真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました/ざっぽん


真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました (角川スニーカー文庫)
真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました (角川スニーカー文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★☆
2018年6月刊。
RPGに登場する「途中で離脱する仲間」を主人公としたスローライフ・ファンタジー。
勇者パーティーを追い出され辺境にやってきた主人公が、元ツンデレお姫様と一緒に薬屋を開業する物語です。

もうね、この作品の主人公とヒロインの関係が好きすぎて好きすぎて好きすぎて・・・!(震)
ツン期の終わった元ツンデレヒロインが可愛すぎました。
押しの強さがツンではなく素直なデレ方向に発揮されると愛しさしか生まれない(拝)
このカップルの「互いの気持ちを理解した上で、あえて遠回しな表現で今の距離感を楽しんでいる」雰囲気に、私はどこまでも転がり続けるのであった・・・・・・

幕間で描かれる「勇者パーティで戦っていた頃」のエピソードも面白かったです。
スローライフものってあまり読んだことがなかったのだけど、この幕間のおかげで予想以上に物語に緩急があったんですよね。楽しかった〜
ほのぼのした日常の影に描かれる殺伐とした世界観も気になるところ。
今後も期待したいシリーズです!

☆あらすじ☆
追い出されたから辺境でスローライフを始めよう!
「君は真の仲間ではない――」
最前線での戦いについていけなくなってしまった英雄・レッドは、仲間の賢者に戦力外を言い渡され勇者のパーティーから追い出されてしまう。
「はぁ、あんときは辛かったなぁ」
レッドが抜けた事で賢者達が大パニックになってるとは露知らず、当の本人は辺境の地で薬草屋を開業しようとワクワクした気分で過ごしていたのだが……
「私もこのお店で働いていいかな? 住み込みで!」
突如かつての仲間であるお姫様が自宅まで訪ねてきて!?
追い出された英雄は第2の人生で報われる――。お姫様との幸せいっぱいな辺境スローライフ開幕!!
レッドとリットの出会い、そして二人の新たなスローライフを描いた大ボリューム45000字の【書き下ろしエピソード】を新規収録!
「小説家になろう」四半期累計総合1位の超ヒット本命作が、大幅加筆にて遂に文庫化!!

以下、ネタバレありの感想です。

 

RPGに出てくる「序盤のお助けキャラであり、途中で離脱する仲間」という役割を与えられた主人公ギデオン改めレッド
離脱のタイミングをスルーして旅を続けた結果、仲間たちとの実力差が浮き彫りになったレッドは、ついに仲間である賢者アレスに「君は真の仲間じゃない」と追い出されてしまい―――

 

この序盤の流れ、つらすぎました・・・・・・特に「君の装備はこちらが手に入れたものだから、出ていく前に全部置いていってね」っていうくだり。
お、覚えがある・・・!私も離脱する仲間の装備を毟り取ったことが、ある!(某ゲームで)

 

まぁそんなわけで、本作は「離脱する仲間」のその後を描いた物語なのです。

 

妹である勇者ルーティを心配しつつも潮時を悟ったレッドは、流れ着いた辺境の地ゾルダンで薬屋として生きていこうと決意。
そこに現れたのが、「かつて一時的に共闘するもパーティーには加入しなかったお姫様」である冒険者リット
素直な好意を寄せるリットに絆され、レッドは彼女と二人仲良く薬屋を営んでいくことになるのです。

 

このレッドとリットの関係が素晴らしく私のツボを押さえてて・・・・・・

 

まず「レッド」っていう偽名がリット由来ということに1ポイント。ツンのエネルギーをデレに全振りしたリットの可愛さに10ポイント。ツン期の思い出を語られて恥ずかしがるリットの可愛さに100ポイント。シングルベッドを選んだレッドに「ヘタレ」って笑いつつ顔を赤くするリットの可愛さに1000ポイント。「レッドと一緒になれて嬉しい」ってボソボソ伝えるリットに「今の言葉、一字一句記憶したから」って返したレッドに10000ポイント。しれっと蜂蜜酒を一緒に飲もうとしたリットに100000ポイント。琥珀のブレスレットのくだりで1000000000000000000ポイントーーーーーーー・・・!!!

 

なんかもう加点方式で評価するとエラいことになっちゃいますね!
改めて振り返ると超イチャイチャしてるなこいつら!!!

 

この二人のイチャつき方って個人的に新鮮だったんですよね。
大人びた落ち着きがあるんだけど、好意が溢れ出るような浮かれ方もしていて。
「ツン期の終わった元ツンデレ」ってこんなにも良さみが深いものなのか。
登場時から好感度カンストヒロインなのに、リットの言動には過去から続く恋心の積み重ねを感じるんですよ。そこが良い。
リットほんと可愛い〜〜〜めっちゃ好きですこのヒロイン。

 

地元住民と交流したり、薬屋を開業するために奔走したりと、平和な辺境で普通の暮らしを送る二人の姿はまさしく「スローライフ」。
一方で、レッドが勇者のパーティにいた頃の戦地での過去も描くため、意外と緊迫感を味わえるところも良かったです。
この過去の話をメインで(もしくは外伝的に)読んでみたい気もしたけれど、そうすると「スローライフ」から話が変わっちゃうかな。
魔王との戦いについては今後も断片的に描かれていくのだろうし、そちらも楽しみにしたいと思います。

 

それと気になるのは本作の世界観。
基本的にゲーム的な世界観なのだけど『加護』の設定はなかなか面白いと思うんですよね。
与えられた『加護』に人格が引きずられるとか、非戦闘系ですら『加護』のレベルを上げるために殺し合わなければならないとか。
ほっこりした日常が描かれるなかでの、「この世界は戦いに満ちている」という一文の冷たさが印象的でした。

 

代償がエグい『勇者』の加護をもつルーティのことも気になります。
誰かアレスに鉄槌を・・・とか思ってたら既に鉄拳制裁済みだったかー。その鉄拳制裁ですら奇跡に等しい所業だったとか、ルーティの精神状態が怖すぎます。
なんだからなぁ。この世界の神様、意地が悪そうっていうか、裏がありそうというか。

 

色々と気になる点が多い作品なので続きが楽しみです。
まぁレッドとリットのいちゃいちゃ同棲生活が読めるだけで私は幸せになれそうだけども!w

2巻は秋発売予定ということなので、今からとても待ち遠しいです。

 

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