契約結婚はじめました。2 椿屋敷の偽夫婦/白川紺子


契約結婚はじめました。 2 ~椿屋敷の偽夫婦~ (集英社オレンジ文庫)
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前巻の感想はこちらから


評価:★★★★☆
2017年11月刊。
多種多様な椿が咲き誇る椿屋敷が語る、ワケあり偽夫婦のご近所ライトミステリー第2弾。
少しずつ積み重なる時間が良いですね。キャラが少しずつ掘り下げられていき、関係性も少しずつ変化していくからかな。だんだん愛着がわいてきました。
この先の展開がとても楽しみです。

☆あらすじ☆
「椿屋敷」と呼ばれる一軒家に住む香澄と柊一は、仲のいい新婚夫婦だ。しかし、二人はワケあって結婚した偽装夫婦でもある――。ある日、柊一の母・美幸が椿屋敷を訪ねてくる。柊一を自分の選んだ相手と見合いさせたがっていた美幸だが、香澄との結婚には一切反対をしなかった。それには何か思惑があるのではと言う人もいて……。椿屋敷で嫁姑問題が勃発、か……!?

以下、ネタバレありの感想です。

 

利害関係の一致から契約結婚をすることになった柊一と香澄。
互いに『家族』に対して複雑な想いを抱く偽夫婦のもとには、今日もご近所から『椿』と『家族』に関わる様々な問題が持ち込まれるのです。
そして、それを優しく親身に見守るのは『椿屋敷』の「私」。
可愛いおばあちゃんのような語り口に癒やされたり、様々な謎に首を傾げたり、各エピソードで描かれる『家族』の姿にほっこりしたりと、今回もゆったりと丁寧に物語が紡がれていきます。

 

亡き母の思い出の椿を植えたい娘と、なぜか頑固に反対する父の確執を描いたエピソード。
お父さんは妻の思い出を見るのが辛いんだろうなぁ、と思っていたら、「辛い」の意味が予想とは違っていて驚きました。生きている娘のために亡き母の真実を隠し通す父の愛が切ない。
逃げ腰にも見えるけれど、他にどうしたらいいんだろうと考えると・・・・・・
こういう話を読む度にback numberの「Liar」って曲を思い出すんですよねぇ。
悲しい真実を優しい嘘が色づけてくれることは欺瞞に満ちているけれど、じゃあ正解って何だろう。

 

きたー・・・老婦人エピソード・・・!
だからこういうの弱いんですって(泣)
幻の黄色い椿を創り出そうとした亡夫の想い。
「本当は黄色は好きじゃなかった」という少しズレてるところまで可愛くて可愛くて。
生前はすれ違ってしまったけれど、想いを受け取り、受け継いだ妻の姿に心が暖かくなるお話でした。

 

柊一の元カノ襲来(?)!
契約夫婦だから表面上は静かに、でも無自覚に波風立ちまくりの柊一と香澄の姿にニヨニヨしてしまいましたw
元カノの存在にモヤモヤする香澄とか、「取り戻したいですか」「渡しません」と宣言する柊一とか。
あ〜〜〜じれったい〜〜〜
無自覚ってのが非常に美味しいです。晶紀氏の動向も気になる!

また、今回は柊一の義母襲来回でもあって。
お母さんの鋭さに檀との血の繋がりを感じます。しかしまぁ第三者からすると(そして彼女のキャラからすると)柊一と香澄の関係を見物するのは楽しそうだなぁw

 

本編短編なみの分量で描かれる檀編。
こっちも無自覚なのかー!そうかぁ・・・!
檀の絢への想いは無自覚だけど確かに恋の様子。でも絢の檀への想いはどうかなぁ?
弄りがいのある弟分って感じが強いけれど、どんな風に変化していくのでしょうか。楽しみだ。
しかし檀くん、指先にキスって。ヘタレなんだか積極的なんだかキザなんだかw

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