キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦 4/細音啓


キミと僕の最後の戦場、あるいは世界が始まる聖戦 4 (富士見ファンタジア文庫)
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評価:★★★☆☆
2018年4月刊。
南国リゾートでのバカンス回(?)
例の魔女も登場して、物語にまた少し動きがあった第4巻でした。
今回は前フリ的な意味合いが強そうな感じだったので、大きく動いていくのは次巻以降かも。

☆あらすじ☆
因縁の少女は嘆き、願う――敵対する剣士へ救いを求めて。
ミスミスの秘密を隠すため、休暇を帝国から遠く離れた地で過ごすイスカ。そこに「わたくしと皇庁に来ていただけませんか」「妹に手を出したら許さないわよ」皇庁の王女姉妹がそれぞれの思惑を抱き訪れて……

以下、ネタバレありの感想です。

 

超過勤務ごめんね!60日間の長期休暇を取っていいよ!

というホワイトの皮にブラックな本音を隠した命令によって、強制的に休暇をとらされた907小隊のメンバー。
ミスミス隊長の魔女化をどう隠すべきか頭を悩ませつつ、仲間と共に南国のリゾート地に向かったイスカは、そこで皇庁第3王女・シスベルと再会し―― という第4巻。

 

シリーズ冒頭でイスカが逃した「魔女」が満を持しての本格登場です。
今回はシスベル参戦ということで彼女の事情をゆっくりと掘り下げていく内容で、物語的には伏線設置に終始した印象があります。
終盤の殲滅物体戦は流石の面白さでしたけどね!

 

そういうわけで4巻では新ヒロイン・シスベルが大きく取り上げられるわけだけど、彼女の健気な孤軍奮闘には胸が痛くなりました。
裏切り者から母と国を守るために、姉にすら疑いの目を向け、血を吐くような思いで「味方」を求める孤独な王女。
国の人間を信じられないなら敵国の兵士に助けを求めよう!という追い詰められっぷりがひどい。あ、でもよく考えたら姉も先に勧誘してたんでした。似たもの姉妹なのか、イスカがそれだけ魅力物件すぎるのか。

 

ただまぁ、「60日休んだらまた死ぬほど働いてね」と無言の圧をかけてくる帝国にいるより皇庁でVIP待遇してもらった方が幸せなんじゃないの・・・という気持ちも少しあったりして。
今のところ皇庁より帝国の方が上層部の胡散臭さがすごいですし・・・・・・殲滅物体に内蔵されていたのは何だったの・・・・・・怖いなぁもう。

 

とはいえ、皇庁は皇庁で内部分裂待ったなしの雰囲気が恐ろしかったりもして。どこもかしこも問題だらけだ。
「裏切り者は誰か?」というより、女王とアリスとシスベル以外は全員やばそうな気がするのがまた。まぁ第一王女(?)がダントツですけど。
シスベルが必死に母親を守ろうと決意を固めているのも嫌なフラグに見えてしまって困ります。ラストのあれは大丈夫かな。怖い。

 

二国ともに上層部の動きが気になるところだけど、それはそれとしてイスカを巡るアリスとシスベルのキャットファイトは楽しみです。
「隊長の魔女化」というイスカの秘密を握っただけで満足してるアリスを見ていると、その上で交渉カードを確保したシスベルの方が優勢な気もする?果たしてどうなることやら。

次巻が楽しみです。

 

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