完璧主義男に迫られています/桜川ヒロ


完璧主義男に迫られています (富士見L文庫)
完璧主義男に迫られています (富士見L文庫)【Amazon】【BOOK☆WALKER】

評価:★★★★☆
2018年4月刊。
ど・・・・・・ど・・・・・・どちゃくそ甘い―――・・・・・・!!!
戦慄の級甘々オフィスラブコメ。
脅威の行動力で迫ってくる完璧主義上司にドン引きしつつ、その意外な一面を知ることで心を揺らす干物OLの姿をコミカルに描いていく作品です。
全力で押し流す男と雰囲気に流される女の攻防という名のイチャイチャがすごい!
テンポ良く話が進むし、緩急の付け方も丁度良い。なにより、ベタベタなラブコメを全力で楽しませてくれる作品でした。面白かったです。

☆あらすじ☆
完璧主義上司と(実はズボラな)働き女子の、ちぐはぐ翻弄ラブストーリー!
陽菜は社内で“営業部の鉄仮面”と有名な完璧主義男・長谷川に告白された。だが彼の“完璧な将来計画”にある女性像と陽菜はかけ離れているらしく、彼から恋人改造計画を迫られて……って絶対付き合いたくないわっ!

以下、ネタバレありの感想です。

 

「営業部の鉄仮面」と呼ばれる同僚・長谷川薫に告白された主人公・卯月陽菜
告白にしては失礼な態度の長谷川に対し、何言ってるんだコイツ?とアッサリお断りするも、長谷川は脅威の粘りでアプローチを続けてきて――

 

脅威の粘りというか、脅威の行動力というか、普通にストーカーじゃね?という。

いやだって、告白を断った男がマンションの隣の部屋に引っ越してくるんですよ?怖すぎない??
将来計画ノートや「好きになる予定だった女性像」もドン引きポイントだけど、隣に引っ越すとかそんなレベルじゃないでしょ。
しかも生活を監視します宣言に等しい「計画書」まで出してくるという・・・(震)

 

で、うわー引くわーイケメンでもこれはないわーと陽菜に同情してたら、こっちはこっちで「夢見るバンドマンに貢いだ挙げ句に捨てられた過去(未練タラタラ)」という、う、うわー・・・こっちもこっちでウフフ・・・となる事情が暴露され、なんだか一周回って楽しくなっていました。
この序盤の入り方、すごく良いと思うんですよね。
「こいつら、こういうキャラなんですよ」という紹介の仕方に勢いがあって好き。

 

行動力がブッ飛んだ完璧主義男と、ダメンズに弱そうな干物女。
そこからある程度予想はしていたけれど、まぁ陽菜が流されること流されること(笑)
最初のキスの段階で9割陥落してるじゃないですか。早いよ!チョロインか!

陽菜の防御力が紙ペラ状態だったおかげもあり、二人の攻防は予想以上に甘々で楽しかったです。
羞恥心をどこかに忘れてしまった長谷川さんもホント凄いんですよね。今どきの少女漫画ヒーローでも照れそうな台詞が垂れ流し。
陽菜が最終的に10代乙女みたいになっていたのは長谷川さんの醸す空気に飲まれたからなのかな?
序盤はあんなに枯れ果てたアラサーだったのになぁ。長谷川さん効果半端ないですねw

 

長谷川さんの怒涛の勢いに対し、なけなしの抵抗を見せつつ一歩踏み込めずにいた陽菜。
そのモダモダ感も楽しかったけれど、陽菜を襲うストーカー騒動からポンポンと話が進んでいく後半のスピード感がGOOD。このテンポの良さ、とても好きです。
しかしストーカー騒動・・・・・・あれ?序盤でも誰かストーカーしてたような・・・?
悪質さの違いは大いにあるものの、長谷川さんも大概気持ち悪いことしてたよね・・・?と、怯えて長谷川さんにしがみつく陽菜を見ながらしみじみ思いました。
長谷川さんがキモかったのが遠い昔のことのようだ。イケメンは無罪。世界は残酷。そして陽菜は流されやすい。

 

とか何とか茶化してしまいましたが、一連の騒動での長谷川さんの活躍はとても格好良かったです。
陽菜のピンチにすかさず駆けつけるところとか、ベタなんだけど「これだよこれ!」とグッときます。これぞまさに王道ヒーロー。何だかんだ言いつつ大好きなんです、こういうの。

 

押してダメならもっと押せ!の長谷川さんと、ダメと言いつつ流されてしまう陽菜のド甘いラブコメが楽しい作品でした。
欲を言うなら、長谷川さんが陽菜を好きになっていく様子をもっと描いてほしかったかな。
コーヒー1杯で好きになったというのも悪くないのだけど、そこから陽菜を目で追いかけて恋を自覚していく長谷川さん視点のエピソードが読みたかったというか。まぁ好みの問題ですね。

 

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