不死者と暗殺者のデスゲーム制作活動/麻宮楓


不死者と暗殺者のデスゲーム製作活動 (電撃文庫)
不死者と暗殺者のデスゲーム製作活動 (電撃文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2018年7月刊。
死なない身体をもった少年と殺人衝動を抱えた少女の奇妙な日常を描いた物語。
デスゲーム要素は期待から外れてしまったけれど、ボーイ・ミーツ・ガールな青春小説としては悪くない作品でした。
綺麗に終わっているから読み切りかな?

☆あらすじ☆
臥宮生斗は、三年前に結んだ『契約』の代償として何度も死のリセットを繰り返し不死身の身体を持つ、平凡な高校生。
いつもと変わらぬ放課後、その子は突然現れた。
「彩夢咲レオナです。わたしのために、死んでくれますか?」
両親を早くに亡くし、幼いながらも暗殺を生業とした一族の当主となったその少女は、先祖の代から続く『呪い』によって日常生活に支障が出るほどの殺人衝動に悩まされており「不死身」の生斗に依頼をしたらしいのだが――!?
『契約』によって数奇な運命を辿る二人の、殺し殺され合う禁断のデスゲームラブコメ!

以下、ネタバレありの感想です。

 

3年前の事故で超常存在と契約し、不死者となった少年臥宮生斗
突如現れた謎のメイドの依頼を受けて向かった洋館で生斗を待っていたのは、暗殺一家の当主として呪われた殺人衝動を抱える少女・彩夢咲レオナだった。
暗殺家業を続けるつもりはなく、人を殺したくないというレオナ。
彼女の殺人衝動を発散させるため、生斗は毎日レオナに殺される契約を結ぶことになるのです。

 

この契約が遂行される中で、不死者を殺しても死なないんだから殺人衝動収まらないじゃん!→よし!デスゲーム形式で殺せばいいんだ!という流れになるのだけど、正直言ってこの理屈はよく解りませんでした。
結局「死なない」ということが問題なのに、直接的とか間接的とかで話が変わるの?
説明はあったけれど疑問は解消されず、引っかかってしまいました・・・・・・

 

まぁ、そういうわけで(?)、協力してデスゲームを作ることになる生斗とレオナ。
このデスゲーム作りに協力者を引っ張り込む理由もよくわからないんですよね。事情が事情なのに一般人混ぜるの?っていう。
しかも協力者と具体的にどんなデスゲームを作ってるのかもよく分からず、なんとも微妙な気持ちで中盤過ぎまで読み進めていました。

 

せめてデスゲーム制作過程はもっと見せてほしかった。
「レオナのために死ぬ(けど死なない)」という緊張感と悲壮感がないのは、不死者仕様だから仕方ないのかもしれないけれど。
それでもタイトル的に「制作活動」には期待していたんですよね・・・・・・描写がほとんどないのはいかがなものか。

 

とはいえ、終盤のデスゲーム本番自体は面白かったです。
ずっとほのぼのした空気が漂っていた物語だけに、最後の最後にデスゲームらしい緊迫感を味わえたのはギャップもあって楽しかった。
なんとなく海外サイコスリラー映画のような展開でワクワクしましたしね。
そのくせグロ控えめだったのは私に優しいなと思ったりw

 

紆余曲折を経て、それぞれの問題を解決することができた生斗とレオナ。
綺麗に終わっているから単巻ものかな?

個人的には生夏の扱いの中途半端さが気になったけれど、主役2人の物語としては綺麗にまとまっていたと思います。たぶん。個人的にはもう少し過去エピ掘り下げてほしかったけれど。
デスゲーム要素は正直微妙だったものの、生斗とレオナのラブコメとして読めば割と楽しかったんです。大事なところで噛んじゃうレオナが可愛い。

 

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