薬草令嬢ともふもふの旦那様/江本マシメサ


薬草令嬢ともふもふの旦那様 (コバルト文庫 え 3-1)
薬草令嬢ともふもふの旦那様 (コバルト文庫 え 3-1)

評価:★★★☆☆
2018年5月刊。
狼に変身する田舎領主の青年と、薬草好きの優しい貴族令嬢。
コミュ下手な二人の月夜の出会いから始まるラブロマンスです。
表紙も可愛ければ内容も可愛い、ひたすら可愛くて可愛くてほのぼのする少女小説でした。
特に獣化するヒーローの一人二役な奮闘が見どころ。
正体を隠したまま自分で自分をフォローする可笑しみよ・・・・・・ズルいな!でも可愛いから許す!

☆あらすじ☆
ド田舎の領主レナルドは、19歳で長身の男前、だが極度の恥ずかしがり屋のせいで結婚相手が見つからず焦っていた。一縷の望みをかけて出席した王都の夜会で、ある秘密を一人の少女に知られてしまい……?

以下、ネタバレありの感想です。

 

血筋に由来する狼化の体質、ド田舎貴族、恥ずかしがりで無愛想になる性格、という3コンボを決めるウルフスタン家当主・レナルドは、花嫁探しが難航するなか『薬草令嬢』メレディスと出会う。
狼姿の自分を受け入れてくれたメレディスに惹かれたレナルドは、自分を「狼の精霊」と信じる彼女の誤解を解けないまま、花嫁修業の名目で領地に招待することに成功するが―― という感じで物語はスタートします。

 

「狼の精霊」としてならメレディスと楽しくお話できるのに、人間の姿だとシャイが暴走してしまうレナルド。
メレディスに感じ悪い態度を取ってしまった・・・!と後悔して即座に狼姿で自分をフォローしに行く姿は情けないやら可愛いやら。
目が合うと逸らしてしまう恥ずかしがりな性格のくせに、恋に関してはやたらとポジティブで笑ってしまいますw
「たぶん大丈夫!たぶん!」って自分に言い聞かせるシーンが多かったような?
狼になったら前向きになれるなら、むしろずっと狼でいたほうg いやいや、シャイなイケメンは可愛いので人型レナルドも必要ですね!

 

一方のメレディスは人柄の良さが言動に滲み出ている可愛いヒロインでした。
「薬草令嬢」という設定を聞いて、最初は薬剤師とか医者みたいな感じかな?と予想していたのだけど、メレディスの薬草が使われるのはお茶だったりお菓子だったりと女子力方向に全振り。
美容関係も手作りできるし、妖精さんの力でファッションも思いのまま。
なんだこれお嫁さんとして好物件もいいところじゃないですか・・・!レナルドやったね!見る目ある!

そもそも、レナルドがどれだけ空回りしても、メレディスは(戸惑いつつ)優しく受け入れてくれるから相性の良さは一目瞭然。
二人ともコミュニケーションが上手い方ではないけれど、あれこれ迷走しながらも徐々に足並みを揃えていく姿にとても和みました。
あと、お気楽ワンコなリヒカルのツッコミも可愛いんですよねぇ〜。彼の存在が軽妙なテンポを生んでいたと思います。
リヒカルといえば彼の人間体を見れなかったのは残念だったなぁ・・・!

 

全体的にストレスフリーなラブコメだったと思います。
軽快に話が進んでいくし、レナルドとメレディスの関係も順調に深まっていくし、サクサクと楽しめました。
うーん、個人的な好みで言うなら、二人の恋路そのものに波乱や障害が欲しかった気もします。終盤にご落胤騒動があったりしたけれど、波風としては弱いかな、と。
ただ、1冊で綺麗に纏まっているのは良いです。楽しい気分で読み終えました。

 

結婚エンドだし、これは単巻読み切りでしょうか。
江本さんの次回作も期待しています。

 

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