、ラストの展開的に次巻はもっと楽しく読めそうな気がします。というわけでシリーズ化希望!

☆あらすじ☆
そうして世界は救われた。
だが友よ、君の戦いはまだ、終わっていない――。
人類とは相容れぬ極限環境に生じた、現生生物全ての天敵=「極限生物」との「戦役」を脱した世界。人類の英雄たる元・少年パイロット、若松疾風は……戦後あっさり引退して、人類復興本部食堂付き料理人に収まっていた。
乗り越え切れぬ傷を抱え、それでも笑顔を取り戻した彼を、しかし世界は放ってはおかない。再来する新種の「極限生物」。新たな才能を示す、まだポンコツのパイロット候補生たち。そして何より、彼の引退を笑って見送り、最前線で戦い続ける愛すべき人。すべての状況が、彼の帰還を、待っている。
傷を抱えた英雄がそれでも立ち上がるとき、全ての戦況は覆る――!?
伝説の続きが、始まる。

以下、ネタバレありの感想です。

 

舞台は西暦2055年の日本。
海底火山の大規模噴火と共に現れた『極限領域生物群』を前に、人類はベゼル・キャリバーと呼ばれる人型巨大兵器で戦い続けていた。
物語は、元パイロット現食堂のお兄さんな若松疾風、彼の恋人である現役エースパイロット・霞目吹雪、落ちこぼれパイロット候補生・垂井一美刈巣まりえを中心に、人類と極限生物との戦いを描いていきます。

 

一応、主人公は疾風になるのかな?
ただ、少し群像劇風に描かれているんですよね。確固とした中心人物が分かりづらいというか。
場面の切り替えも唐突だし、時系列も途中でふらっと飛ぶから混乱しました。
文章自体が読みにくいわけじゃないのだけど、個人的には話の流れが掴みづらい作品でした。

 

あと、展開が遅いかなぁ・・・・・・
100頁すぎても話が動かないし、かと言ってERとの戦闘描写に尺が割かれているわけでもない。
むしろ戦闘描写はラストの戦いを除けばあっさりしていたように思います。もう少しロボが躍動的に戦うところが見たかったな。

 

ただ、中盤になると疾風が一美とまりえを指導するという、いわゆる「教官もの」の体裁が整い、そこから少しずつ物語が面白くなっていきました。
疾風のスパルタ訓練パートは楽しかったです。まぁ、なんだか指導シーンよりも訓練後の餌付けの方が印象に残ってるような気もするけれど笑
ぶつぶつ文句を言いつつ成長する落ちこぼれと謎の覆面教官の掛け合いは良かったです。

 

この師弟関係もそうだけど、全般的にキャラクターはとても好みでした。
特に疾風と吹雪のカップルは私の好みストライク!同棲2年目っぽい感じの付き合いに慣れた雰囲気にとてもニヨニヨしました(実際に同棲はしてないんだっけ?)
吹雪の素直デレの破壊力が素晴らしいんですよね〜
そんなにイチャイチャシーンが多いわけじゃないのだけど、照れずにラブラブしてるのがすごく可愛いかったです。

 

キャラは良かっただけに、全体的に話が散らかってるように感じたのは本当に惜しかったなぁ。
教官要素にしても、疾風の復活にしても。
疾風の再起を喜ぶために、もっと過去エピが読みたかったかも。何をどう乗り越えたのかいまいち分かりづらく感じたので。

 

エピローグの雰囲気的に教官モノとして続くのでしょうか。
世界観も掴めたし、次巻はもっと楽しめる気がします。期待!

 

スポンサーリンク
 
0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。