好きって言えない彼女じゃダメですか? 帆影さんはライトノベルを合理的に読みすぎる/玩具堂


好きって言えない彼女じゃダメですか? 帆影さんはライトノベルを合理的に読みすぎる (角川スニーカー文庫)
好きって言えない彼女じゃダメですか? 帆影さんはライトノベルを合理的に読みすぎる (角川スニーカー文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★☆☆
2018年6月刊。
普段は無口な帆影さんがブッ飛んだラノベ論を展開していくディスカッション・ラブコメ。
キャッチコピーの「無言の『好き』に萌え死に必至!?」には途中まで首を傾げていたのだけど、最後まで読んで無事に死にました。
ところでこのあらすじ、正しいっちゃ正しいんだけど何か違う気がするんだよなぁ。
WEB作家の友達と喧嘩した妹のために、「ライトノベルって何が面白いの?」を追究する物語なので。
今回のテーマは「表紙」「ハーレム」「異世界転生」などなど。全てに渡ってぶっ飛んでます。
続刊すればロボ回も予定されているらしく、超気になるのでシリーズ化に期待します!

☆あらすじ☆
「恋人同士、ですか? よく解りませんが、それでよければ」
僕の彼女、帆影歩は少し変わっている。無口で無表情が基本な上に「人=哺乳類=おっぱい大好き」と、平然とトンデモ理論を語ってくる。さらに僕の足の甲を愛撫してきたり、入浴中の裸の画像を送ってきたり――って帆影?当初は清純派文学少女だったよね!? おかげでなぜか妹の映が心配?してきて、言葉責めに合うようになったのですが!?(妹よ、お前は何なんだ)
そんな帆影も“普通彼女”を目指してはいるらしく、参考にしているのは……ら、ラノベらしい?(なんか期待しちゃう)
彼女と妹と僕。ラノベを通じた不思議な三角ラブコメ開幕!!

以下、ネタバレありの感想です。

 

アニメやゲームが好きだけど、ライトノベルはあまり詳しくないオタク主人公新巻天太。
友人と喧嘩した妹・映から「ライトノベルって何が面白いの?」という深刻な相談を受けたことから、天太は漫研の友人と文芸部仲間であり彼女でもある帆影歩と一緒にライトノベルについて議論を重ねていくことになり――

というのが本作のストーリー。

 

「なぜラノベの表紙は女性キャラが胸を強調したものが多いのか」「萌えとは何か」「ハーレム構造に意味はあるのか」「異世界転生は現実逃避なのか」
私も少し思うことだったり、世間で色々言われたりするラノベに関する様々な疑問。
この謎にどんな答えを用意してくるのかと興味津々で成り行きを見守っていたのですが、予想の斜め上を駆け抜けるぶっ飛び具合にめちゃくちゃ笑ってしまいましたw
おっぱいは人類の本質であるとか、ね。「人類」と言いつつ男目線が強い気が?するような??
理路整然と(?)暴論を繰り広げていく帆影さんの姿はとてもパンチがありました。
その是非はさておき、人類史を紐解いたり生命の根幹を見つめたりと無駄に壮大なロジックに「な、なんだってェー!?」となりながら読むのが楽しかったですw
全てに対して肯定的に思考を深めていく方針だから読んでてストレスがないのも良かったなぁ。
異世界転生の話とか、その思考の転換は優しいなぁとしみじみしたり。

 

この帆影さん、ラブコメパートでも光るものを持っているヒロインでした。
天太の告白をOKするときの「よく解りませんが、それでよければ」という返事といい、普段の彼女からはイマイチ好感度が読み取りにくい。
常にフラットで、要所要所で(足ふみふみのシーンとか、ハーレム回後のヤキモチが滲んだ言動とか)好意が薄っすらと伝わってくる感じ。
それはそれで良いなぁ、萌え死ぬほどではないけど可愛いなぁとほのぼのしてました。

 

おかげで油断した。

 

ラストのあれは不意打ちですよ・・・!

 

恋愛方面ではネガティブ満載な「都合がいい」という言葉の底力をみた気分です。
「好き」って言葉を使わずにここまで惚気るとはやりおるな・・・!
ゆるゆる上昇していった帆影さんへの好感度は、最後の最後に爆上げとなりました。

 

あと、締めの一言が最高でした。
このセンス、好き・・・!

 

是非シリーズ化して、帆影さんの無言の好きを堪能させてください。もっと。もっとだ!
妹の友情話も悪くはなかったけれど、正直、あらすじで抱いた期待はやや裏切られた感じがあるので。
まぁ、本編のラブコメ分の薄さがエピローグの爆発力に繋がると考えると、これはこれで悪くないんですけどね?
でももうちょいラブコメラブコメしてる二人が見たいんだ〜〜〜〜!

 

スポンサーリンク
 
0

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。