最強同士がお見合いした結果/菱川さかく


最強同士がお見合いした結果 (GA文庫)
最強同士がお見合いした結果 (GA文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2018年2月刊。
敵対国の「最強」同士が、両国の同盟の条件としてお見合いに挑むラブコメ・ファンタジー。
「最強の恋愛弱者による、国を賭けたお見合い」というフレーズが印象的でした。その通りの物語ですね!
恋愛に関してはポンコツで、絶妙なシンクロ率でお見合いをぶち壊していく二人の最強のお見合い大作戦が楽しい作品でした。
あと、二人が口にする「最強」の意味がとてもエモくて私好みなんですよね。こういうカップルにほんと弱いんだ。

☆あらすじ☆
『凄まじい殺気と魔力、まさかこの機会に俺を暗殺する気か!?』
『開始早々の斬撃!? この緊張を恋のドキドキと勘違いさせる気ね!!』
エスキア国最強の剣士≪獄炎帝≫ことアグニスは、仇敵イグマール国最強の魔術師≪氷結姫≫レファとお見合いをすることになった。
だが二国が講和するキッカケのはずのお見合いは、実際は相手の最高戦力を籠絡して取り込むための化かしあいだった!?
しかも何度お見合いを重ねても事態は進まず、会場を焦土に変えるばかり。
そう二人は戦場では最強だが、恋愛方面ではまったくのポンコツだったのだ!
国家の命運を背負った二人の最強は果たして幸せな結末に辿りつけるのか!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

長年いがみ合ってきたエスキア共和国とイグマール王国。
しかし急速に勢力を拡大するギルガンディア帝国を脅威に感じた二国は、帝国に対抗するため同盟締結に動き出す。

その同盟の条件こそ、両国の有する最大戦力である『獄炎帝』アグニスと『氷結姫』レファの婚姻成立。
1年のお見合い期間を経て婚姻が成立しなければ同盟は破談であるとする一方、相手方の最大戦力を取り込むため、アグニスとレファにはそれぞれ「お見合いの過程で相手を籠絡せよ」という密命がくだされるのだった――・・・!

 

というシリアスなのかコメディなのか・・・・・・いやコメディですね!という設定の本作。
要するに、「最強」の名を誇りつつも恋愛経験ゼロの二人が、それぞれのブレーンからアドバイスを受けながら、相手を籠絡しようと四苦八苦する、というストーリーなのです。

 

恋愛に関してポンコツすぎるアグニスとレファ。
そんな二人だけに「どうにか籠絡されずに籠絡せねば!」と必死にお見合いにのぞむのだけど・・・・・・これがまた全力の空回りで笑いましたw
事前に練っていた作戦を遂行し、相手の行動の裏を読み、そうして互いに明後日の方向に全力で転がる結果、何度もお見合いをぶち壊す。
なにこのポンコツたちかわいいな!
ポンコツ×ポンコツの相乗効果とシンクロ率がとても素晴らしかったと思います。ニヤニヤした〜w

 

あまりにも頼りない二人を支えるブレーン役の二人も良いキャラクターをしていたと思います。
特にレファとロゼリーヌの掛け合いはテンポ良くて好きだったなぁ。
ポンコツお嬢様と慇懃無礼侍女って感じで。ロゼリーヌにチクチク言われたり遊ばれたりして涙目のレファ可愛い。
というか、レファの可愛さを一番引き出せていたのはロゼリーヌだったような?

 

ラブコメなお見合いパートが描かれる一方で、次第に見えてくるのは「最強」2人の国内での不遇な立場。
シリアスが意外と重いんですよね・・・・・・
アグニスの刻印の話は上手く美しい兄妹愛のオチがついたけれど、レファの事情は悲惨すぎて言葉がない。

でも、そんなレファの心を支えたのが、かつて交わしたアグニスとの約束っていうのがエモさ満点で最高でした。
2人がこだわる「最強」の言葉に重みを感じます。
時に背中を預け合い、戦場で並び立てるカップルかー。あ〜〜好き〜〜〜

 

ただ、この過去をギリギリまで隠したかったからなのか、お見合いパート内でレファとアグニスの絡みが思ったより少なかったのは残念でした。
いやポンコツに絡まってはいたのだけど。そういうのじゃなく、素直な心の交流的なシーンは予想より少なかったかなって・・・!
それぞれが相手を意識していたのは伝わったんですけど、私はお祭りシーンみたいなのをもっと見たかったな〜〜(ないものねだり)

 

まぁでも既に2巻が発売しているので、そのへんは続きに期待します。
両国内の陰謀も、帝国の動きも、色々と気になる伏線が置かれていますしね。

引き続き2巻を読みたいと思います。

 

スポンサーリンク
 
0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。